団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 「煙が目にしみる」

<<   作成日時 : 2005/03/11 22:20   >>

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 昨日の夜、カミさんと芝居を観に行ってきた。加藤健一事務所の25周年記念公演第一弾「煙が目にしみる」である。再々演の公演だということだ。大笑いして、泣いてきた。
 加藤健一は、以前はテレビにも出ていたと思うのだが、最近は見かけない。映画では「八甲田山」の高畑少尉役で出ていたし、「蘇える金狼」とか「時代屋の女房2」にも出ていたらしいが、知らなかった。
 80年に、一人芝居「審判」をきっかけに、加藤健一事務所を設立し、86年には俳優教室を始め、多くの役者を育てているということだ。
 今、演劇界で最も元気な役者として、演劇界をリードし続けているといってもいいだろう。1949年生まれの団塊世代で、バカ親父としては嬉しい。

 「煙が目にしみる」は関東地方のある小さな町の斎場が舞台。これから、野々村家と北見家の告別式が行われる。
 誰もいない待合室に、二人の白装束の男が現れる。これから火葬される野々村浩介と北見栄治で、死体から離脱した亡者である。野々村浩介はバカ親父くらいの歳で、くも膜下出血で死亡。北見栄治は奥さんはもうすでに亡くしており、一人娘を残して死亡。あの世へ旅立つ前に初めて顔を合わせた二人は、これもなにかの縁と親しくなる。
 やがて最後のお別れが済み、棺は静かに炉の中へ……
 
 この後、事態は野々村家の喧嘩、北見家の大喧嘩、そして両者の罵り合いへと発展していく。この修羅場の中、二人の亡者は野々村家の半分ボケているおばあちゃん(加藤健一)を媒体として、両家の心を取り持とうとして、イタコ大作戦を画策するのだが……これ以上は、これから観る方のために、ナイショ!

 悲劇の舞台、斎場で繰り広げられるコメディーで、加藤健一のおばあちゃんが秀逸である。ボケたり正常に戻ったりを繰り返しながら、劇の流れを締め、まとめていく。
 悲劇の中の喜劇だから、そのギャップがより笑いを誘う……なんて、生易しいものではなく、大笑いさせてくれる。バカ親父もギャハギャハ笑って、そして泣いて、情けないことにハンカチを取り出してしまった、というていたらく。前の席に座っていたおばちゃんなんかは、笑いのド壷にはまって「ヒーヒー」転げていた。
 これほど笑わせてくれる舞台はそうはないと思う。平日ではあったが満席で、劇場中が笑いに包まれた。
 
 途中、ドキッとしたことがあった。野々村家の未亡人と息子と娘が、旦那や父親を亡くした悔しさから、「なんで死んじゃったのよ! 馬鹿親父!」と叫んだのだ……いやー、わが身を呼ばれたみたいで、どこかに隠れたくなった。そのうち、妙におかしく、かつ哀しくなって、大笑いしているのに涙が出てきた。変な気分だった。

 16日までは下北沢の本多劇場で公演、その後全国を回るようなので、近くでやるようだったら観ても損はない舞台だと思う。

<後記>ここ1年と少しの間に、カミさんが芝居にはまってしまったのです。一昨年の暮れに「法王庁の避妊法」(出演:勝村政信、稲森いずみ 他)を観てからです。それから昨日までの間に5回、芝居を観にいきました。
 それまでは、結婚してから一度も観劇なんか行ったことないのに……バカ親父は、カミさんがはまってくれたおかげで、そのオコボレに預かっています。
 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
かみさんのおこぼれで 楽しんじゃうおやじさん いいな 好きな世界
seizi05
2005/03/12 12:21
はい、seiziさん、バカ親父は毎日、カミさんのおこぼれで、いろいろ楽しんでおります。
遊哉
2005/03/12 13:36

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