団塊バカ親父の散歩話

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<<   作成日時 : 2006/04/20 23:08   >>

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画像 動物の名前を使って表現される言葉には、否定的な意味合いを持つものがある。たとえば、「狸親父」「豚児」「馬鹿」、あるいは「獣欲」「畜生」等々である。
 「犬」にもそういった言葉がある。「犬侍」「犬死」「煩悩の犬」「負け犬」などである。広辞苑で見てみると、「犬」には次のような否定的な意味がある。

・ ひそかに人の隠し事を嗅ぎつけて告げる者。回し者。間者。
・ ある語に冠して、似て非なるもの、劣るものの意を表す語。また、卑しめ軽んじて、くだらないもの、むだなものの意を表す語。

 犬の好きなバカ親父には、これらの「犬」の入った否定的な意味の言葉が使われるのは嫌なのだが、反面、それだけ犬が人の生活に密着して、人とともに生きてきた証拠ととらえることもできるだろう。
 言葉もそうだが、人の生活や考えや文化に密接にかかわる諺(ことわざ)に、「犬」にかかわるものがいろいろある。「犬も歩けば棒に当る」「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」などはよく知られているが、その他にもありそうである。
 ちょっと調べてみたので、お暇のある方はご覧いただきたい。(出典は、『岩波ことわざ辞典』と『広辞苑』である)

○ 一犬(いっけん)虚に吠えれば万犬(ばんけん)吠える
  (一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ、一犬影に吠ゆれば万犬声に吠ゆ)
 一人がいい加減なことを言ったのを、人々がそれを真実として言い広めること。

○ 犬が西向きゃ尾は東
 きわめて当たり前のことを、わざわざ事新しく言うこと。

○ 犬になっても大家(おおや)の犬 [ 犬になるなら庄屋の犬になれ。犬になるとも大所の犬になれ ]
 主人となる人を選ぶなら、頼りがいのある大物がよいということ。

○ 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ [ 犬は三日養えば三年恩を忘れぬ。犬は主人を忘れず ]
 三日しか飼わない犬ですら主人に忠義を尽くすのだから、人間はなおさら恩知らずであってはならないという戒め。

○ 犬骨折って鷹の餌食(えじき)
 苦労してあと少しで手に入るものを、ほかに横取りされることのたとえ。

○ 犬も歩けば棒に当る
 @ 何かをやっていれば意外な幸運に出会うこと。
 A 何か行動すると災難に遭遇すること。

○ 犬も朋輩(ほうばい)、鷹も朋輩
 役割が異なり、立場に上下の違いがあっても、同じ主人に仕える者は同僚だということ。

○ 飢えた犬は棒を恐れず
 生活に困っている者は、危ないことも悪いこともするものだということ。

○ 兎を見て犬を放つ
 @ 過ちを犯しても、まだ取り返しがつくことのたとえ。
 A 状況を見極めてから対策を講じても遅くない意。
 B 手遅れのたとえ。

○ 尾を振る犬は叩かれず
 親愛の意を表する者は、攻撃されたりいじめられることはないという意。

○ 犬猿の仲
 仲の悪い間柄のたとえ。

○ 狡兎(こうと)死して良狗(りょうく)烹(に)らる
 どんなに役に立ったものでも、用済みのものはお払い箱になるということのたとえ。

○ 自慢の糞は犬も食わぬ
 むやみに自慢ばかりする者は誰も相手にしないということ。

○ 虎を画(えが)いて狗(いぬ)に類す [ 虎を描いて猫に類す。虎を描いて狸(り)に類す ]
 @ 才能のない者が優れた者のまねをして失敗するたとえ。
 A ものを学んだのにかえってやりそこなってしまうことのたとえ。

○ 犬の手も人の手にしたい [ 猫の手も借りたい。猫の手も人の手にしたい ]
 忙しい時に誰でもいいから手伝いがほしいこと。

○ 犬が駆け出しても笑う [ 箸が転んでも可笑(おか)しい。箸のこけたにも笑う ]
 日常のありふれたことに、さも可笑しいものをみたように笑い転げること。

○ 夫婦喧嘩は犬も食わぬ
 夫婦の間の喧嘩を他人が仲裁するのは愚かであるということ。

○ 吠える犬は噛みつかぬ
 人を脅したりやたらに威張ったりする者は、むしろ実力はなく何もできないものだというたとえ。

○ 煩悩の犬は追えども去らず
 心を悩ます欲望などは追い払っても追い払っても離れないということ。

○ 孫を飼うより犬ころ飼え(孫飼わんより犬の子飼え)
 孫を可愛がっても、後で孝行して貰えることは少ないから、犬を飼った方がまだましだということ。

○ 犬の糞も焼味噌も一つ [ 味噌も糞も一緒。糞味噌。味噌も糞も一つ ]
 きれいなものも汚いものも、良いものも悪いものもごっちゃにするたとえ。無茶苦茶なさま。

○ 羊頭狗肉 (ようとうくにく)[ 羊頭を懸(かか)げて狗肉を売る ]
 外見や見てくれがよくても、内容や実質が伴っていないことのたとえ。

○ 犬に論語(犬に念仏猫に経)
 道理を説き聞かせても益のないことのたとえ。

○ 犬の川端歩き
 いくら歩き回っても何の得る所もないこと、また金銭を所持しないで店頭をぶらつくことのたとえ。

○ 犬の遠吠え
 臆病な者が陰で虚勢を張り、または他人を攻撃することのたとえ。

○ 犬も食わぬ
 誰も好まず、相手にしないこと。

○ 門の前の痩犬(やせいぬ)
 弱者も後援があれば強いというたとえ。

<後記>いかがでしょうか。いろいろ「犬」にまつわる諺があるものです。犬というものの性質や人とのかかわりの深さを、表しているように思えます。
 犬とは、人にくっついてきて、かつ忠実で、あちこちうろつき回って、何でも食べて、吠えて、狩猟などで人の役に立つ、といったところでしょうか。
 中国では犬(狗)を食べていた(食べている)ということもわかります。「犬骨折って鷹の餌食」などは鷹狩で、犬が獲物をやっと追い出しても、捕るのは鷹で、おいしいところをもっていかれる、というところから出た諺だそうです。
 「犬も食わぬ」が「夫婦喧嘩」だけでなく、「自慢(の糞)」について諺になるというのも面白かったですね。
 長い間の人と犬とのかかわりも再認識して、犬との付き合いをよりよいものにしたいと、改めて感じました。

<追記>06.06.08
 8つ追加します。
○ 犬一代に狸一匹
 普通の人にとって大きな幸運に出会うのは、生涯のうちでそう何度もないということのたとえ。
○ 蜀犬(しょっけん)日に吠ゆ
 無知な人が他人の優れた言行を疑い、怪しんでとやかく言うことのたとえ。中国の蜀地方は、高い山に囲まれ雨も多いので、日の差すことが少ない。そのため、まれに現れる太陽に、犬が怪しんで吠えることから。
○ 脳なし犬は昼吠える
 才能のないものに限って大きなことを話したり、大騒ぎをしたりするものであるというたとえ。
○ 犬兎(けんと)の争い
 二人が争っているうちに、まんまと第三者につけこまれ、利益を横取りされてしまうこと。
○ 米食った犬が叩かれずに、糠(ぬか)食った犬が叩かれる
 大きな悪事を働いた者は罪を逃れて、小さな悪事を働いた者が罰せられるというたとえ。また、主犯が捕まらず、共犯の小者が罰を受けるというたとえ。
○ 飼い犬に手をかまれる
 普段目をかけて世話をしてやり、恩を感じているだろうと思っていた者に裏切られたり、害を加えられたりすることのたとえ。(有名なのを忘れていました)
○ 犬馬(けんば)の労
 相手のために、犬や馬のように微力ながら、ひたすら尽くすこと。(へりくだって言う)
○ 頼むと頼まれては犬も木へ登る
 人に心から信頼されて頼まれれば、できないことでもなんとかしてやり遂げようという気になるものであるというたとえ。

06.06.21
 2つ追加します。
○ 赤犬が狐を追う
 赤犬と狐は、どちらも毛色が似ていることから、追うものと追われるものの区別がつかないこと。善悪や優劣の判断がしにくいことのたとえ。
○ 旅の犬が尾をすぼめる
 家の中では威張っているのに、外に出たとたんに意気地がなくなるような人を冷やかして言う。

岩波ことわざ辞典
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犬にまつわる諺 <英語編>
 以前に「犬にまつわる諺」(4/20)というのを調べてみて、意外と多くあって驚いたのだが、英語にもあるのかと調べてみた。思ったより見つからなかったものの、日本の諺と似通ったのもあって面白かった。書き出してみる。(「 」内は直訳、⇒以下が意訳あるいは諺としての意味である) ...続きを見る
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2006/06/06 22:23

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
犬に関することわざは,ずいぶんあるんですね。初めて聞いたものもありました。でも,読みながら浮かんできたのは,藤原新也の『メメントモリ』にでてきた,犬に食べられる人間のことです。インドでの光景ですが・・・犬も人間も同じ地平にいるのかなと思ったりします
KATEK
URL
2006/04/20 23:47
ワンちゃんの所へ来て、思い出しました。
認知できたことを、喜びたいと思います。
そうでした。詩の素敵な言葉に惹かれて〜〜
時々はお邪魔していたのですが、コメントしたのをすっかり失念しておりました。その時、遊哉さんというお名前にも魅かれたのでした。ゆうきさん、と読まれるのですね。ますますです。

私も、犬大好きです。物心付いた時から沢山の犬と仲良しでしたから〜〜跨ってもいいような大型犬と遊んでいました。
犬に纏わる言葉、沢山の数をあげられて驚いています。それだけ、古くから人間と密接な暮らしをしてきたと言うことなのでしょうか。
S子
2006/04/20 23:59
☆ KATEKさん、『メメントモリ』読んだことありますよ。写真も見ました。そのときはショックでしたが、生命というものを考える一つのきっかけになりました。人も犬もその他の動物も植物も、命ということでは同じなんですよね。それにしても、インドという国は興味深いところです。
 犬にまつわる諺を調べてみて、知らないものがいろいろあって、面白かったです。
遊哉
2006/04/21 00:36
☆ S子さん、認知できてよかったです。
 「哉」という字は調べてみたら、「き」とも読むんですね。バカ親父は小心者で勇気がないので、すこしでも勇気をつけようと、「遊哉」の読み方を「ゆうき」としました(笑)。
 小さいころから、たくさんの犬と仲好しだったなんて羨ましいです。大型犬も飼いたいのですが、家が小さすぎてちょっと無理です。残念です。犬っていいですよね。
遊哉
2006/04/21 00:43
ホントにたくさんの諺がありますね。
それだけ、いつも身近にいる動物だという事でしょうね。
概ね、悪い例に使われているのが面白いですね。人間に例えると具合が悪いので、犬のせいにしているみたいに感じます。
山いろいろ
2006/04/21 09:43
たくさんの犬の諺があるんですね〜
それだけひとと関わってきたってことですよね。
だから私もナルホド〜って思えるのかなあ。。
山いろいろさんのおっしゃるように、ひとでは例えにくいから犬に例えているような気が私もしました〜♪
kakomama
2006/04/21 11:38
日本人は例えるのが上手だなと 改めて思いました。先日の息子自慢は 犬も食わないところを タヌキにふってみたのですが 心優しき 大人の皆さんは しっかり食べてくださいましたね。
kaako
2006/04/21 16:18
☆ 山いろいろ さん、バカ親父も調べていて、こんなにあるとは思いませんでした。現在では、あまり使われなくなったような諺もありますが、人と犬は昔からかかわりが深かったことがわかります。
 なるほど、人間にたとえると具合が悪い時に、犬をだしに使ったのかもしれませんね。ということは、犬と人は性質(性格)に、似ているところがあると言えるのかもしれません。
遊哉
2006/04/21 20:51
☆ kakomamaさんのところもそうですが、家の中で犬を飼っていると、犬も人間に似てくるような気がしませんか。自分は人だと思っているんじゃないかと、感じる時があります。昔から長い時間をかけて、犬は人の生活に入ってきて、お互いに助け合ってきたんでしょうね。それだけ、犬のことをよく知っているから、たとえ易いのかもしれません。
遊哉
2006/04/21 20:57
☆ kaakoさん、そうですね、日本人にとって犬や猫も含めて、狸や狐、猿、鼠などはとても身近な生き物だったのでしょうね。だから、いろんなたとえに、特にあまり良くないようなことに、人の代わりとして使ったのかもしれません。
遊哉
2006/04/21 21:02
遊哉さんこんばんは(^^♪
犬大好き人間です〜
凄いですね〜〜〜
こんなにいっぱい諺があるのですね〜〜
わたしなんか・・5つも知っているものなかったよ。
なぜか・・この諺しってまた・・身近に感じれたようです。
でも・・犬ってめちゃくちゃ・・賢い動物ですね〜毎回なにか・・するごとに賢さ思い知らされていま〜〜す。
あと・・癒しにいつも感謝です。
まころん
2006/04/22 23:51
☆ まころん さん、同じく、犬大好き人間で〜す(^.^)。お宅のわんこは、まろんでしたっけ?
 どんなものがあるか、ためしに調べてみたのですが、犬にまつわる諺はいっぱいあって、びっくりしました。人と犬とのつきあいは2万年ほど前に遡るらしいですが、日本でも古くからつきあいがあったんでしょうね。
 犬は言葉は話せないけど、人の気持ちも読めるし、体全体で訴えることもできますね。夫婦喧嘩も止めてくれるし、賢くて不思議な動物です(^.^)。それに、癒されますね。感謝、感謝です。
遊哉
2006/04/23 00:26
はい・・まろんです〜〜(^^♪
女の子なのに絶対男って雰囲気してます〜
いつか・写真アップしたいです。
まころん
2006/04/23 18:45
☆ アハハ、まころんさん、まろんは男の子かと思っていました。写真を楽しみに待ってますよ。
遊哉
2006/04/23 21:01

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