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1月の半ばだったと思うが、新聞に岡林信康が美空ひばりの曲を歌ったCDが発売されるという記事が載っていた。 記事を読むまでは知らなかったのだが、美空ひばりの歌っている「月の夜汽車」と「風の流れに」は岡林の作詞・作曲だという。 その後そのことは忘れていたが、このCD「レクイエム 〜我が心の美空ひばり〜」がわりと売れているらしいという噂を聞いて、ほしいと思っていた。 何か所かのCD屋を見て回ったのだが、見つからなかった。 昨日、ショッピングセンターの本屋の隣にあるCD屋を見てみたらあったので、手に入れた。 話はちょっと変わるが、中3くらいのときに友達と「美空ひばりの歌って、上手くないよなあ」なんてことを話した覚えがある。 当時は、コニー・フランシスとかポール・アンカ、リッキー・ネルソン、ジョーン・バエズ、ピーター・ポール&マリー、ジョン・デンバーなどのポピュラーやフォーク等に夢中になっていたころだから、歌謡曲や演歌は今風に言えばダサいと思っていたのである。 それが大人になり、歳を重ねるにつれて、美空ひばりの歌は上手い、と感じるようになってきた。演歌の女王といわれた人だから、演歌はもちろんだがジャズでもポピュラーソングなどのポップスを歌わせても上手い。 52歳という若さで亡くなってしまったのは、ほんとうに残念に思ったし、今では、テレビで美空ひばりの特番をやれば観るようになっていたのである。 このCDには、次の14曲が収録されている。 ・ 風の流れに(作詞・作曲:岡林信康) ・ 花笠道中(作詞・作曲:米山正夫) ・ 東京キッド(作詞:藤浦 洸/作曲:万城目正) ・ 角兵衛獅子の唄(作詞:西條八十/万城目正) ・ 月の夜汽車(作詞・作曲:岡林信康) ・ 越後獅子の唄(作詞:西條八十/作曲:万城目正) ・ お祭りマンボ(作詞・作曲:原 六朗) ・ ひばりの渡り鳥だよ(作詞・西沢 爽/作曲:狛林正一) ・ 風が泣いている(作詞:宮本吉次/作曲:山田耕筰) ・ 津軽のふるさと(作詞・作曲:米山正夫) ・ 哀愁出船(作詞・菅野小穂子/作曲:遠藤 実) ・ 悲しい酒(作詞:石本美由紀/作曲:古賀政男) ・ 悲しき口笛(作詞:藤浦 洸/作曲:万城目正) ・ レクイエム 〜麦畑のひばり〜(作詞:美空ひばり/補作詞・作曲:岡林信康) この中に入っているし最初にも書いた2曲「風の流れに」と「月の夜汽車」が、岡林さんとひばりさんを結びつけた曲だったという。 岡林信康は「フォークの神様」と言われた歌手だが、そのレッテルの重荷に耐えかね、小さな山村で引きこもるように生活していた。 その彼がつくった上の2曲のカセットテープが回り回ってひばりの手に入り、気に入ってレコーディングしたのが親交の始まりだったという。 彼は、CDの解説にこんなことを書いている。 <しかし私と酒を酌み交し、バカ騒ぎのお相手をしてくれたあの人は、歌手・美空ひばりではなく加藤和枝さんだった事に、最近ようやく気がついた。おかげで私は、歌手・美空ひばりのすごさを十分理解しないまま、現在まで来てしまったようだ。今回、ひばりさんの持ち歌をレコーディングして、この人のすごさを思い知った。まるで鼻歌でも歌うかのように、軽々と彼女が歌いこなしているものだから、俺にも何とかなるさと、軽く考えていたのだが、これが甘かった。高音から低音へ急降下する、とんでもない高音と、とんでもない低音が入り交じった複雑なメロディーライン。女性とは思えぬ、太く安定感のある低音と、本来苦手な高音部を、裏声を巧みに使う天才的な技法でカバーすることによって、彼女はどんな歌でも軽々と歌いこなしてしまえる。参った、参った…である。この人は演歌歌謡界の女王といったような、ちっぽけな枠の中に収まりきる歌い手では無かったのだ。> 今回、彼女の歌をカバーしようとした岡林さんは、途中何度も止めようと思ったという。 でも、その度に、耳元でひばりさんのささやきが聞こえてくるような気がしたという。次のようなものだ。 「うまく歌おうとするからダメなのよ。私のようにうまく歌えるわけないジャン。あんたのやり方で、あんたの味を出せば良いのよ」 それで彼は、 <私は彼女の歌に施された演歌歌謡曲的な装飾をはぎ取り、徹底的に自分のやり方でアレンジし直した。演歌歌謡曲だと思われていた彼女の歌が、フォーク、ロック、カントリー、ジャズに姿を変えた。結果的にこれによって、美空ひばりという歌手が、あらゆるジャンルを歌いこなしていたヴォーカリストだった事が、証明される事になったと思う。> これはそんなCDだが、参加したミュージシャンもすごい。細野晴臣さんをはじめ、「このレコーディングに参加する事は、日本の音楽史に参加する事だ。乗った」と言ったというジャズピアニストの山下洋輔さんも入っている。 「お祭りマンボ」や「ひばりの渡り鳥だよ」の笛、太鼓、鉦(かね)の音色もなかなかのものである。 まさに、美空ひばりに捧げるレクイエム(鎮魂曲)といっていいアルバムなのだが、最後の曲「レクイエム 〜麦畑のひばり〜」はひばりさんの作詞だという。 35年前に、ひばりさんからメロディーをつけてほしいと、手紙の中に書かれていた詩だったという。 だが、その時の岡林は引きこもっていたこともあるし、歌詞の内容が重く暗いということもあり、歌にすることができず断念したのだ。 今回、カバーアルバムをつくるにあたり、机の引き出しから35年ぶりにこの詩を探し出し、彼女の心の奥底にある思いを探り出しながら、歌詞としてまとめた。 ひばりさんの悲劇的な結末を暗示しているような内容だが、レクイエムにふさわしいものだろう。 岡林さんは、解説の最後にこんなことを書いている。 <お嬢! あなたに渡す手みやげは作りましたよ。これを聴いたあなたは、どんな顔をするのかな。「へぇー、こんなやり方があったんだ。ヘタクソだけど、中々おもしろいじゃない!」こんな風に言って欲しいんだけど、甘いですか。私がそちらに行くのが近い事なのか、まだ先の事なのかは私には良く分りませんが、必ずそちらにお邪魔します。あなたと同じ時代を歩み、あなたと出会い、数々の思い出を共有できた事を誇りに思います。ありがとう! 本当にありがとう! いつかまたお会いする日まで…。> <後記>山下洋輔さんがバックでどんな演奏をするのか興味がありました。「悲しき口笛」と「レクイエム 〜麦畑のひばり〜」の2曲だけでしたが、やっぱりなかなかのもので良かったです。 岡林さんは独自のアレンジで、ひばりさんの歌を彼のものにしていると思います。歌謡曲のお好きな方には物足りないというか、ちょっと違うと感じるかもしれませんが(^^ゞ。 古い歌が多くて、懐かしいものばかりです。パソコンをする時のBGMとしてもいいです(^^♪。 冬季オリンピックのカーリングが面白いですね。バカ親父のようなおバカにはできそうもありません(~_~)。今日の対ドイツチームには1点差で負けてしまいましたが、残りの試合を頑張ってほしいです。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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カーリングおもしろいですね。ドイツ戦はほんとに残念でしたが、これからもがんばってほしいものです。 |
アーシア 2010/02/22 21:21 |
☆ アーシアさん、そちらの記事でもカーリングのことが取り上げられていましたね(^^ゞ。「女優照明」という言葉は知りませんでしたが、たしかに下からの反射光できれいに見えるかもしれません(~_~)。 |
遊哉 2010/02/22 22:08 |
テレビでこのCDのことと、岡林さんの話を聞きました。 |
のんびり猫 2010/02/22 22:30 |
☆ のんびり猫さん、テレビでCDの紹介や岡林さんの話もあったんですね。観たかったです(~_~)。 |
遊哉 2010/02/22 23:31 |
興味深いアルバムですが、正直言って岡林の声で哀愁波止場は聞きたくないですね。^^ |
あど 2010/02/23 09:32 |
遊哉さん〜おはようございます♪ |
mii 2010/02/23 09:47 |
ひばりちゃん大好きでした。音楽は和物の家でしたのでコッソリ聞きました。 |
トド 2010/02/23 09:53 |
☆ あど さん、「哀愁波止場」が好きですか。バカ親父も「後記」にちょっと書きましたが、歌謡曲というか演歌というか、ひばりさんの声や歌い方のイメージでこのアルバムを聴くと、がっかりするかもしれません(~_~)。 |
遊哉 2010/02/23 10:50 |
☆ miiさん、おはようございます♪ |
遊哉 2010/02/23 11:10 |
☆ トド さん、ひばりさんが大好きでしたか。ひばりさんには、熱烈なファンがいるようですね(~_~)。 |
遊哉 2010/02/23 11:24 |
私も 美空ひばりが、どこがうまいのかわからなかった仲間です(^^ゞ えへへ。 |
キョン 2010/02/23 12:30 |
彼女にダークなイメージで |
くれよん 2010/02/23 17:02 |
カーリングは誰のファンなんですか?(笑) |
paarubi 2010/02/23 17:07 |
全曲、別の唄の様に、新鮮な感じです。 |
T&M 2010/02/23 18:13 |
☆ キョンさん、アハハ、ひばりさんのどこが上手いのかわからなかったですか。上手すぎるのかもしれません(^^ゞ。ポップス系の歌が多くなって、こんな歌も歌えるんだとびっくりしたし、さすがいいなあと思うようになりました。 |
遊哉 2010/02/23 18:37 |
☆ くれよん さん、そうですね、古い体質の興行の世界のまっただ中にいたから、ダークなイメージもありましたね。家族のいろんな問題も起きましたからねえ。 |
遊哉 2010/02/23 18:46 |
☆ paarubiさん、本橋さんのかわいさもいいし、目黒さんのきりっとしたところもいいです(~_~)。みんなかわいいだけじゃなくて、頭の回転がよさそうで輝いているのがいいです(^^ゞ。 |
遊哉 2010/02/23 18:58 |
☆ T&Mさん、試聴されましたか。それぞれアレンジされていて面白いですね(~_~)。 |
遊哉 2010/02/23 19:13 |
美空ひばりを理解するのには遊哉さんと同じ様な行程を踏みましたよ。。 |
コケ魔女 2010/02/23 23:21 |
☆ コケ魔女さん、同じような行程を踏みましたか(^^ゞ。中学や高校のころはアメリカのポピュラーソングやフォークに夢中になりました。高校3年の時にはビートルズが日本にやってきた、という時代でした。歌謡曲はちょっとダサいという感覚でした(~_~)。 |
遊哉 2010/02/23 23:50 |
岡林さんは好きでしたが、一流と言われる人たちが絶賛するのに、私も美空ひばりのどこが上手いのか理解できない(というより声を受け付けられない)一人です(「です」と「でした」の中間ぐらいに位置しています) |
Fチェスカ 2010/02/24 11:36 |
☆ Fチェスカさん、岡林さんの歌はフォークらしいフォークだったと思います。 |
遊哉 2010/02/24 14:10 |
美空ひばりさん♪のヒット曲では、゛悲しい酒゛゛真っ赤な太陽゛が印象に残っています(*^_^*) |
koko 2010/02/24 14:37 |
☆ kokoさん、「真っ赤な太陽」はとても印象的でした。それまでもジャズなどは歌っていましたが、いわゆる演歌とは違った曲でブレイクしましたね。あれで歌う歌の範囲が広がったんじゃないでしょうか。 |
遊哉 2010/02/24 18:45 |
子供の頃は、あの大げさな歌い方が嫌いでしたね。 |
Pochi 2010/02/25 11:20 |
☆ Pochiさん、そうですね、大げさな歌い方もそうですが、ちょっとエラそうな雰囲気もありましたね(^^ゞ。 |
遊哉 2010/02/25 12:18 |
お久しぶりです。いつも気持ち玉コメントありが |
casa blanca 2010/02/26 10:36 |
☆ casa blancaさん、ひばりさんは天才だと思います(^^ゞ。お母さんが裕次郎さんも好きだったんですね。二人とも華があったし、大スターだったと思います(~_~)。 |
遊哉 2010/02/26 14:58 |
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