団塊バカ親父の散歩話

アクセスカウンタ

zoom RSS 『書く力 ― 私たちはこうして文章を磨いた』

<<   作成日時 : 2017/02/21 00:19   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 72 / トラックバック 0 / コメント 2




画像

                  〔今日の夕空〕


 池上 彰さんと竹内政明さんの対談集で、読ませる文章の書き方とそのトレーニング法を解説した本『書く力 ― 私たちはこうして文章を磨いた』を紹介してみる。

 池上さんはいろんな解説本を書いているし、テレビにもよく出ているからご存じだと思う。
 竹内さんは読売新聞の取締役論説委員で、読売新聞の有名なコラム「編集手帳」を2001年から担当している方である。「編集手帳」は読売新聞をとっていないので読んだことはないのだが、面白くて読ませるという噂は聞いていた。

 まず、内容を目次から紹介しておく。


 はじめに〔池上彰〕

第一章 構成の秘密 ――「ブリッジ」の作り方
 まずはテーマを決める
  ――テーマと自分をつなぐブリッジを見つける@
 「身近な話」には魅力がある
  ――テーマと自分をつなぐブリッジを見つけるA
 「連想ゲーム」トレーニング
  ――テーマと自分をつなぐブリッジを見つけるB
 結論よりも、まずは「書き出し」を
  ――テーマと書き出しをつなぐブリッジを見つける
 無駄を恐れない
  ――冒頭から結論へのブリッジを見つける@
 「部品」の種類は多めに持とう
  ――冒頭から結論へのブリッジを見つけるA
 向田邦子のうまさの秘密
  ――巧みなブリッジのかけ方@
 読者に展開を予想させないテクニック
  ――巧みなブリッジのかけ方A
 文章に必要な「部品」は探しにいくもの
  ――文章と文章をつなぐブリッジを見つける@
 時には強引に「つなぐ」
  ――文章と文章をつなぐブリッジを見つけるA
 池上式、文章構成力向上法
  ――かっこいいブリッジのかけ方@
 「部品」を集める感覚で、知識をストックする
  ――かっこいいブリッジのかけ方A
 職業病も悪くない
  ――かっこいいブリッジのかけ方B
 思考に「奥行き」をもたせるトレーニング方法
  ――かっこいいブリッジのかけ方C
 最後をちょっと緩める
  ――結論と読者をつなぐブリッジのかけ方

第二章 本当に伝わる「表現」とは
 わかっていることを、わかっている言葉で書く/ベタに書くことを恐れない/感情は抑える/ツッコミを先回りする/短文の効用/とにかく「削る」練習をする/簡潔であることの強み/「誰に読んでもらうか」を意識する/好きな表現は「使ってはいけない表現」?/なぜその本が好きなのかを分析してみる/「控えめな表現」の効用/「たとえ」の作り方/「です・ます」調と「だ・である」調の書き分け/ことわざの使い方/「自分」に取材する/毒舌は名文である/許される毒舌、許されない毒舌/戯作者の手法/季節感の出し方/自分の文章は、時間をおいてから読み直す

第三章 名文でリズムを学ぶ
 名文を「書き写す」意味/「リズム」を身体になじませる/「お勉強」では続かない/家具を買い足す感覚で好きな言葉を集める/「事実の積み重ね」で内面を描く/「体言止め」でリズムを整える/映画的な工夫

第四章 悪文退治
 悪文の見本/書きにくいことは「人に言わせる」/「○○したいと思います」は避けよう/「こだわる」と「片手落ち」の本来の意味/ちょんちょん括弧は逃げの言葉/「絆」は使いたくない言葉、「機会」は注意しなければいけない言葉/自慢話はしない/失敗談こそがもっとも面白い/無理に奇をてらった話をしない

 対談を終えて〔竹内政明〕


 読んでもらえれば、どういうことが書かれているかはだいたいわかると思う。
 第一章の「ブリッジ」というのは、「架け橋、橋渡し、仲立ち」というような意味である。
 生き生きとして読者にわかりやすく、かつ読ませる文章には、いろいろなものをつなぐブリッジが必要だというのである。
 たとえば、テーマと自分、テーマと書き出し、冒頭と結論、文章と文章、結論と読者をつなぐブリッジが欠かせないし、それをいかに巧みにかっこよく架けるにはどうしたらいいかを、二人が話し合っていく。
 全体を通して、自分たちが書いた文章や、いろんな方の文章を題材として、書く力(文章の磨き方)を考察し、解き明かしていくのである。


 さて、何個所か引用・紹介してみようと思う。
 二人のどちらの発言かはいちいち書かないで、気になった、興味深い、面白いところをアトランダムに抜き書きしてみる。


○ 一つ一つのセンテンスが短くてリズムがいいし、内容が頭にスッと入ってくる。つまり「入りやすい店構え」をしている。でも、その店構えを見ただけで、奥にどんな商品が並んでいるのか、どんな料理が出てくるのかがわかってしまえば、お客さんは「ああ、そういう店か」と店内に足を踏み入れないかもしれない。文章でいえば、もう読むのをやめてしまう。向田邦子のエッセーは違うんですね。どんな話に展開するのかわからないので、「ああ、この話ならいいや」とはならない。つい「奥はどうなっているのかな」と覗き込みたくなる造りになっているんです。

○ まずは、「読者を惹きつける書き出し」。次に、「読者に予想させない展開」。最後に、「書き出しと結びつけたオチ」。これは、一般の方も、参考になる構成方法だと思います。

○ 「保険」をかける感覚は、何かを発信したいと考えている人にとってはとても大事ですよね。テレビでも、同じ内容のことを言ったとしても、言い方を一つ間違えるだけで、大炎上したりする。それは文章の場合でも同じですね。

○ この最後のところで、フッと緩めているところが、いいなあと思いました。おしぼりをぎゅっと絞ると、ちょっと戻りますよね。この「戻し」の部分が読後感を心地よいものにしています。
 「おしぼり式」は短編小説の手法ですが、コラムやエッセーでも有効です。メインストーリーを書き終えたところで、ほんのすこしだけ蛇足を入れる。それが余韻を生んで、これまで書いてきた話が読者の心にいっそう沁みるようになる。
 解説文でも、最後の最後まで解説の文で埋めてしまうと、どうしても説教くさくなる。お勉強をさせられている気になってしまう。最後にほんの数行でも緩めてくれると、楽しいエッセーを読んだという気になる。
 この「最後のひとコマの緩み」は私も心がけています。

○ 文章というのは、自分が本当にわかっていることを、自分の言葉で書くのが基本です。背伸びをしないで、ありのままで書くのが、「読者を惹きつける文章」への近道なのかもしれません。

○ 「手垢のついた表現」と「ベタな表現」は違いますね。「ベタな表現」には、少なくとも読み手と共通の土壌がある。たぶん、こう書いてくるだろうな、という読み手の予想が書き手の構想と合致している。もちろん、書き手の自慢にはならないけれど、読み手との交感があることは認めていい。

○ 勘違いしている方も多いように思うのですが、文章の書き方や話し方には、「こういう風に書かなければいけない」「こういう風に言わなければいけない」という正解があるわけではないんですよね。「読者」によって、あるべき姿が変わっていく。だから、「これは誰に読んでもらうものか」を常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になると思います。少なくとも、その意識を持つだけで、格段に「読者にとって読みやすい文章」が書けるようになる。

○ それこそ身も蓋もない言い方になりますが、文章がうまくなるためには、とにかく、たくさんの本を読むことが必要なんでしょうね。
 まずはその中から自分が「ああ、これは好きだな」と思う本を見つける。さらに、「自分はなぜその本を好きだと思ったのか」「自分はなぜこの文章をよい文章だと思ったのか」を自分なりに分析してみる。

○ 文章というのは、一方通行ではないんですな。必ず読者が読んでくれて成立する。自分の書いた表現で読者が何を思うか、読者がどのような行動に出るか、考えながら書くことが大事です。

○ ことわざや慣用句は、私もよく使うんですが、使い方にはちょっとしたコツがあるんです。(中略)冒頭に置いて目立たせたり、詳細な説明をつけてしまったり。そういうのは野暮だと思うんです。文章の中にあくまで自然に織り込んでおいて、知らん顔して話を進める。
 あるいは、パロディにして使う。例えば、「敵は本能寺にあり」をちょっといじって「敵は本能にあり」としてみる。実際に編集手帳で使ったものに、「罪を憎んで人を憎まず」をいじって、「妻を憎んで人妻を憎まず」としたこともありました。

○ 一つの言葉を覚えたら、それで満足してしまうのではなくて、できるだけ多くの表現を覚える。そして、「どの表現がその場において最適なのか」を考える。これを繰り返すことで文章の腕は上がるような気がします。

○ ただ批判するだけであれば、そこに「面白さ」は出てこない。毒舌は、実は批判ではないんですね。もちろん悪口でもない。毒舌というのは、あくまで「表現」の技術であって、内容について本当に貶めるということではないんですよ。
 だから、毒舌を言うということは、その人についてわざわざ「技術」を使って何か表現するということになるわけですから、そこにはむしろ「リスペクト」がある。毒舌を言う相手というのは、見下したり、悪意を持っているどころか、そこはかとないリスペクトがある。どこかに愛があるんです。

○ うまい文章というのは、読んでいるだけで、その場面が目の前に立ち上がってくるように感じるわけですが、この文章はそれだけではないんですね。映画的な工夫がなされていると言いますか、ただ単に読者の目の前に映像を見せるのではなくて、「工夫された映像が立ち上がる」ようにしている。

○ 文章を書く「いろは」があるとして、その「い」のところは、「書く」ことではなくて、「自分が興味を持って読み続けられる良い文章を見つける」ことかもしれませんね。

○ 「避けたい表現」を突き詰めると、「自慢話」につながっているものが多い気がします。「機会」という言葉にしても、その言葉の背景には、「あの人と会ったことがある」「あの人のことを知っていた」「自分はあそこへ行ったことがある」などなどの、「自慢」が潜んでいる。そして、読者というのは、それを敏感に感じ取るものだと思うんです。だから、極力、「自慢」は抑えるようにしています。

○ 「自慢に聞こえてしまいそうな話」をする場合は、しっかり打ち消し方も考えておかなければいけないんですね。

○ 一般の方の失敗談でうまくいかなくなるのは、生々しい悩みの吐露になってしまう場合です。これは「自慢話」と同じように避けなければいけませんね。
 というのも、読者や視聴者というのは、カウンセラーではないからです。「話を聞いてくれる存在」ではありますが、あくまでお客さんとして聞いてくれるのであって、話し手がすっきりするために聞いてくれるわけではない。ここは間違えてはいけないところだと思います。
 例えば、失敗談というのは、その書き手や話し手が、その失敗について、心の中で解決できていないとダメだということです。コンプレックスになっているような失敗談を話しても、場の空気が悪くなるだけなんですね。失敗談の中でも、「今となってはいい思い出」となっているものを選んで、書いたり語ったりするといいと思いますね。


 だいぶ長くなってしまった。
 一部を切り取ったのでわかりにくいかもしれないが、含蓄があって面白いのである。
 詳しく知りたい方は、是非この本をお読みください(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『書く力 ― 私たちはこうして文章を磨いた』 池上 彰、竹内 政明 著、朝日新書、778円、17.01.30. 第1刷発行

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)
朝日新聞出版
池上彰

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


<後記>池上さんが「はじめに」で、こんなことを書いています。
<対談を始めるに当たっての二人の共通理解は、いわゆる「名文」を書くノウハウのようなものにはしたくないというものでした。>
 この本は、いわゆる「文章読本」というものとは趣を異にした本だと思います。
 池上さんと竹内さんが、それぞれが培った文章術を格闘技のような対談で探っていくという面白さがあります。
 ブログを書いていく上でも、とても参考になると思うので、お薦めです(^^ゞ。

 今日(20日)は暖かくはなりましたが、一日中、南寄りの強い風が吹きました。
 本屋に行った以外は、テレビを観たり本を読んでいました。
 夕方の散歩は4時半過ぎに出ました。雨が降りそうでしたが、まだ大丈夫でした。

画像

 公園に行って、草つきの斜面を上っていきました。上空の雲が飛ぶように流れていました。

画像

 斜面は吹き下ろしてくる西風が強くて、エッチラオッチラと上っていきました(^^ゞ。

画像

 原っぱに出ると、もっと強い風でした。
 テニスコートの脇を半周していきました。

画像

画像

画像

 原っぱに戻りましたが、体重のないバカ親父は飛ばされそうでした(^^ゞ。

画像

 風でSORAの服がまくれ上がり、リードも流されています(^^)/。
 写真を撮ろうと思っても、カメラを水平にするのが大変でした。
 すぐに帰ることにしました。

画像

 ちょっとわかりにくいですが、砂埃が舞い上がってました。

画像


 チビりんとおチビの写真を一枚載せておきます。

画像

 チビりんがお姉さんっぽくおチビを抱いています(^^ゞ。おチビが嬉しそうに笑っています(^^♪。

 明日(21日)は晴れて青空が広がりそうですが、真冬の寒さが戻りそうです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 72
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い 面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
きのうはこちらも夜になって風が吹き荒れました。
SORAちゃんのお洋服がめくれて、女の子ならいや〜〜んという感じでしたね(^^;
強風だと私もよろけっぱなしですよ。でも4本の足があるワンコはけっこう平気?ですよね。

ちびりんちゃんの後ろ姿はママに見えました(^^)。
すっかりお姉さんになって頼もしいですね。
おちびちゃん、笑顔がこぼれそうですよ〜
ひぽたん。
2017/02/21 12:03
☆ ひぽたん。さん、こんにちは♪
 こちらは夜になって北風が強くなって、今朝は冷えました。
 めくれた洋服を戻しましたが、すぐにまためくれてしまいました。SORAはいや〜んとも言わずに、われ関せずでした(^^ゞ。
 ワンコは背が低いし4本足だし、風には強いんでしょうね。でも、砂埃には弱そうです。
 お互いに強風には気をつけましょうね(^^)/。
 チビりんがすっかりお姉さんしてます。かわいくて仕方がないようです。
 おチビは何が嬉しいんでしょうね。よく笑います(^^ゞ。
遊哉
2017/02/21 13:47

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『書く力 ― 私たちはこうして文章を磨いた』 団塊バカ親父の散歩話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる