団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『紳士と猟犬』

<<   作成日時 : 2017/03/26 23:44   >>

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               〔雨でできたコンクリート壁の模様〕


 東インド会社が支配する1837年のインドを舞台に、読書好きの軍人と猟犬の異名を持つ探偵が活躍する冒険歴史小説『紳士と猟犬』を紹介する。

 最初に、「著者まえがき」として“歴史メモ”が載せられているので、紹介しておく。


<東インド会社は、東洋と貿易をしようという野心を持った英国の商人たちによって一六〇〇年に設立された。同社はその後二世紀のあいだに私設の軍隊をつくりあげ、貿易で利益をあげるようりも国土の大部分を占領、支配するほうを好むようになり、徴税と、中国との阿片の取引を独占することで財を成した。東インド会社は民間企業とイギリス国家機関の特異な複合体となった。議論の余地は残るが、世界初の多国籍企業といっていいだろう。
 一八三七年までには同社はインド亜大陸に君臨しており、カルカッタを首都として、現在のインド、バングラデシュ、ネパールの大半を支配していた。しかしその境界内にも独立した君主制国家(藩王国)がまだ多数存在し、強力で貪欲な隣人と共存する道を模索していた。>


 歴史に弱いバカ親父は、東インド会社が軍隊をもちインドのみならずバングラデシュやネパールまでをも支配していたとは知らなかった。
 この物語はそんなインドで隠された陰謀を解きほぐしていく、二人の男が活躍するミステリーであり冒険物でもある歴史小説である。

 あらすじは、「訳者あとがき」のまとめがすばらしいので、拝借することにする。
 次のようなものである。


<時はヴィクトリア女王即位の年、場所はイギリス統治下のインド。東インド会社の軍人としてカルカッタで九カ月ほど訓練を受けたウィリアム・エイヴリーは、早くもインドに幻滅していた。もともとゼイヴィア・マウントスチュアートという作家の描くインドに憧れてこの地に来たのだが、不潔な街や不正直な使用人にうんざりし、下級将校に冷たい英国社交界にもなじめず、おまけになかなか配属が決まらずに暇を持て余して、酒やギャンブルにはまり借金をこしらえていた。
 あるときエイヴリーは会社から遣いに出され、ジェレマイア・ブレイクという男に手紙を届ける。ブラックタウンと呼ばれる現地人専用の居住区に住む変わり者、という程度の認識で会いにいってみれば、ブレイクは街なかの貧しい現地人のような身なりをした、恐ろしく粗野で無礼な男だった。持たされた手紙の内容は会社に出向くようにとの要請だったのだが、ブレイクの返事はノーの一点張りである。
 翌日、同僚とともに招待された総督官邸でのパーティーのさいちゅうに、エイヴリーは上官から呼びだされる。連れていかれた部屋には二度と会いたくないと思っていたブレイクがいて、会社の幹部と話をしていた。幹部はブレイクに、マウントスチュアートを探しだすよう命じる。憧れの作家の名を耳にして驚くエイヴリーだったが、聞けばマウントスチュアートは過去に長いあいだ東インド会社で働いていたのだという。ところが新刊の出版でトラブルを起こしたうえ、会社との約束を違(たが)えたまま、インドの奥地で姿を消したらしい。
 行方不明のマウントスチュアートを探すというこの雲をつかむような任務に、エイヴリーも同行するよう命じられる。しかも、ふつうの連隊なら二カ月ほどかけて移動するであろう距離を、人員と荷物を最小限に絞って三週間で行けという。こうしてエイヴリーとブレイクの前途多難な旅が始まる。

 肝心なのは、これがウィリアム・エイヴリーの一人称、つまり、純朴で無知な西洋人の青年の視点で語られているところだ。この青年エイヴリーには「素直」「銃を扱う腕は確か」という美点はあるのだが、ものの見方は単純に西洋人本位である。一方、冒頭いかにも野卑に見えるジェレマイア・ブレイクは、じつはキプリングの描く少年キムをそのまま大人にして、そこにシャーロック・ホームズの洞察力を加味したような人物で、こちらは現代人に近い感覚でイギリスとインドの関係を見据えている。そのふたりがどう旅をともにし、ふたりの関係がどう変わっていくのか(あるいは変わらないのか)、そもそも任務は達成できるのか……そこは本文でじっくりお楽しみください。>


 ということで、あとは本書をじっくりお楽しみください(^^ゞ。

 なかなかに面白いミステリアスな冒険歴史小説である。
 実在の人物たちもいろいろ出てくるが、その人物たちの歴史の裏に隠れた顔というか企んでいた陰謀が見えてくる物語である。
 “サグ”と呼ばれる残忍な盗賊の殺人集団が出てきたり、裏切りやどんでん返しが錯綜して、ドキドキワクワクしながら読み進めることができる(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『紳士と猟犬 THE STRANGLER VINE』 M・J・カーター 著、高山真由美 訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1296円、17.03.15. 発行

紳士と猟犬(ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
M・J・カーター

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<後記>ふたりの主人公のひとりであるエイヴリーは、直情径行の青年軍人で、インドやインド人を下に見る西欧人としての考えや感覚をもった未熟な男です。
 それに対し、ブレイクは長年東インド会社で働き、追跡のプロで「猟犬(ブラッドハウンド〔追跡犬〕)」と呼ばれ大尉にまでなった男ですが、現地人の妻を亡くしてからは世捨て人のような生活をしています。それに、インドの社会や文化にどっぷりとつかり理解もするようになり、東インド会社のやり方に反感ももつようになっていたのです。
 そんなふたりが旅をしていくうちに、不愛想なブレイクに反発していたエイヴリーが大人として少しずつ成長していくのも、なんだか楽しみになっていきます(^^ゞ。

 原題の“Strangler Vine”というのは「絞め殺しの木」のことで、他の植物に巻きついてその植物を枯死させてしまうイチジク属などの蔓植物の総称です。
 インドにとりついて、ジワジワとその文化や経済を奪っていく東インド会社というか英国を表しているんでしょうね。
 この物語は、その当時のインドの社会や情景をしっかりと描き込んでいて興味深いものともなっています。

 この作品はブレイク&エイヴリー・シリーズの第一作で、三作まで刊行されているそうです。
 二作目の舞台は1941年のロンドンだそうで、まさにホームズとワトソンが活躍した時代のロンドンです。パキスタンの戦線から戻ったエイヴリーという設定なので、ワトソンと一緒です(^^)/。
 このふたりの活躍を読んでみたいので、第三作まで是非とも邦訳してほしいと思ってます(^^ゞ。

 今日(26日)は雨の一日で、寒くなりました。
 夕方の散歩に出たのは5時過ぎでした。ポツリポツリと雨が降っていました。

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 公園の桜並木の階段を上って、原っぱに行きました。

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 公園を回ることにしました。

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 アプリコットビューティというチューリップが咲き始めていました。ずいぶん背が低いような……(^^ゞ。

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 原っぱに戻ってウロウロしていきました。

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 SORAはブルブルッとしてから、桜並木を下りていきました(^^ゞ。

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 SORAは、左上の道路を歩いている白いジャックラッセルを見つけて、じーっと見ていました。

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 切りがないので、リードを引っぱって下りました(^^ゞ。

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 一番下の桜の木に、なんと一輪咲いているのを見つけました。画面の中央です。
 明後日くらいから暖かくなるようなので、楽しみです。

 SORAはエサを食べてから、ひとりボール遊びをしていました。

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 首の下にボールを入れてスリスリ(^^ゞ。

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 カミさんに向かって「いろいろやって見せてあげたんだから、何かちょうだい!」と無言のアピール(^^)/。

 明日(27日)は朝方まで雨で、日中は曇り一時雨ので寒そうです。夜には晴れてくるようです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
あの寒さの中 よく外に出ました エライ! あたしゃ 1日 モグラでした
seizi05
2017/03/27 09:31
☆ seizi05さん、バカ親父は出たくなかったんですが、SORAが出たがるもので……(^^)/。
遊哉
2017/03/27 11:31
こんにちは。
きのうはこちらも雨!寒かったですね〜。散歩が好きなももたろうも夕方の散歩に出ようとしたら「めんどくせ〜」なんて感じの顔でしたよ(^^;
SORAちゃん気持ちが良くわかります〜。いろんな芸を見せて突然おやつ欲しい〜の顔するので同じですね(^^)。
桜が一輪咲きましたね!このところ寒いですが下旬ごろにはあちこちで開花の便りが聞けるでしょうか、待ち遠しいですね。
一昨日とその前の記事ですみません。斜面下からみた風景の色が全く違うのがおもしろかったのでそのご報告です^^;晴れと曇りの日の違いですよね
ひぽたん。
2017/03/27 17:35
☆ ひぽたん。さん、こんにちは♪
 そちらも昨日は雨で寒かったですか。こちらは今日も午前中は雨で、午後から晴れてきましたが寒かったです。
 ももたろう君は、雨や寒い時は散歩に出るのが嫌になることもあるんですね。SORAも雨に濡れるのは嫌そうですが、それでも散歩に行きたがります。まあ大トイレをしたいということもありますが(^^)/。
 SORAは自分で遊んでおいて、どうだ! という感じで何かくれないかなあ、という顔をします。ももたろう君もそうなんですね(^^ゞ。
 明日から暖かくなるようなので、桜は一気に咲きそうな気がします。楽しみです(^^♪。あちこちで咲いてくるでしょうね。
 晴と曇りの日で、写真に写る色はガラッと変わります。雲の多少や、厚さによっても変わってきます。面白いものです(^^)/。
遊哉
2017/03/27 19:12

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