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zoom RSS 『装幀室のお仕事 〜本の表情つくりませんか?〜』

<<   作成日時 : 2017/04/20 20:58   >>

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                〔公園の木の根元の花壇〕


 はじめて読む作家・範乃秋晴さんの、本の装幀家が活躍する物語『装幀室のおしごと 〜本の表情つくりませんか?〜』を紹介する。

 装幀というのは、本の内容に合わせて本をデザインすることである。
 カバーや表紙・扉のデザイン、タイトル文字の大きさや種類、本文の文字の大きさや種類とその割り付け方、使う紙の種類などを考えて決めることで、それを仕事にしているデザイナーが装幀家である。

 この物語の主人公は、仰木社(おおぎしゃ)という出版社の装幀室で、装幀家として働く本河(もとかわ)わらべという二十代の女性である。
 仰木社は最近、仰見(おおみ)書房と楠木社という二つの大手出版社が合併して誕生したばかりである。わらべは仰見書房の社員だったが、楠木社から来た巻島宗也(まきしま そうや)という男性と二人一組で働くことになった。

 この巻島という男がやり手で、彼の装幀した本は売れることで有名だったが、ちょっと変わってもいた。
 勤務時間も定時に来て定時に帰り、原則として残業は拒否するが、もし仕方なく残業をしたとしても、翌日はその残業時間と同じだけ遅れて出社するという男である。
 それに、こんなことを言う。
 「本の内容には目を通さない主義だ。中身を読もうが読むまいが、売り上げが変わるとでも思っているのか?」

 本を読みもせずにその本の装幀をし、本は売れればいいとするという巻島と、本をじっくり読み、その本の内容に寄り添って装幀をするべきだと考えるわらべは対立する。
 二人は新しい本の装幀をするにあたり、それぞれのデザインを出して上司に選んでもらうことにするのだが、なぜか巻島のデザインばかりが採用され、しかもその本は売れるのである。
 なぜ、巻島は本を読まずに装幀ができるのか? それになぜ頑なに本を読まないのか?

 やがて、湯川春仁という大物作家の30年前の『パンドラの箱』という作品の新装版を発行することになり、わらべと巻島が担当することとなった。
 ところが、この湯川という作家は装幀というものを認めなかった。
 無地の背景にタイトルと著者名だけでいい、書体も極力簡易なものでいい、と主張するのである。
 湯川はなぜそんなことを言うようになったのだろうか?

 わらべと巻島は、それぞれのデザインを考えるのだが、何度湯川に見せてもその場で破り捨てられてしまう。
 二人は困惑するのだが、いろいろ考えながら協力して対処していくことにした。

 そのうちに、湯川がなぜ装幀というものを認めないかがわかってくる。
 それに、巻島が本を読まないで装幀する理由もわかってくる。
 そして、わらべにもある秘密が隠されていることが判明する。

 この物語は、別にミステリーではないのだが、謎が解かれていく面白さがある(^^ゞ。
 わらべと巻島は、湯川が納得するような『パンドラの箱』の装幀をつくり上げることができるのか?
 錯綜する謎と謎が奇妙に結びつき、ちょっと切なく爽やかなラストを迎える(^^)/。


<今日のお薦め本>
『装幀室のおしごと 〜本の表情つくりませんか?〜』 範乃秋晴(はんの しゅうせい) 著、メディアワークス文庫(KADOKAWA)、680円、17.02.25. 初版発行



<後記>ライトノベルで読みやすく、本の装幀という仕事がどんなものなのかがよくわかります。
 対立するわらべと巻島ですが、二人の遠慮のない物言いがとても面白いです。やがて、二人は惹かれ合っていく? ようにも見えます(^^ゞ。
 編集者と装幀家との丁々発止のやり取りも面白く、本づくりの大変さも理解できると思います。
 興味のある方は、是非お読みください。

 今日(20日)は午前中は晴れましたが、しだいに曇ってきました。
 気温は20℃くらいになりましたが、風がわりと冷たかったです。
 カミさんは午後から着付けの仕事に出かけました。

 夕方の散歩は5時20分ころに出ました。空は雲に覆われていましたが、夕日が雲間から射していました。

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 公園の牡丹園で、新しく別の色のボタンが咲いていました。

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 公園を一周して原っぱに行きました。

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 夕日は雲に隠れてしまいました。

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 今日もSORAはスリスリ(^^ゞ。

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 ベンチでマッタリすることにしました。
 5分くらいいましたが、風が冷たいので帰ることにしました(^^)/。

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 明日(21日)は曇りがちで、時々にわか雨が降りそうです。涼しそうですが、少しジメっと感じるようです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。いつもありがとうございます。

おすすめの本、とても興味がわきます。読んでみたいです。本を買わないことにしていますが、文庫本のようなので、買っちゃいたいところです。私はライトノベルを求めたことがありませんが、このような本もあるなら、今後気にしてみたいです。

SORAちゃんがマッタリしている姿をみると、吹き出しを付けてセリフを入れてみたくなります。どんなことを考えているのか、ご主人さまならおわかりでしょう。
カラス
2017/04/20 21:49
☆ カラスさん、こんばんは♪
 本屋で本を眺めていると、タイトルや装幀に惹かれて手に取ることが多いです。装幀というのは本の表情かもしれません。
 装幀をテーマにした本というのに興味を引かれて読んでみましたが、なかなか面白かったです。ライトノベルというのはバカ親父もあまり読まなかったのですが、読んでみると気軽に読めるし意外と面白いです。
 この本も興味がわいたようなら、値段も手ごろなので手に入れてみてください(^^ゞ。
 SORAの台詞ですか? この時はたぶん「あのワンコ、どっちに行くのかな?」くらいだと思います。2匹の雑種犬が気になったようで、ずーっと目で追っていました(^^ゞ。
遊哉
2017/04/20 23:22

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