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zoom RSS 『霊長類 消えゆく森の番人』

<<   作成日時 : 2017/06/26 22:56   >>

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               〔公園に咲いていたオレンジカサブランカ〕


 絶滅の危機に瀕する霊長類保護の現場をルポしながら、霊長類と人間との共存のあり方を探った井田徹治さんの本『霊長類 消えゆく森の番人』を紹介する。

 井田さんは、次のような方である。(奥付から)

<1959年12月、東京生まれ。1983年、東京大学文学部卒、共同通信社に入社。本社科学部記者、ワシントン支局特派員(科学担当)を経て、現在は編集委員。環境と開発の問題がライフワークで、多くの国際会議を取材。
 著書 ― 『ウナギ 地球環境を語る魚』『生物多様性とは何か』『グリーン経済最前線』(共著)(以上、岩波新書)、『鳥学の100年』(平凡社)など。>


 著者は「はじめに」で、本書について次のようなことを書いている。

<(前略)
 筆者は過去10年ほどの間、アフリカ、アジア、中南米など世界各地で霊長類の姿を追い、絶滅が心配されている霊長類の研究や保護に取り組む研究者の姿を取材してきた。
(中略)
 多様な彼らの姿は見る者を飽きさせないし、森の中で霊長類の姿を見ることは理屈抜きで面白い。だが、その多くが今、絶滅の危機に立っている。国際自然保護連合(IUCN)によると地球上には亜種まで含めると約700種の霊長類がいるが、このうちほぼ60%が絶滅の危機にあるという。そして、彼らを絶滅の瀬戸際に追い詰めているのは、人間というたった1種の霊長類の行動だ。
 各国で見てきた霊長類保護の現場からの報告を元に、どうしたらこの地球上で人間と、われわれに最も近い親類が末永く暮らしてゆくことができるのか、ひいては人間が地球の生態系を守りながら、末永く暮らしてゆくにはどうしたらいいのかを考えようというのが本書の狙いである。巨大なゴリラやオランウータンから手のひらに乗るような小型のキツネザルまで、世界各地で多様な霊長類が生き続けられることは、そこに良好な環境が残っていることの象徴だと言える。そしてそれは、人間が地球上で暮らし続けるために大切なことだと考えるからだ。>


 目次から内容を紹介してみる。


 はじめに
第1章 霊長類に迫る危機
 【コラム】霊長類とは
第2章 大型類人猿の森――ルワンダ、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
 第1節 山に暮らすゴリラ
  【コラム】山極寿一とダイアン
 第2節 低地のゴリラ
 第3節 湿地のゴリラ
第3章 ヒトとの共生――コンゴ民主共和国、タンザニア、マダガスカル
 第1節 森の平和主義者 ボノボ
  【コラム】ボノボ・果物をおすそ分け
 第2節 湖岸の類人猿 チンパンジー
 第3節 キツネザルの楽園
第4章 アジアの多様な霊長類――ボルネオ島、ベトナム
 第1節 森の人 オランウータン
  【コラム】リーキーの天使たち
 第2節 追い詰められる小型霊長類 メガネザル・スローロリス
 第3節 観光ブームの裏で ラングール・テナガザル
第5章 残された聖地――アマゾン
 第1節 知られざる森のサル ウアカリ
 第2節 森の体操選手 ムリキ
 第3節 絶滅の淵から タマリン
 第4節 帰れないサルたち
  【コラム】新たな群れ発見の最新報告
終 章 つながる世界
 第1節 続く脅威、新たな懸念
 第2節 霊長類を守る

 謝辞、参考文献


 霊長類(霊長目)というのは、哺乳類(哺乳綱)のなかでネズミなどの齧歯目、犬や猫などの食肉目、ゾウの長鼻目などと同じ分類目のひとつであり、大雑把にいえばサルのことである。
 とはいえ、われわれ現生人類(ホモ・サピエンス)も霊長類の一種のヒトである。ヒトに最も近いのは、ゴリラやチンパンジー、ボノボ、オランウータン、テナガザルの類人猿である。
 現在、人間以外の霊長類が棲んでいるのはアフリカ、中南米、南〜東南アジア〜東アジアの熱帯から亜熱帯にかけての地域であるが、唯一の例外が日本で、九州から本州最北端の下北半島までニホンザルが、屋久島にはその亜種であるヤクシマザルがいる。
 温帯の先進国に棲む霊長類はこの2種類だけで、北米や欧州などにはいない。外国からの観光客が、地獄谷温泉の温泉に入るニホンザルなどをわざわざ見にいくのは、とても珍しいからだと思う(^^ゞ。

 そんなニホンザルは分布域を広げ、農業被害の額は13億円に上ると言われるが、世界のサルの現状を見ると絶滅に瀕しているものが多いのである。
 数を減らす原因としては、ブッシュミート(食料として)やペットとしての違法な狩猟、鉱山や農地開発による森林の破壊、エボラ出血熱とか人間の風邪などの感染症などがあるし、アフリカでは政情が不安定なところが多く、紛争に巻き込まれて命を落とすことも多いという。

 ボルネオ島では、1950年代から大規模な森林伐採が始まったが、最近ではバイオ燃料や植物油(パーム油)を取るためにアブラヤシだけのプランテーションが急拡大して森林が減少し、広大な生息地を必要とするオランウータン(やゾウ)を追い詰めている。
 同様のことは、アマゾンの森でも行われている。
 地球温暖化による森林破壊も、大きな問題である。

 ペットということでは、日本はスローロリスの世界最大の市場とされ、ほかにもメガネザルや南米のタマリン、ヨザルなど絶滅の恐れがあるとして国際商取引が禁止されている小型霊長類が高額で大量に売られている。
 販売店では「国内で人工繁殖させたものだ」などと言っているらしいが、霊長類の繁殖は動物園の専門家でも難しく、ウソっぱちである。とても恥ずかしいことだ。
 生きた類人猿の買い手としては、個人、レストランや土産物店の客寄せ用、ペットコレクター、動物園、サーカスや遊園地など幅広いという。個人的な密輸もあるが、大規模かつ組織的な密猟や密輸組織によるものもあるという。
 その場合、子どもの密猟が多いわけだが、そのために親や群れがすべて殺されるということも多いという。

 霊長類(ゾウや鳥も)は森林で果物とか植物を食べているが、そのときに果肉だけを食べて種子を落としたり、種子もいっしょに食べて糞としてあちこちに散布するという。なかには、キノコを好んで食べ、胞子散布の役割を果たすサルもいるという。
 もし霊長類などが減少したり絶滅すると、森林(熱帯林では特に)が劣化して二酸化炭素を吸収する能力が少なくなり、その結果、地球温暖化を加速させることになるのである。
 だから減少を食い止めれば、気候変動や森林再生のプロセスにもいい効果をもたらすだろう、ということである。

 今、人間は霊長類との関係のあり方を、もう一度しっかり考え直す必要があるようだ。


<今日のお薦め本>
『霊長類 消えゆく森の番人』 井田徹治 著、岩波新書、1102円、17.05.19. 第1刷発行

霊長類 消えゆく森の番人 (岩波新書)
岩波書店
井田 徹治

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<後記>現在棲息する霊長類を減少させたり絶滅させたりするようなことがあれば、人類の絶滅も早まるのではないか、という気がしてなりません。
 アフリカの一部の国では、ゴリラのエコツーリズムとして、一定の観光客にゴリラを見せるツアーが行われ、貴重な収入源となっているところもあるそうです。
 これは、しっかりとした理念と態勢で行なわれれば、保護にはとてもいいようです。とはいえ、一度政変が起きるとそれもなし崩しになってしまいます。
 霊長類の保護にはいろんな要素がかかわっていて、とても難しいですが、今それをしっかりやらなければ、絶滅は目に見えているような気がします。
 人類の未来に大きくかかわる霊長類を守ることの大切さを知るために、是非この本を読んでいただきたいと思います。

 今日(26日)は一日曇りでしたが、気温が26℃くらいまで上がってムシムシしていました。
 夕方の散歩に出たのは5時20分ころで、空はどんよりとした雲に覆われていました。

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 公園を回っていきました。

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 テッポウユリが咲いていたところに、別のユリが咲いています。最初の写真のオレンジカサブランカだそうで、いい香りがしました。

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 原っぱに行きました。

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 ウロウロしていきましたが、蒸し暑いのでボール遊びをする気にもなれず、ベンチに座りました。

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 SORAはのんびりとリラックスしています(^^ゞ。

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 しばらくすると下の地面と草の上で、マッタリしながらワンコを見ていました。

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 夕日も見えないので、帰ることにしました。

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 明日(27日)も曇りがちで雨が降るかもしれません。ムシムシしそうです。

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