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zoom RSS 『ジョナサンと宇宙クジラ』

<<   作成日時 : 2017/08/27 22:48   >>

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                〔今日の淡い夕焼け〕


 「たんぽぽ娘」で有名なロパート・F・ヤングのSFファンタジー短篇集『ジョナサンと宇宙クジラ』を紹介してみる。

 本書は、ヤングの日本への紹介者である伊藤典夫さんが1977年に編・訳した短篇集で、その後2006年に新装版として刊行されたものである。

 次の10作品が収録されている。

九月は三十日あった Thirty Days Had September
魔法の窓 Magic Window
ジョナサンと宇宙クジラ Jonathan and the Space Whale
サンタ条項 Santa Clause
ピネロピへの贈りもの A Pattern for Penelope
雪つぶて The Other Kids
リトル・ドッグ・ゴーン Little Dog Gone
空飛ぶフライパン Flying Pan
ジャングル・ドクター Jungle Doctor
いかなる海の洞(ほこら)に In What Cavern of the Deep


 恋や愛や友情をテーマにしたSFファンタジーである。
 最後の一文やパラグラフが柔らかい“どんでん返し”となっていて、「ああ、なるほど」と心が温かくなるような結末を迎えるのである。

 訳者の伊藤典夫さんが、「訳者あとがき」でヤングとその作品について、こんなことを書いている。


<(前略)
 彼が偏執的ともいえるほどに追い求めるテーマは、現代社会では時代おくれと思われがちなロマンチックな愛のかたちなのである。ロマンチックな愛ほど、この世界で使い古された題材はない。しかし彼は、それにSFの枠組みを与えることによって、その重要性をあらためて問おうとするのだ――最大の効果を上げるため、ときには常套句(クリーシェ)になりかねない言葉を使って……。
(中略)現実離れしたシチュエーションへの憧れが常にあることはSF作家として当然だとしても、表題作「ジョナサンと宇宙クジラ」、そして「九月は三十日あった」に顕著に見られるように、それは多くの場合、文明批評となって現われる。テクノロジイの進歩とひきかえに人間が失いつつあるものに向ける鋭い観察の目――ナイヴテを喪失した現代人への哀悼、組織への不信と怒り、善意と愛の最終的な勝利、それが彼に作品を書かせる動機となっているのだ。ヤングはSF雑誌より一般誌に書いたほうがいいのではないか――ときおりそんな文章をむこうの雑誌で見かけるが、これは当を得た評とは思えない。彼の発想はあくまでサイエンス・フィクションのものであり、その形式以外に彼の小説は存在しないのである。
(後略)>〔一九七七年五月に書かれたものである〕


 また、作家の久美沙織さんは「解説」で、本書について次のように書いている。


<(前略)書かれたのはたいがい約半世紀前という作品ばかりだから、それはそれは古風である。
 上品で上質。健全、安心。俗悪なものや刺激の強いもの、残酷さ、不潔さ、あてこすり的な皮肉は、ここにはない。つまり(最近のエンタテインメント作品とはちがって)暴力やセックスはどこかに厳重にしまってあるということだ。
 設定も人物造形もいたってシンプル。登場人物たちの間にはウィットと教養のある会話がかわされ、ストーリーは、へんにひねったり難解にせずすんなり進み、やがてほんの少し意外で洒落たエンディングをむかえる。
 ここに描かれているのは、シビアな事実や等身大のキャラのリアルな日常ではなく、一種の寓話あるいはおとぎ噺だ。悪者はやっつけられ正直者がむくいられるような場所、未来が明るく楽天的で希望にあふれているような時代の世界観。
 ちょうど、モノクロームのころのオードリー・ヘップバーン映画のようだと思う。おしゃれでリッチで、当時の日本の観客にとっては、淡い憧憬の対象であるような洋風で近代的な暮らしぶりが覗き見できるものだった。シーンやエピソードには茶目っ気とユーモアがあり、人間の崇高さが信じられており、恋は甘酸っぱい奇跡だった。>

 そんなSFファンタジーの短篇集である(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『ジャナサンと宇宙クジラ JONATHAN AND THE SPACE WHALE And Other stories』 ロバート・F・ヤング 著、伊藤典夫 編・訳、ハヤカワ文庫SF、907円、16.05.15. 三刷(06.10.15. 発行)
 著者について、改めてカバー裏から紹介しておきます。
<ロバート・フランクリン・ヤングは1915年ニューヨーク州生まれ。太平洋戦争に従軍した3年半以外は、ほぼ一生を、エリー湖畔にある自宅で妻と共に暮らした。バッファローにある鉄鋼会社につとめるかたわら、40歳近くになってからパートタイム・ライターとして創作を開始し、表題作「ジョナサンと宇宙クジラ」をはじめとして、数多くの短篇をファンタジイ・アンド・サイエンス・フィクション誌に発表する。その一方、サタデイ・イヴニング・ポスト誌などの一般雑誌にも、数多くの短篇小説を発表している。1986年没。>

ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
ロバート・フランクリン ヤング

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<後記>現代人が忘れてしまったロマンチックな愛のかたちを描いた“おとぎ話”のようなお洒落な短篇集です。
 SFという現実を離れた世界の物語だからこそ描けたのかもしれませんが、SFが苦手な方でも楽しめます(^^)/。
 気持ちが落ち込んでいたり、疲れがたまっているような時に最適の短篇集です。
 それに、恋に憧れている思春期の若者や、年代を問わず恋に悩んでいる方々にお薦めです(^^ゞ。
 心にグッとくるような意外でお洒落なラストが目白押しです(^^)/。

 今日(27日)は雲が多かったですが、時に陽が射して暑くなっていきました。
 とはいえ30℃にはならず、湿度が低めだったのでエアコンを入れずに済みました。

 夕方、カミさんが、わりと涼しいので獣医のところにフィラリアの薬をもらいに行こうと言います。
 異論はないので、5時10分ころに出かけました。

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 尾根の途中で東京湾の方を見ると、ちょっと霞んでいますが房総の方まで見えました。

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 小さな丘の向こうに夕日が沈もうとしていました。
 獣医のところで肛門腺を絞ってもらい、薬を手に入れてから、いつもの公園に行くことにしました。

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 上空まで薄雲が散らばっています。

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 南西の空に月が見えました。

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 夕日はすっかり沈んでいました。

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 小さなかわいい雲も浮かんでいます(^^ゞ。

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 公園に着いて原っぱに上っていきました。

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 淡い夕焼けになっていました。

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 すぐに暗くなっていきます。

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 ボケボケですが、SORAとボール遊びをたくさんしました(^^)/。

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 SORAは一休み。
 帰ることにしました。

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 明日(28日)は薄日が届くことはあっても、曇りがちの一日になり、にわか雨が降るかもしれません。ムシムシとした暑さになりそうです。

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