団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『ボルヘス怪奇譚集』

<<   作成日時 : 2018/05/02 23:03   >>

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                〔SORAの足裏。肉球です(^^ゞ〕


 アルゼンチンの作家で詩人のボルヘスが、親友のビオイ=カサーレスと編んだ幻想文学アンソロジー『ボルヘス怪奇譚集』を紹介してみる。
 1行だけの話など短い話が92篇収録されている。
 本書は、1976年に晶文社から刊行された単行本を文庫化したものである。

 ボルヘスは国立図書館長も務めたことがあり、古今東西の書物から“物語の精髄”と思われるような謎と不思議に満ちた話を集めたものである。
 ホラーではない(^^ゞ。

 冒頭の「緒言」には、次のように書かれている。

<文学が与える数多い楽しみのひとつは、物語の楽しみである。本書はそのジャンルの諸例を読者の前に提供しようとするものである。架空の出来事もあり、史実もある。そうした意図のもとに、われわれはさまざまな国々とさまざまな時代のテクストを尋ね、東洋の古い豊かな資料を探ることも怠らなかった。逸話、喩(たと)え話(ばなし)、物語、それが短いものであるかぎりすべて歓迎した。
 物語の精髄(せいずい)は本書の小品のうちにある、とわれわれは自負する。あとは挿話的な例証、心理的な分析、幸運な、もしくは間の悪い言葉の装飾である。本書がわれわれを楽しませたように、読者諸氏をも楽しませることと信ずる。>

 5篇ほど引用・紹介してみる。


荘子の夢

 荘子は蝶(ちょう)になった夢を見た。そして目がさめると、自分が蝶になった夢を見た人間なのか、人間になった夢を見た蝶なのか、わからなくなっていた。>
       ハーバート・アレン・ジャイルズ『荘子』(一八八九)より


怒りを恐れて

 とある戦(いくさ)で、アリは敵を倒し、その胸に膝(ひざ)をついて乗りかかり首を撥(は)ねようとした。相手は顔に唾(つば)を吐きかけた。アリは立ちあがると、男を放してやった。どうしてそんなことをしたのかときかれて、彼は答えた。
「あの男が顔に唾を吐きかけたので、怒りのあまり殺してしまうことを恐れたのだ。神の御目のもと汚れなきときにのみ、わたしは敵を殺す」>
     アハマッド・エル・カリュビ『ナナディール』


罪深き目

 こんな話がある。ある男が四千デナリイで年若い女を買った。ある日、男はつくづくと女を見つめていたが、突然ワッと泣き出した。女はどうして泣くのかと尋ねた。男は答えた。
「おまえの目が美しすぎて、わしは神を拝むのを忘れてしまうのだ」。女はひとりになると、みずから両目をえぐり取った。男はこれを見て、嘆き悲しんだ。「どうしてわが身を傷つけるようなまねをしたのだ。おまえの値打をそこねてしまったではないか」。女は答えた。「あなたを神から遠ざけるようなものはもっていたくありません」。その夜、夢のなかで自分で語りかける声を聞いた。「女はおまえにとっては値打がさがった。しかしわれらにとっては値打を増した。だからおまえから女はもらいうけたぞ」。目覚めると、男の枕の下に四千デナリイの金があった。女は息絶えていた。>
     アハマッド・エッチルアニ『宴の園』


不眠症

 男は早く床につく。眠ることができない。寝返りを打つ、至極もっとも。シーツをよじる。葉巻に火をつける。ちょっと本を読む。また明かりを消す。しかし眠くなってこない。午前三時に彼は起き上がる。隣りに住む友人を起こし、眠れないのだと打ち明ける。助言を求める。友人は散歩をして疲れてきたらいいだろうという。それからリンデン茶を一杯飲んで明かりを消すことだという。これをぜんぶやってみるが、男はなんとしても眠れない。ふたたび彼は起き上がる。今度は医者のところへいく。いつものことだが医者はたっぷり話をきかせ、それでもやはり彼は眠れない。朝六時、彼はピストルに弾をこめ、脳天をぶちぬく。死にはしたが、結局眠ることはできなかった。不眠症はまったくもってしつこい。>
     ビルヒリオ・ピニェーラ(一九四六)


あるファンタジーの結末

「不思議だこと」。用心ぶかく近づきながら少女はいった。「なんて重い扉なの!」そういって彼女が手をふれると、扉は不意にガシャンと閉まった。
「困ったぞ」と男が叫んだ。「こっちの内側には掛け金も閂(かんぬき)もなさそうだ。おやおや、ふたりともここに閉じこめられたんだ」
「ふたりともですって。いいえ、ひとりだけよ」といって、少女は扉をすーっと通り抜け、姿を消した。>
     I・A・アイアランド『霊の訪れ』(一九一九)


 面白かったり楽しかったりする話もあるのだが、そのあとにぞーッとすることもあるという奇妙で謎を秘めたショートショートのような話がいっぱいである(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『ボルヘス怪奇譚集』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサーレス 編、柳瀬尚紀 訳、河出文庫、896円、18.04.20. 初版発行

ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)
河出書房新社

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<後記>寝る前に布団のなかで読んでいたんですが、脳味噌がグラングランとかき混ぜられて、眠れなくなりました(^^)/。
 “短くて途方もない話”ばかりです。密かに少しずつじっくりと味わいながら読み進めたい本です(^^ゞ。

 今朝(2日)もカミさんは着付けの仕事に行きました。
 6時ちょっと前にSORAがフンフン鳴きながら起こしに来て、なんとかごまかそうと思いましたが、ダメでした(^^;。
 散歩に出たのは6時40分ころでした。雲が多かったです。

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 朝日は雲に隠れがちでした。尾根の方に上っていきました。

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 草が繁茂した空き地に、こんなのが生えていました。なんだか実のようなものができています。何でしょう?(^^ゞ。〔これは「カタバミ」だと教えていただきました(^^ゞ〕

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 チガヤの綿毛です。あちこちにありました。
 富士山は見えそうもないので、小さな公園に行ってベンチに座りました。

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 新葉が覆っている木がありました。どんぐりが生る木のような気がします(^^ゞ。

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 真上を見ると、

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 白い雲がちょっと渦巻いているようでした。
 帰ることにしました。

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 “石垣割り木”?(^^ゞ。
 石垣の間から伸びて、太い根っこが石垣を押し広げていました。

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 朝日は出てきそうで、出てきませんでした。

 日中はどこへも出ずにダラダラと過ごしました。曇りの一日で、ちょっと蒸し暑くなりました。
 夕方の散歩は5時15分ころに出ました。雨がポツポツと降っていたので、傘を持って行きました。
 公園の草つき斜面を上っていきます。

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 原っぱをウロウロしていきました。

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 原っぱをぐるっと回ってベンチに行きました。

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 SORAはベンチに座りませんでした(^^)/。
 雨が少し多くなってきたので、帰ることにしました。
 原っぱから下りていきます。

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 アカツメクサがますます多くなっていました。

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 一番上の写真は、寝ているSORAの足裏を撮ってみました。肉球の間の毛を切ってやらなきゃいけません。
 あまり伸びると、板の間では滑って脚によくありません(^^ゞ。

 明日(3日)は未明まで雨が激しく降りますが、午前中はにわか雨程度になるようです。午後からは雨は止むようですが、南の風が強くなるようです。

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