団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『誹謗』

<<   作成日時 : 2018/06/17 23:06   >>

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               〔庭から撮った廊下のSORA(^^ゞ〕


 デンマークの法医人類学者リネア・キルケゴールが主人公のミステリー『誹謗』を紹介する。
 この作品は、出版エージェントのカーアン・ヴァズ・ブルーンと作家のベニ・ブトカの共著で、シリーズ第一作の邦訳である。

 プロローグは、次のように始まる。


<  七月五日 月曜日

    プロローグ

 人は金で買える。金で買うことができない者も、ほかの手段で買収できる。
 ケヴィン・ラヴは、ホテルのアールデコ調のロビーをいつものように見渡した。フロントの前は人でごった返している。耳に入ってくる会話の話題が商談から人脈づくりのための世間話に変わったころから、ロビーはいっそう騒がしくなった。そこにいる男たちは誰もが地味なピンストライプのスーツを着て、権力と影響力を誇示している。一方、数こそ少ないが、女性たちには服装の自由が男性よりも認められているようで、きっちりとしたビジネススーツからもっと露出の多いものまでが見られる。しばらくのあいだ、ラヴの関心は一人の女性に向いていた。その女性のコニャック色の革スカートがあまりにも短かったので、金で買えるタイプの同伴女性(コンパニオン)のように見えたからだ。しかし、その印象はまったくの的(まと)外れだった。その女は、ラヴが自ら招待したゲストの一人だったのだ。彼女はブッシュ政権が地域統率権を導入して以来、アメリカアフリカ軍(通称アフリコン)の最高幹部の一人であり、大統領が替わってからもその座を守りつづけている。つまり、ラヴのビジネスが順調に進めば、彼女は、のちに必ず接触することになる人物の一人というわけだ。
 女は振り返り、まるでラヴがずっと彼女の尻を見つめていたかのようににらみつけた。ラヴは意味深な含み笑いを返すと、ロビーをふたたび見渡す。女は兵器メーカーのアルゴスの代表者二人と話しを続けた。
 ケヴィン・ラヴの途切れることのない警戒心は、若いころからつちかってきた癖のようなもので、そう簡単にはなくせない。イギリス陸軍の特殊空挺部隊、通称SASで訓練を受けていたころ(初めのうちは逃げ出そうかと考えていた)にたたき込まれたものだ。のちに傭兵として過ごすうちに、その警戒心がふたたび目を覚ました。人は、つねに警戒を怠ってはならない。全体を見渡せる者が優位に立てる。優位に立った者がゲームを制する。そのゲームでは、二番手には確実な死が待っている。
(後略)>


 この物語は、7月5日から7月14日までの10日間に起きたとんでもない事件を追っていく。
 ケヴィン・ラブという男は何か悪いことを企んでいるようだ。話が進むにつれて次々と出てくる謎の鍵を握る男だった。

 リネア・キルケゴールは法医学人類学者である。
 外交官だった父親について、子どものころから世界各地を渡り歩いていたが、アメリカで世界最高水準の教育を受けたのち、ルワンダの集団墓地の調査などにも参加しキャリアを積んでいた。
 ある出来事をきっかけに故郷であるデンマークに戻り、現在は法医学研究所に勤務している。

 ある日、彼女のもとに警察から依頼が飛び込んだ。コペンハーゲンの郊外の森で発見された白骨死体の調査だった。
 彼女は現場に急行するが、その白骨死体の傍らに数千年前のバビロンのものと思われる楔形文字が描かれた粘土板のかけらを見つけた。
 なぜそんなものが死体の横にあったのか? 警察は、その骨は古代のものだろうと冗談にして、採りあわない。
 リネアは骨を鑑定し、復顔術を駆使して、死体の身元がイラク人だと突き止めるが、粘土板のこともあり、事件をおざなりに扱う警察に苛立ち、独自に調査を進めていく。

 一方そのころ、白骨死体発見のニュースに動揺するイラクからの帰還兵で退役軍人のヨーナス・ホルム・ニーアーゴーがいた。
 彼は帰国後、妻のレックス(アレクサンドラ)とともに、イラクなどとかかわる違法な事業を行っていたのである。
 そしてもう一人、その事業を取り仕切る闇商人ケヴィン・ラヴも、そのニュースを聞き動き始めた。プロローグに登場した人物である。

 身に迫る危険を顧みずに調査を進めていくリネア。
 一方で、血で血を洗う陰謀にうごめくヨーナスとレックス、そして裏社会を牛耳るラヴ。
 それぞれの思惑で行動する彼らの行く道が複雑に交錯しつつ、裏切りと復讐の物語へと発展していくのである。
 そして、新たな殺人も起きる。
 白骨死体の犯人だけでなく、新たな殺人の犯人は誰なのか?
 そこには、いったいどんな謎(陰謀)が隠されているのか?
 最後の最後まで気の抜けないサスペンスフルなミステリーである(^^)/。


<今日のお薦め本>
『誹謗』 カーアン・ヴァズ・ブルーン&ベニ・ブトカ 著、長谷川 圭 訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1188円、18.05.25. 発行
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<1977年生まれの出版エージェント、カーアン・ヴァズ・ブルーンが、1975年生まれの作家ベニ・ブトカと組んでスタートさせたのが、本書に始まる法医人類学者リネア・キルケゴールが活躍するシリーズだ。デンマークでは高い評価を得て、すでにシリーズは第3作までが発表されている。>

誹謗 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
カーアン・ヴァズ・ブルーン

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<後記>途中で、登場人物たちの回想場面が挿入され、それぞれの個性的な人生や生き方が描かれてもいきます。
 他の登場人物には、リネアと個人的に交際していたことがあり、彼女が唯一頼りとするトーア・M・ディーネセン警部補とか、凄腕の女殺し屋ペギー=リー・ウーなど、個性的で味のある人物がでてきます。
 この物語の面白さは、主人公をはじめとした登場人物たちが魅力的だから、ともいえると思います。
 タイトルの「誹謗」はいったいどんな意味なのか? は、是非本書を読んでお確かめください(^^ゞ。
 第2作と3作の邦訳が待たれます(^^)/。

 今日(17日)は一時陽射しも射しましたが、雲の多い一日でした。
 カミさんが朝早く出かけたので、7時半ころに散歩に出ました。
 公園の斜面を上って原っぱに行きました。

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 雲で覆われた空です。ウロウロしていきます。

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 テニスコートと野球場の間を回って、原っぱに戻りました。

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 またウロウロして、

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 スリスリしてから帰ってきました(^^)/。

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 日中はどこへも出ずに、テレビを観たり本を読んでいました。
 カミさんは夕方4時半ころに帰ってきました。
 散歩は5時半ちょっと前に出ました。薄雲はありましたが、夕日も見えました。

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 アガパンサスが咲き始めました。
 公園を回っていきます。

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 夕日の左側だけに幻日ができていました。

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 原っぱに出てウロウロしていきました。

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 子どもたちや家族連れがたくさん遊んでいます。

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 SORAはスリスリしまくって、ちょっと疲れたようです(^^ゞ。
 ベンチに向かいました。

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 陽射しが強かったです。薄雲が複雑な模様をつくっていました。

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 寝ているんじゃなくて、夕日がまぶしかったようです(^^ゞ。

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 これは真上の薄雲です。

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 まだかすかに幻日が見えました。

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 帰ることにしました。

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 草つき斜面を下りて帰ってきました。

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 帰り道で見たこの薄雲も、面白い模様でした(^^ゞ。

 庭で撮った写真を2枚。

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 小さなネジバナが咲いていました。

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 こちらはアップルセージです。

 明日(18日)の横浜の南の端っこの天気は、雲が多く、しだいに雨が降ってくるようです。気温はそれほど上がらないようですが、ジメッとしそうです。

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