団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『マスター・スナイパー』

<<   作成日時 : 2018/06/20 22:55   >>

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               〔雨に濡れたアガパンサス〕


 『極大射程』などで有名な作家スティーヴン・ハンターのデビュー作『マスター・スナイパー』が復刊されたので、紹介してみる。

 ハンターは、“スワガー・サーガ”と言われる、スナイパーのリー・スワガーとその父、そして息子の物語を綴った数々の作品で有名である。
 本書は、その“スワガー・サーガ”の原点ともいうべきハンターのデビュー作なのである。


 プロローグは、次のように始まる。


< 第一部 射撃場(シュッツェンハウス) 一九四五年一月〜四月

    

 今度の収容所の監視兵は、まえのところのよりも親切だった。
 いや、親切≠ニいうのとは、ちがう。言葉は正確につかわなくては。何年もひどいあつかいを受けてきたあとでもその洞察力に狂いがないのが、シュムエルの自慢だった。監視兵は親切なわけではなく、たんに無関心なのだ。東部のブタどもとちがって、ここの監視兵は感情を表にあらわさず、てきぱきとしていた。軍服に誇りを持ち、背筋をぴんと伸ばし、身だしなみがよかった。おなじクズ野郎でも、自尊心のあるクズ野郎だ。より上等なクズ野郎といってもいい。
 東部の収容所の監視兵は、化け物と変わりなかった。そして、あの信じられないくらいおぞましい死の工場は、いまだに生なましい悪夢となって蘇(よみがえ)ってきた。絶滅≠生みだし、何千もの燃えあがる死体で夜空をオレンジ色に染めあげていた死の工場。息をするたびに、同胞の灰が肺を満たした。最初の選別でガス室送りにならなかったものは、みずからの汚物にまみれて暮らすこととなった。ユダヤ人は人間以下(ウンターメンシュ)の存在だった。シュムエルはそこで一年以上、生きのびた。それには運も大きく作用していたかもしれないが、それだけではなかった。
(後略)>


 物語は、第二次大戦末期、ドイツが敗色濃厚になっていたユダヤ人収容所での出来事から始まる。
 ここの収容所はアウシュビッツなどの強制収容所とはちょっと違っていた。
 プロローグに出てきたシュムエルという小説家志望のユダヤ人の囚人も、東部の強制収容所で生き延びて、この収容所に送られてきて、そんなことを感じている。
 実はここでは、ナチス親衛隊が全力を結集して、ある作戦を実行に移そうと実験を繰り返していたのだった。

 ある夜のこと、野外で作業中だった囚人たちが突然バタバタと倒れ始めた。月も出ていない漆黒の闇のなかで、音もなく、ひとりまたひとりと崩れ落ちていったのだ。
 「俺たちは撃たれているんだ」と誰かが呆然とした口調で言った。しかし、この暗闇でいったいどこから、どうやって、誰が……

 親衛隊が計画していた作戦は「ニーベルンゲン作戦」と名づけられていた。その実行者に選ばれたのは“狙撃の名手(マスター・スナイパー)”という異名をとるドイツ武装親衛隊のレップ中佐だった。
 彼が標的としているのは、いったい誰なのか?

 その作戦では、“吸血鬼(ヴァムピーア)”という秘密兵器が開発され使われることになっていた。
 それは、闇のなかでも400メートル先の標的に30発の弾丸を音もなく必中させることができる狙撃用兵器だったが、重量が重すぎるという致命的な欠陥があった。
 それを改良しようと、ユダ公と呼ばれる開発技術者が懸命な努力を続けていた。
 ここの囚人たちは、その兵器の実験の標的となっていたのだった。

 一方、米国陸軍戦略事務局のリーツ大尉は、その親衛隊の作戦の存在を察知したが、上司の英国陸軍特殊作戦局のアウスウェイス少佐は、頑としてそれを認めようとせず、リーツ大尉の訴えを退け続けていた。
 それでもリーツは、ひそかに作戦の全容を明らかにし、計画遂行者を探ろうと奔走していくのだった。

 はたして、レップ中佐は“ヴァムピーア”を持ち運べるように改良させることができるのか?
 そして、標的を亡き者にできるのだろうか?

 一方、リーツ大尉は、親衛隊の作戦の全容解明とその遂行者を特定し、上司のアウスウェイス少佐に認めさせて、それを阻止することができるのだろうか?

 両者の壮絶な戦いが始まった。


<今日のお薦め本>
『マスター・スナイパー The Master Sniper』 スティーヴン・ハンター 著、玉木 亨 訳、扶桑社ミステリー、1080円、18.06.10. 初版第1刷発行
 この作品は1980年に発表され、邦訳初刊は2000年(新潮文庫)だそうです。

マスター・スナイパー (海外文庫)
扶桑社
2018-06-02
スティーヴン・ハンター

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<後記>戦争がテーマなので、そのガン・アクションと戦闘や戦時の描写に圧倒されます。
 残酷な描写も多いのですが、ユダヤ人、アメリカ人、イギリス人、そしてドイツ人らが、それぞれ日々を生き抜き、情況に翻弄されるさまに惹き込まれ、いっきに読み進めることができました。

 スティーヴン・ハンターの作品は“スワガー・サーガ”はもちろんのころ、その他の作品もほとんど読んでいるつもりでしたが、こんなデビュー作があるとは知りませんでした(^^ゞ。
 のちのスワガーものを彷彿とさせるデビュー作です。さすがハンターです(^^)/。
 
 今日(20日)は一日雨が降ったり止んだりの一日でした。雨は、時に激しくなりました。
 昼前にカメラ雑誌を買いに行った以外は、家でダラダラと過ごしました(^^ゞ。
 カミさんは午後から美容院に行きました。

 夕方の散歩はちょっと早めに4時半過ぎに出ました。霧雨でしたが、いつひどくなるかわからないので合羽のズボンと長靴を履き、傘を持っていきました。
 公園の斜面を上って原っぱに向かいました。

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 クローバー(シロツメクサ)の葉に雨滴がたくさんついていました。
 あとでよく見ると(目を近づけても、わからないとは思いますが)、中央の雨滴に傘を差したバカ親父が映っていました(^^)/。

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 原っぱに出てウロウロしていきました。

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 端っこを歩いていたSORAが、方向転換をしました(^^ゞ。

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 まっすぐ階段の方に向かっていきます。

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 SORAは階段の上で立ち止まりました。
 「帰るかい?」と聞くと、「ワン!」とも言わず黙って下り始めました(^^)/。

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 SORAは階段脇のスロープを伝って下りていきます。

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 最後は飛び降りました(^^)/。
 しだいに雨の量が多くなってきました。

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 ウッディは新しい合羽を買ってもらったそうです。

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 いい値段するそうです。フードを被ると、かわいいけどちょっとオカシイ(^^ゞ。
 SORAも以前は合羽を着ていましたが、いつからか嫌がるようになったので、今は着ていません。
 豪雨でもトコトコ歩くので、まあいいかと思っています(^^)/。

 明日(21日)の横浜の南の端っこの天気は、雨はしだいに止むものの、日中も雲の多いスッキリしない天気のようです。少しムシッとしそうです。

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