団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』

<<   作成日時 : 2018/07/02 23:43   >>

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               〔ベンチでハアハアしているSORA(^^ゞ〕


 ミステリー作家で謎解きの名手レオポルド・ロングシャンクス(通称シャンクス)が主人公の短篇集『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』を紹介する。

 「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」
 と宣言しているのは五十代のベテランミステリー作家のシャンクスである。
 ところが実際は、彼はロマンス作家である妻のコーラ・ニールとともに、いくつもの謎や事件に遭遇し、はからずも推理を披露してみごとに解決に導いていくのだ。

 コーラは夫よりキャリアは短いものの、しだいに本の売れ行きが逆転し、シャンクスはそれを気に病んだりもしている
 そんなふたりのやり取りがおかしいし、シャンクスのぼやきや皮肉がたっぷり出てくるユーモアミステリ連作短篇集である。

 次の14篇が収録されている。

 シャンクス、昼食につきあう Shanks at Lunch
 シャンクスはバーにいる Shanks at the Bar
 シャンクス、ハリウッドに行く Shanks Goes Hollywood
 シャンクス、強盗にあう Shanks Gets Mugged
 シャンクス、物色してまわる Shanks on the Prowl
 シャンクス、殺される Shanks Gets Killed
 シャンクスの手口 Shanks on Misdirection
 シャンクスの怪談 Shanks' Ghost Story
 シャンクスの牝馬(ひんば) Shanks' Mare
 シャンクスの記憶 Shanks for the Memory
 シャンクス、スピーチをする Shanks Commences
 シャンクス、タクシーに乗る Shanks' Ride
 シャンクスは電話を切らない Shanks Holds the Line
 シャンクス、悪党になる Shanks Goes Rogue


 後ろから2番目の「シャンクスは電話を切らない」は、わずか6ページで終わるショートショートである。
 そのプロローグを引用・紹介してみる。


<「ちょっと待って」レオポルド・ロングシャンクスはいった。「コンピューターを起動しなきゃならないから。地下室にあってね」
「もちろん」ジェイクがいった。「お待ちしています」
「ご親切にどうも」シャンクスは自宅の書斎にいて、電子メールをチェックしているところだった。できあがった新刊のカバーイラストにシャンクスが文句をつけたことについて、出版社から不機嫌な返事があった。銃から発射されるのは弾丸だけであって、薬莢(やっきょう)ごと出るわけではないという事実を、このイラストレーターは明らかに知らなかった。笑い物になるまえにシャンクスが気づいたのだから、感謝されてもいいくらいのものだが、そうはならなかった。
 ある会合の主催者からも電子メールが届いていた。シャンクスが講演を承諾したことを思いださせようとする内容だった。いい宣伝になるので、スピーチ自体は喜んでするつもりだったが、割りあてられたトピックはおよそわくわくするようなものではなかった。〈なぜ人はミステリを読むのか?〉という古典的な題目について、何か新しいことをいわなければならないのだ。
 だいたい、問うべきは〈なぜもっと多くの人がミステリを読まないのか〉ではなかろうか。もし読者を倍にすることができたら、ぼくだってもっといいコンピューターが買えるのに。それに新しいスマートフォンも――
 電話か。シャンクスは受話器を手に取った。「ジェイク? まだ待っててくれてるかな?」
「ええ、サー」かすかな訛(なま)りがあった。東南アジア出身だろうか。
(後略)>


 なんだかおかしな展開のプロローグである。
 いったいこの電話はどういう要件のものなのか?
 シャンクスは、地下室のコンピューターを起動しなきゃならない、と言いながら、動くことなく電話の相手を待たせたまま、電子メールをチェックしている。
 そんなシャンクスの態度は、慌てることなく妙に泰然としている。
 はたして、この話のオチはどうつくのだろうか?(^^ゞ。

 ミステリー短篇集というと、ハラハラドキドキしたり、最後の切れ味鋭いオチで“してやられた〜“と思うことが多いのだが、この短篇集はサスペンスよりも謎解きの妙味を重視していて、軽妙でユーモラスな会話が多く、小粋で洒落た味わいのある短篇集である。
 タイトルにあるように“日曜の午後にでもお茶を飲みながら”、あるいは夜寝る前に一篇ずつ、クスッとあるいはニヤニヤ笑いながら読むといいと思う(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『日曜の午後はミステリ作家とお茶を SHANKS ON CRIME AND THE SHORT STORY SHANKS GOES ROGUE』 ロバート・ロプレスティ 著、高山真由美 訳、創元推理文庫、1102円、18.05.11. 初版
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ワシントン州で図書館に勤務する傍ら、主に短編を発表している。《エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン》や《アルフレッド・ヒッチコッコス・ミステリ・マガジン》などに六十を超える短編が掲載されてきたベテラン作家で、優秀な短編に贈られるデリンジャー賞を二度受賞。長編は Such a Killing Crime と Greenfellas、ほかにノンフィクションも上梓している。>

日曜の午後はミステリ作家とお茶を (創元推理文庫)
東京創元社
ロバート・ロプレスティ

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<後記>この短篇集は、著者の作品のはじめての邦訳になるそうです。
 面白いのは、各作品の最後に著者が登場して“あとがき”代わりの解説があり、その話のできた裏話や意図がわかります(^^ゞ。

 巻末の「解説」で本書について、書評家の大矢博子さんが次のようなことを書いています。
 短篇の名手、傑作としてスタンリイ・エリンの『特別料理』とか、ロアルド・ダールの『あなたに似た人』等々を紹介したあとで、

<これらの作品はツイストや切れ味で読ませるものが多いが、本書はむしろ逆。牧歌的で、世界に浸る楽しみが前面に出ている。ダールやスレッサーの短編が「わあビックリした!(ドキドキ)」だとするなら、こちらは「そう来たか(ニヤニヤ)」といったところ。
 それはシリーズ主人公の造形に負うところが大きい。文句をいいながらも謎を解いてしまうシャンクスの控えめな明晰(めいせき)さ、とぼけたところ、押しの弱いところ、ちょっぴり皮肉屋なところ、コーラに頭が上がらないところなどなど、可愛らしさとかっこよさと親しみやすさが絶妙に同居した魅力が、そのまま短編の持ち味になっていると言っていい。>

 そんなコージー(楽で温かみのある)でユーモラスなミステリ短篇集なので、気楽に楽しめます(^^ゞ。


 今日(2日)もよく晴れて気温が上がり、ムシムシして嫌になりました(^^;。
 南風が吹いて室内を通っていくので、今のところエアコンは入れずに何とか凌いでいますが、熱中症予防に水分だけはこまめにとるようにしています。
 夕方の散歩は5時半ころに出ました。

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 快晴で陽射しが強かったです。
 公園を回っていきました。

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 ユリが次から次へと咲いています。

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 原っぱに出て、SORAはすぐにスリスリを始めました。

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 そして休むを繰り返しました(^^ゞ。
 ベンチに行きました。

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 陽射しを浴びてハアハアと暑そうでしたが、マッタリしました。

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 SORAは何か気になることがあると、顔を上げていました。

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 ベンチの影が後方に伸びています。

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 SORAのハアハアは続いていました(^^ゞ。

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 夕日が低くなるにつれ、原っぱに伸びていた木の影がズンズン伸びてきました。
 写真を並べてみます。

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 帰ることにしました。

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 草つき斜面を下りて帰ってきました。

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 アカツメクサの上で、SORAは気持ちよさそうにスリスリしました(^^)/。

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 明日(3日)の横浜の南の端っこの天気は、陽射しが届いて湿った南風が吹き、ジメジメムシムシとした暑さになるようです。熱中症対策と紫外線対策が欠かせないようです。

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