自然との共生 ― 加藤登紀子とティンティンの旅 ―

 今日はくもりときどき晴れで、暑くもなく涼しくもなく、気持ちのいい一日でした。カミさんは、昼少し前に出かけて、結婚式の着付けに行き、続けて友達3人に着付けを教えに行って、午後はいなかった。少し寂しいが、静かなのはいい。
 バカ親父は、テレビ三昧となった。その中で午後2時から「加藤登紀子の感動体験 森と水の旅」というのをやっていて、これがなかなかよかった。

 「自然の叡智」は愛知万博(愛・地球博)のテーマだが、加藤登紀子が中国琵琶奏者のティンティンとともに、このテーマを歌にするために、北海道の知床から沖縄の西表島まで3,400キロの旅をする、というものだ。
 愛知万博については、もう一つしっくり来ないものを感じるので言及はしないが、人間と自然との共生を考えるこの二人の旅番組は、教えられることがいろいろあった。出演したゲストや出会った人たちの言葉を、いくつか拾ってみる。

・ 「自然に優しくとは、人間に厳しくということ」 (環境問題に携わる北海道大学の石 弘之教授)

・ 「山菜が5本あったら、3本採って、2本残す。根こそぎ採っては駄目」(阿寒湖のアイヌの女性)

・ 「日本人が月に2回、自然のために働けば、日本はすばらしい国になる」(C・W・ニコル)

・ 「1本でもいいから木を植えていくことが大事。人間の心にも木を植えることが大事」(足尾銅山の禿山に植林を続ける立松和平)

・ 「人間は反自然的な存在である」「人間は自然からいろんなものをもらいながら、それを自然に返していない」「子どもたちのために自然を取り戻させることが大切で、そのためには、学校に里山と川をつくればよい」(霊長類学者の河合雅雄)

 この他、アイヌ民族の歌と踊り、トンコリというアイヌの伝統的な弦楽器の調べ、稲本正(木工作者)の異なった木で音階をつくった木琴の音色などは、素朴で心に響くものがあった。
 また、岐阜・白川郷の合掌造りでは、100トンもの自重と雪の重さを支えるために、釘を使わない、自然の木の曲がりを利用した工法や家の形に、自然を利用しながらも自然と共生する、日本人の知恵の結晶を見る思いであった。
 石垣島の珊瑚礁では、珊瑚が陸上の森林と同じように、酸素を供給する貴重な資源であることを教えてくれた。

 できあがった歌「この星を庭として」は、自然をたたえ、生きとし生けるものへの讃歌となっていた。

<後記>ティンティンという人の中国琵琶がなかなかよかったですね。女子十二楽坊でもあの琵琶は演奏されていましたが、単独であるいは加藤登紀子のギターや歌とのコラボレーションは、静かで味わい深いものでした。
 今の日本では、特に都会に住んでいると自然とは離れた生活になって、その存在すら忘れています。自然を壊せば、人もその他の動物も生きてはいけなくなるでしょう。石弘之氏の「自然に優しくとは、人間に厳しくということ」という言葉は、胸に響きました。

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この記事へのコメント

2005年05月30日 19:48
女子十二楽坊 初めて聞いた時 これだーと思った 音楽関係DVD 唯一所持する 私も他愛無いなー
遊哉
2005年05月30日 20:28
seiziさん、あの演奏は、なかかないいですね。バカ親父は、DVDなんか1枚も持っていませんよ。トホホ。

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