蟻塚(ありづか・ぎちょう)

昼近くになっていたが、日課のひめを連れての散歩に行った。
丘の上の公園に行くと、ひめはいつもどおり、そこらの草を食べている。犬が草を食べるのは寄生虫がいるからだと言われるが、検査をしても寄生虫は見つからないし、どうもそうではないようだ。
食べる草は決まっていて、たぶんイネ科の草だと思うが、鼻で匂いを嗅いだり、感触を確かめたりしてから、気に入ったものだけを食べている。そのへんは頑固というか、変なこだわりがあるようだ。
その間、バカ親父はあたりをのったりのったり散策していたのだが、普段見かけないものを見つけた。写真の蟻塚である。もちろん、前にも似たようなものはいっぱい見ているのだが、これほどしっかりと立派に、穴の周囲に土や小石を積み上げてあるのは、はじめてである。といっても、直径5cmくらいのものである。
昨日も同じところを歩いているのだが、見かけなかった。どうもこれは、昨晩の雨に備えて、急遽アリたちが穴の周りを、いつも以上に盛り上げたのではないかと思う。
しばらく見ていたのだが、中心の蟻穴に出入りしているのは2ミリくらいの小さなアリである。こんな小さな奴が、よくもこんな立派な塚をつくったものである。みんなで力を合わせて、えっちらおっちら土や小石を運んでつくったのだろうが、いや大したものだ。バカ親父、感心することしきりであった。
ところで、蟻塚というとシロアリの大きなものをイメージしていたので、こんな小さなものでも蟻塚と呼んでいいものかと心配になった。家に帰って調べてみたら、こうあった。
蟻塚(ありづか・ぎちょう)とは、アリが地中に巣を作るために地表に持ち出した土砂でできた山。また、土や葉を塚のように積み上げて作ったアリ・シロアリの巣。(広辞苑)
だいじょうぶ、こんな小さなものでも蟻塚でいいのである。ちなみに蟻塚のことを他に、蟻垤(ぎてつ)、蟻封(ぎほう)、蟻城(ぎじょう)、蟻壤(ぎじょう)、蟻塔(ぎとう)という言い方もあるということだ。
<後記>30分ほど前に一天にわかにかき曇り、雷鳴とともに土砂降りとなりました。ひめが「クゥークゥー」と言いながら、バカ親父の膝に乗ってきてブルブル震えています。もうしばらく降りそうです。この辺で今日はオシマイとしましょう。
この記事へのコメント
やっぱり似てますよね、ドーナツに。