愚痴 <きのうのつづき>

画像 さて、昨日の続きということで書こうと思うのだが、ちょっと視点を変えてみようと思う。
 ときどき興味を引かれる朝日新聞の「経済気象台」というコラムがある。6月2日に「聞きビジネス」というタイトルで、ブログについて書かれていた。その前書きの部分が面白かった。ちょっと引用してみる。

<脳に関する研究が進んでいる。脳の構造の違いが、男女の感情や行動の違いに表れる、と著名な女性医師が本のなかで述べている。女性の脳の構造は、他人との共感に反応しやすいようにできている。だから、自分の気持ちをわかって欲しいと欲求し、おしゃべりをするという。しかし、女性が共感の相手を求めて話をしても、会話に解決を求める男性は、求められてもいないアドバイスを送る。女性といい関係を保つためには、女性の気持ちを肯定するように相槌(あいづち)を打ち、時には、鸚鵡(おうむ)返しに相手の言葉を繰り返すことも大切だ、と説明している。
 会話を通して、共感して欲しい女性と、解決を求める男性。今、自分の意見や気持ちを聞いて欲しいと思う人は多いようだ。>
というものである。

 ちなみに、この続きをかいつまんでまとめると、こうなる。
 話をしたい人は多くても、聞くことが苦手の人が多くて、ぎくしゃくとした関係が日本人のストレスを高めている。そうした人たちの受け皿として、携帯メールやブログが機能している。なかでも日記を公開するブログは、「ひょっとしたら、誰かが読んでくれるかな」くらいの送り手と受けてのゆるい関係性が生まれている。これは、今までの整理された情報の発信・受信でなく、新しいコミュニケーションの形である。他人との新しい関係性が生まれ、新たな市場を生み出している。といった内容である。

 この新聞記事は面白いと思ってスクラップしておいたのだが、きのうの愚痴の話と相通じるものがありそうである。いかがだろうか。
 共感してほしい女性と、解決を求める男性、まるでうちのカミさんとバカ親父みたいである。さすがにバカなバカ親父も長年の経験を重ねて、ヘタに反論というか解決策を提案してもあまり意味がない、ということを学んだわけで、ひたすら聞き役に徹することにしていることは昨日書いた。
 それにしても、女性が共感してほしくて話すのはいいのだが、それが愚痴ばかりになると聞き役は困るだろうね。聞き役が旦那だったら、毎日帰ってきて疲れているのに、それに加えて愚痴を聞かされたんじゃあたまらないだろう。うちは、それほど愚痴はないからまだいいのだが、女房の愚痴ばかり聞かされる旦那には同情を禁じえない。ご同情申し上げます!

 日本のブログに日記が多いというのは、世界的にみると特異らしい。どうしてこんなに多いのだろう。それほど、自分の気持ちをわかってほしい、と思っている人が多いのだろうか。
 また、日記を書いているのは男女どちらのほうが多いのだろうか。これは調べてみたら面白いと思うのだが、勘ではたぶん女性のほうが多いような気がする。それに、どうも愚痴話も多そうである。
 ブログで愚痴ることが必ずしも悪いことではないと思うが、それがウジウジと過去にとらわれたり、他人を非難したりして重いもの、言ってみれば「後ろ向きの愚痴」だと、嫌になるし読まれなくもなるだろう。逆に、カラリと明るくユーモアも交えて、誰かを批判はしても非難はせず、愛情が垣間見えて解決の方向が見えるもの、言ってみれば「前向きの愚痴」なら肯けるし、読みたくもなると思う。
 愚痴はグチグチ言うのではなく、また刺すようにチクチクと言うのでもなく、濁点を取ってクチクチ言うくらいがいいのかもしれない。

 話はまた変わるのだが、一つの仮説を立ててみた。
 愚痴も含めて、いろんなことを外に向けてしゃべっちゃうという開放型というか発散型の性格の人がいる反面、なんでも自分の中に閉じ込めてしまう閉鎖型というか吸収型の性格の人がいる。そして、愚痴を言うのは発散型の人ではないか、という説である。まあ、こんなことは心理学ではとうの昔に解明されていて、適切な言葉もあるのだろうが、バカ親父なりに思ったことを書いてみる。
 こんなこともある。何かをしようとするときに、それを公言してからやる人、というより広言しないとできない人がいるが、これは発散型の人。それに対し、自分の中にじっと仕舞っておいて何かをやる人、というより仕舞っておかないとできない人がいて、これが吸収型の人。
 これを夫婦の関係に当てはめてみると、ちょっと面白い。昨日の記事にいただいたコメントなどを読むと、旦那で愚痴を言う人も割といそうだから、夫と妻とは関係なく、夫婦のそれぞれが発散型と吸収型で、愚痴(文句も含めて)を言う発散型とそれを聞く吸収型の各自のバランスがとれていれば、その夫婦はうまくいく? ような気がする。
 それが発散型の方が強すぎてバランスが崩れて、愚痴や文句がオーバーフローしていたり、夫婦ともども発散型だったり吸収型だったりすると、うまくいかない場合が多いのではないか? と思うのである。

 うちの場合に当てはめてみると、カミさんが発散型というか半発散型で、バカ親父が吸収型。ということで、うん、うまくいっているのだ、と自画自賛。

<後記>最初に紹介したコラム記事の内容が妥当なものかどうかは、まだよくわかりません。ただ、ブログが新しいコミュニケーションの形であるのは確かだと思います。これからどうなっていくのか、また日本のブログに日記が多いという特異性がどう発展していくのかに、とても興味があります。
 愚痴については、愚痴を言わずにいられない人(発散型)がいるのは、確かなような気がします。周囲の人はちょっと大変かもしれませんが、聞いてあげるのがいちばんいいんでしょうね。バカ親父のような吸収型の人間にも困ったところがあって、あまりに吸収しすぎると、時として溜まりに溜まったものが一時に爆発することがあることです。たまには愚痴ることも必要なのかもしれません。
 落語などを聴くと、ケンカばかりしている発散型同士の夫婦が出てきますが、ケンカしながらもうまくいってることもあるようで、夫婦というのは他人にはわからないところが多々あるような気がします。
 ブログに愚痴が書かれている場合に、コメントしたくても、どうコメントするかは難しいところがあります。真面目なバカ親父は、上のコラム記事のように解決策やアドバイスをコメントしたこともあるのですが、あとから考えると必要なかったかな、と思うこともあります。カミさんに対するように、肯いているだけの方がいいのかと思ったりして……現在、悩んでいて夜も眠れません。
 こんな他愛もないことを書いていたら、バカ親父のブログはすべて、形を変えた愚痴なのかもしれない、と思えてきました。ああ~……

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この記事へのコメント

2006年06月09日 23:23
愚痴…私が、愚痴を言う時は信頼している人だけにです。きっと聞いてくれる優しく大きく包んでくれるっと感じた人にだけです。 だから、愚痴を言われる人はその人から信頼されている証拠なのです。そう思うのは私だけ? 
遊哉
2006年06月10日 00:49
☆ キョンさん、世の中にはいろんな人がいるようで、ちょっと知り合った人にも愚痴を言う人はいるようですよ。でも、それはちょっとおかしいね。言われた方も迷惑なだけでしょう。
 愚痴にも軽重があるかもしれません。軽いものなら、自分を笑いながらユーモアを込めて誰にも言えることもあるでしょうが、重いことは、やはり信頼している人にしか言えないでしょうね。そういう意味でなら、“愚痴を言われる人はその人から信頼されている証拠”だと思います。
2006年06月10日 05:18
愚痴の定義ってなんだろう?
イメージとしては、「どうしようもない事、思うとおりにならなかった事などをクドクドと話して、自分の欲求不満を人にぶつける」事かな?と思います。
更に、愚痴は話すと言わずに”こぼす”と言う。
”グチル”とも表現しますが、こうなると、なんだか逃げ出したくなりますね。
後向きのイメージもあります。
我家の場合は二人ともO型の発散型だと思うので、まぁ円満という車を走らせる潤滑油だと、前向きに捉えておきましょう。
2006年06月10日 06:17
こんにちは♪
そういえば私は昔からずっと、愚痴の聞き役でした(汗)。親の愚痴をはじめ、友達も「aopuならわかってくれるよね」というような感じで、いろんな話を聞いてました。信頼されているのなら嬉しいのですが、人によっては「楽しく遊ぶなら誰々、愚痴をこぼすならaopu」と使い分けている場合もあって、それはちょっと悲しかったです。
私はきっとモロに”吸収型”なんでしょうね(^^;)。遊哉さんがおっしゃるように、溜めて爆発しないように、潤滑油程度の愚痴をうまく言えるようになればいいな、と思いました。
adv55
2006年06月10日 10:30
BLOGは新しいコミュニケーションの形であるという視点は面白い。尤もあたしの場合は、テニスと囲碁のメモBLOGなのでコミュニケーションもなければ新しい市場も生み出しません。キッパリ。
愚痴については酒場のお嬢さん方の聞き役に回ってから20年以上経過しました。お金を払って愚痴を聞いてくれる稀有な客として重宝がられております。(・_・)
遊哉
2006年06月10日 11:15
☆ 山いろいろ さん、愚痴の定義はおっしゃるとおり、詮無いことを言うということなんでしょうね。愚痴をこぼすと言いますが、こぼしたくなくても、こぼれちゃうものかもしれません。人によって(性格によって)違うでしょうが、鬱積したもの(ストレス)の開放の一つの手段なんじゃないでしょうか。もともと後ろ向きなんでしょうが、それをうまく出して前向きに変えられれば、いいと思います。
 “円満という車を走らせる潤滑油”と前向きにできる山いろいろ さんはさすがです。
遊哉
2006年06月10日 11:33
☆ aopuさん、ずっと愚痴の聞き役だったというのは、ちょっと辛いものがありますね。愚痴をこぼす人からみれば、ちゃんと聞いてくれる人が必要なんだと思います。それは一種の才能なのかもしれませんね^_^;。やっぱり、信頼されているんじゃないでしょうか。
 aopuさんがいろいろ考えるようになったのは、そしてそれを楽しむ(?)ようになったのは、多くの人の愚痴を聞いてきた賜物かもしれませんよ。いいこともあるんです(^.^)。
 バカ親父も吸収型だと思いますが、ブログを書くことが愚痴(ガス抜き)になっているんじゃないかと、最近思えてきました。aopuさんも、そうじゃありませんか?
遊哉
2006年06月10日 11:46
☆ adv55さん、ブログって一体何なのか、未だによくわかりませんが、新しいコミュニケーションというのも、その機能(?)の一つなんでしょうね。メモブログでも愚痴ブログでも、今のところ何でもアリなんでしょう。何か一つに収束していくのか、あるいはますます分散化していくのか、面白そうだから見ていきたいと思います。新しい市場というのも正体がよくわかりませんが、少なくともプロバイダーは儲けていると思います。
 酒場のお嬢さん方の愚痴の聞き役ですか。大変そうだけど、意外とそれを楽しんでいたりして(^.^)。バカ親父、下戸でよかった~。
2006年06月10日 18:03
濁点 とろうかなー 私
遊哉
2006年06月10日 20:11
☆ アハハ、seiziさん、すみません、他意はないんです^_^;。今までどおり、グチグチでお願いしますよ。
2006年06月10日 23:49
こんばんは~(幽霊のような暗めな調子で~笑)
私、閉鎖型だと思ってたんだけど、吸収型ではないなぁ…でも、愚痴は言うから発散型か?いや、じっと仕舞っておいて何かをやるところもあるから吸収型か?
ウ~ン、たまに会う夫に対しては爆発発散型(Bon!)っていうところ?(●^o^●)
はて、ウチのダンナは吸収型?ウ~~~ン、おお!雲散霧消型(#^.^#)って言うのがピッタリ!
という事で、うまくいってるのやら、いってないのやら~~~~????と、きょうもグチグチ、チクチクとブログで言ってみる私~遊哉さんが吸収型でよかったわ~~~~クチクチ、クチクチ(^_^)/~

patyoko
2006年06月10日 23:51
写真は水の中?
遊哉
2006年06月11日 00:03
☆ ハハハッ、patyokoさん、もうこうなりゃあ、ヤケだ~~~、グチグチでもチクチクでもクチクチでも愚痴りなさい。み~んなまとめて吸収してあげるから~~~~!
 それにしても、閉鎖型で吸収型で発散型で爆発発散型とは……ご主人の“雲散霧消型”と似たり寄ったりじゃないのかい?! ひょっとして、似たもの夫婦だったりして……
 どちらにしろ、これだけ愚痴れれば、大丈夫でしょう(*^_^*)
遊哉
2006年06月11日 00:08
☆ ん~にゃ、空中。お袋が残してくれた植木鉢に咲いていたんだけど、なんの花かわからないのです。もっと開くかと思っているんだけど、なかなか開かない^_^;。
2006年06月11日 21:32
こんばんは~~
私もじっとしまっておいて・・(吸収型)・・溜まったものを一度に発散・・爆発発散型ですかね~~
でも・・結局いやなおもいするのは私。
愚痴ってなんだろうな~~
思わず出ちゃうから・・・
でも・・尾を引かないのがいいな。
遊哉
2006年06月11日 22:13
☆ まころん さんも、吸収型で爆発発散型ですか^_^;。バカ親父も、たま~に爆発するのです。そうなると、嫌な気持ちになりますよね。それに、カミさんに起こられるし……。
 できるだけ、サラリ、カラリとクチクチくらいでいきましょう。お互いに(^.^)。

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