円の切れ目が、縁の切れ目?

画像 以前に、「離婚時の年金分割制度の注意点」という記事を書いた。
 「離婚時の年金分割制度」とは、07年から、夫婦が合意すれば、結婚期間中に収めた分の夫(妻)の厚生年金や共済年金を、最大2分の1まで相手に分割できるようになる、というものである。
 記事では、この制度ができたからといって、安易に離婚はしないほうがいいよ、ということを書いた。

 制度については、詳しくは社会保険庁のここを見ていただきたいが、この制度が熟年離婚に及ぼす影響がどうなるかが注目されていたのである。
 厚生労働省の「平成19年人口動態統計月報年計(概数)の概況」で、その影響(?)が明らかになった。
 「年金分割制度」は07年4月から始まったのであるが、この統計では、同居期間が35年以上の夫婦の離婚が07年度は前年より16.0%増え、過去最多の5507組だったのである。

 ここで離婚件数の推移をみてみると、昭和39(1964)年度以降毎年増加し、昭和46(1971)年には10万組を超えた。その後も増加を続け、昭和58(1983)年をピークに減少に転じ、平成3(1991)年から再び増加していたが、平成15(03)年から5年連続で減少していたのである。
 07年の離婚件数も25万4822組で、前年より2653組減(前年比1.0%減)であり、離婚率(人口千対)でみても2.02で、前年の2.04を下回っていた。
 ところが、離婚件数を5年ごとの同居期間別にみると、15年未満(1~2年を除く)では減少しているが、15年以上では増加している。そのなかでも、「35年以上」の伸びだけが突出したのだ。
 具体的な数字は、以下のとおりである。( )内は、対前年比。

・ 5年未満     86,608組(3.4%減)
・ 5~10年未満  56,331組(2.9%減)
・ 10~15 〃    33,691組(3.0%減)
・ 15~20 〃    24,166組(2.1%増)
・ 20~25 〃   17,788組(4.3%増)
・ 25~30 〃    10,795組(7.6%増)
・ 30~35 〃    6,259組(5.2%増)
・ 35年以上     5,507組(16.0%増)

 「35年以上」のこれまでの離婚は、03年の4963組がピークで、04年~06年は4700組台が続いていたが、07年は前年より一気に760組も増えたのである。
 厚労省は、「年金分割制度」が07年に始まったことも、熟年層の離婚拡大に影響しているとみているようである、ということである。


<後記>結婚して35年といえば、25歳で結婚したとして60歳です。「35年以上」ということは、60歳以上すなわち団塊世代以上とみていいでしょう。
 そんな人たちの離婚が760組増えたというのは、どういうことなんでしょうか。全国で760組だから、それほど多くはないともいえますが、前年より16.0%増というのはやはり大きな変化だし、「年金分割制度」が影響しているといえるでしょう。
 この制度が今までなかったのがおかしいし、あって当然の制度だとは思いますが、離婚して分割しても大した金額にはなりません。ただ、どうしても離婚したい人にとっては、ないよりはあったほうがいいから、ありがたい制度でしょうね。
 でも、せっかく35年も夫婦を続けてきたのなら、残された月日をそのまま手をたずさえて生きていってほしいものです。“円の切れ目が、縁の切れ目”にならないように、願ってます(なんて、つまらない語呂合わせをしちゃった(^^ゞ)。
 うちも、変なことを考えないように、カミさんによく言っとかなきゃ……と思ったけど、そんなこと言えないよねえ(^^ゞ。

* 関連ブログ
・ 「熟年離婚の回避法」06.02.03
・ 「虎視眈々と……」06.06.25
・ 「夫婦の危機の回避法」07.02.01
・ 1年1か月ぶりに離婚増07.06.21

<今日のSORA>
 昨日の夜は涼しいくらいでした。バカ親父の部屋はフローリングなので、SORAは直に座るのが嫌そうでした。それで、椅子用の座布団を置いてやると、そこに座りました。
 やがて眠そうになったので、PCの下にその座布団を敷いてやると、前記事のようにそこで眠り始めました。ちょっと変わったスタイルでした。

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 じっくり顔を見ると、吻がだいぶ長くなって大人っぽい顔になったなあ、と思ったのでした。

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この記事へのコメント

2008年06月13日 13:38
表面だって離婚という形をとらなくて
家庭内別居というのも多いかもしれませんね。
私など晩婚の人間は人並みに結婚できた
だけでも感謝です。
SORAちゃん狭い所が好きなんですね。
落ち着くのかな?うちの犬は椅子の上で
寝るのが好きみたいです。
2008年06月13日 17:54
熟年まで我慢して年金分けてもらって離婚して
次の人生幸せになれる人が一体どれ位居るのだろうか?
そこまで我慢したのが勿体無いような・・・
もし嫌な相手なら私だったらさっさと思った時点で離婚してる。
嫌でもずーっと一緒に居て一人ぼっちの寂しさ知らない人にこれからの人生耐えられるんだろうか?
疑問だ・・・
↑の方のように感謝の気持ち持てる人なら離婚しないでしょうね(^:^)
遊哉
2008年06月13日 19:43
☆ のんびりかあさん、そうですねえ、家庭内別居というのは意外と多いかもしれません。うちも、どちらかというと、その傾向があります(^^ゞ。
 結婚がすべてだとも思いませんが、“結婚できただけでも感謝”という気持ちは大切でしょうね。縁があって一緒になったんだから、生きてる限りは仲良く行きたいものです。
 SORAはいくつか好きなところがありますが、このPCデスクの下は暗いのが良いみたいです。親父の座椅子なども好きで、よく寝ています。それぞれ好きなところが決まってくるようですね(^^♪。
遊哉
2008年06月13日 20:07
☆ 小桜小梅さん、夫婦といってもいろんな夫婦があるし、他人にはわからない夫婦の事情があるから、一概には言えないものがありそうです。DV(家庭内暴力)などで耐えに耐えてきたけど、年金をもらえる年齢になって意を決して離婚する、という人もいるようです。そういう人にとっては、年金分割制度はありがたいでしょうね。
 嫌な相手といっしょにいるくらいだったら、たとえ寂しくても耐えられるだろうという人もいるでしょうね。
 “私だったらさっさと思った時点で離婚してる”ですか。小桜小梅さんは、なかなか強そうです(^^ゞ。以前と違って、今の若い人たちは共稼ぎも多いから、離婚しても生活力がある人が多いでしょうが、専業主婦の多い団塊世代くらいまでは、離婚したくてもできなかったという人が多いかもしれません。年金分割制度ができて夫が定年する時が、離婚に踏み切るきっかけになるのかもしれません。
 長年夫婦をしてきてもお互いに不満はあるでしょうが、相手の良いところを認めて感謝していくという気持ちが大事でしょうね。一人で生きていくのは寂しいから夫婦を続けていく、という気持ちでも良いような気がします。
小桜小梅
2008年06月14日 08:21
昔は私も弱かった・・・
一人で子供3人育てるのに弱かったら無理です
自分は一人なんだ!泣いてなんか居られない人に頼ってなんか居られないそう思ったら強くなりました
多分子供が居なければこうはなっていなんでしょうね~~(^^♪
結局最後は一人です
人間みなそうなんだと思います
遊哉
2008年06月14日 10:41
☆ 小桜小梅さん、母は強かった、というか母は強くなった、というより“母は強くならざるを得なかった”ということでしょうか。
 子どもがいたからこそ、母は強くなれたんですね。子ども3人を育てるのは、バカ親父が想像できないほど大変だったでしょうが、いてくれてよかったですね。今は、姫様がいるしね(^^♪。
 “結局最後は一人”なんでしょう。人は他の人にはなれないし、生まれてくるのも死ぬ時も一人ですね。夫婦も、仲が良いと「一心同体」なんていうけど、まあそれは錯覚でしょう(^^ゞ。
 逆に、人はそれぞれが一人だからこそ、配偶者、子ども、友達……などが必要だといえるかもしれませんね。
2008年06月14日 11:56
多分 これからも 手携えてーー はい
遊哉
2008年06月14日 12:28
☆ seiziさん、生ある限り、仲良くね(^^♪。
Fチェスカ
2008年06月14日 22:02
遊哉さん ご心配おかけしました(^^ゞ

団塊世代以上の人は、女性は結婚したら仕事を辞めて家に入るっていう考え方が多かったから、別れて自活するのが難しいというか、我慢できるところは我慢しようというか…打算というか、忍耐強いというか…。決定的な離婚の原因がないというか何つうか…。

SORAという名の車が発売されましたね。
寝顔がか・わ・い・い♪



遊哉
2008年06月15日 00:03
☆ Fチェスカさん、そちらは震度4だったようでよかったです。でも、余震が続いているようだから、十分お気をつけください。
 アハハ、この記事には、何というか~、コメントしにくかったでしょ(^^ゞ。記事もちょっと書きにくかったです(~_~)。われわれの世代以上と今の若い人たちでは、結婚(離婚)に対する考え方はずいぶん違うでしょうね。5年未満の離婚数が一番多いのでも、そのあたりがよくわかります。
 SORAという車が発売されたなんて知りませんでした。ネットで調べたらカローラルミオンの特別仕様車とか。真似された~~(~_~)。
 子どもと一緒で、寝てるときはか・わ・い・い♪
2008年06月15日 11:29
統計に示された昭和50年と平成19年の数字を比較すると

全体の離婚件数が119,135から254,822になり2.14倍
5年未満の離婚件数が58,336から86,608と1.48倍
5年から10年の離婚件数が28,597→56,331と1.97倍
10年から15年の離婚件数が16,206→33,691と2.08倍
15年から20年の離婚件数が8,172→24,166と2.96倍
20年以上の離婚件数が6,810→40,349と5.92倍
35年以上の離婚件数が300→5,507と18.36倍
で、35年以上の離婚件数が激増していますね。
続く
2008年06月15日 11:30
35年以上連れ添った夫婦が別れるのは「円の切れ目が、縁の切れ目」という理由ではないような気がします。昭和50年当時は体裁が悪いので正式な離婚件数が少なかっただけかもしれません。当時も今も実数はそんなに変わっていない気もします。平均余命の伸びとも密接に関係しているでしょう。今は幾つで離婚しても社会的体裁はそんなに悪くなくなりました。逆に良く我慢したと激励されるパタンまである。団塊世代も結婚歴35年以上という範囲に入ってきているので、調査対象者の人数も激増する。
だから「年金分割制度」の変化とは無関係に、これから35年以上連れ添った夫婦の離婚件数はさらに激増すると思いマッスル。くれぐれも家内を大切にしなければならないと改めて決意しています。

と家内に宣言したら、笑われましたでゴジャル。^^;;
遊哉
2008年06月15日 12:55
☆ あど さん、さすがです。興味深い比較ですね。20年以上の離婚件数の伸び、特に35年以上の激増に驚かされます。
 中高年の意識の変化や社会全体が離婚を許容するようになったという意識の変化が大きいでしょうが、平均寿命の延びによる中高年人口の増大の影響も大きいでしょうね。
 ただ、昨年の急増はやはり年金分割制度の影響があるような気がします。女性(妻)にとって、離婚をためらう要因には経済的なことが大きいと思いますが、離婚を躊躇していた人にとっては、年金分割制度が離婚の決意を後押ししたという面があるような気がします。
(つづく)
遊哉
2008年06月15日 12:56
(つづき)
 現在の中高年の離婚数はまだ絶対数が少ないということは、離婚する人はDVなどの特別の理由がある人が多いのではないか、とも思っています。そういう人にとっては、年金分割制度は金額的には大したことがなくても、ありがたい制度じゃないでしょうか。普通の夫婦にとっては、この制度があるから離婚しようという人は少ないでしょうね。
 いずれにしろ、これからは中高年の離婚は増えるような気がしないでもないですが、よくわかりません(~_~)。
 うちもそうですが、あどさんのところも、いろんな意味で奥さんには頭が上がらないんじゃないでしょうか。奥さんが笑ったのは「今さら、何を言ってるのよ」という余裕の笑いでしょう(^^ゞ。お互いにこれからも“家内”を大切にしましょうね(^^♪。

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