Blue Eyes (青い瞳)の男
その映画は「ハスラー」(61年)。その男は、ポール・ニューマンである。
一筋縄では太刀打ちできないような演技巧者のジャッキー・グリーソンやジョージ・C・スコットを相手に、存在感を感じさせる演技をしていた。
ビリヤードの勝負師たちの非情な世界を描いたものだったが、人間の弱さや欠点に苦しむヒーローをよく演じていた。彼の代表作と言ってもいいかもしれない。
その彼が、9月26日、がんのため米コネティカット州の自宅で死去した。83歳だった。
彼の主な出演あるいは監督作品には、次のようなものがある。
・ 傷だらけの栄光 Somebody Up There Likes Me(1956)
・ 左ききの拳銃 The Left Handed Gun(1958)
・ 熱いトタン屋根の猫 Cat on a Hot Tin Roof(1958)
・ 栄光への脱出 Exodus(1960)
・ ハスラー The Hustler(1961)
・ ハッド Hud(1962)
・ 逆転 The Prize(1963)
・ パリが恋するとき A New Kind of Love(1963)
・ 動く標的 Harper/The Moving Target(1966)
・ 引き裂かれたカーテン Torn Curtain(1966)
・ 暴力脱獄 Cool Hand Luke(1967)
・ レーチェル レーチェル Rachel, Rachel(1968) - 監督のみ
・ レーサー Winning(1969)
・ 明日に向って撃て! Butch Cassidy and the Sundance Kid(1969)
・ わが緑の大地 Never Give An Inch(1971) - 監督、主演
・ ロイ・ビーン Judge Roy Bean(1972)
・ マッキントッシュの男 The Mackintosh Man(1973)
・ スティング The Sting(1973)
・ タワーリング・インフェルノ The Towering Inferno(1974)
・ 新・動く標的 The Drowing Pool(1975)
・ スラップショット Slap Shot(1977)
・ 世界崩壊の序曲 The Day World Ended(1980)
・ アパッチ砦ブロンクス Fort Apache: The Bronx(1981)
・ 評決 The Verdict(1982)
・ ハスラー2 The Color of Money(1986)
・ ガラスの動物園 The Glass Menagerie(1987) - 監督のみ
・ ミスター&ミセス・ブリッジ Mr. & Mrs. Bridge(1990)
・ 未来は今 The Hudsucker Proxy(1994)
・ ノーバディーズ・フール Nobody's Fool(1994)
・ ロード・トゥ・パーディション Road to Perdition(2002)
「ハスラー」の後に観たのが、私立探偵ルー・ハーパーを演じた「動く標的」だった。はじめてカラーで彼を見たのだが、そのブルーの瞳が素敵だった。こんな透明な青い瞳があるんだ! と驚いた。
そして、彼はカッコよかった。女優陣が、ローレン・バコール、ジャネット・リー、パメラ・ティフィンと豪華だったのも忘れられない。
日本で一番受け入れられたのは、後輩のロバート・レッドフォードと共演した「明日に向かって撃て!」、そして「スティング」だろう。
銀行強盗のブッチ・キャシディをコミカルに演じていた「明日に向かって撃て!」もいいが、してやったりの詐欺師の役を演じた「スティング」も洒落た彼の良さが出ていたと思う。
両作品とも、彼がもっとも脂が乗っているころで、楽しげに演じていた映画かもしれない。
by 無料動画辞典
その後の彼の作品は、どうもあまり面白くなかった。「タワーリング・インフェルノ」や「動く標的」の続編まで観て、その後は観なくなってしまった。というか、観る気がしなくなっていったといったほうがいいかもしれない。
「暑いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」などでアカデミー主演男優賞にノミネートされたが、いずれも逃している。85年には名誉賞が贈られたが、翌年のトム・クルーズと共演した「ハスラー2」では念願のアカデミー主演男優賞を獲得した。
遅きに逸した感が無きにしも非ずだが、彼の演技については映画評論家のポーリン・ケイルという人が「ぴったりの役を得ると、比類ない輝きを見せる」と評したという。
これは、本国では彼が主演した3本の“H-Movies”は良いと言われているということに合致する。すなわち、、「Hustler(ハスラー)」「Hud(ハッド)」「Harper(動く標的)」だが、人間の弱さを持ちながらも、逆境にめげないヒーローやアンチヒーローをやらせると天下一品だということではないだろうか。
いずれにしろ、Blue Eyes の男がいなくなってしまったというのは残念である。でも映画を観れば、また、あの青い瞳に会えるよね。
<後記>もっといろいろ書きたいことがあるような気がするんですが、なんだか書けません。
ポール・ニューマンって、カッコいい俳優でしたね。都会のお洒落な男をやらしてもいいし、西部劇でも華があったような気がします。
そして、最後までやんちゃな子どもの心を失わずにいたような気がします。一人の家庭人としても社会人としても、なかなかの人だったようです。
彼の奥さんはジョアン・ウッドワードという女優です。「七月の女」という映画を観て、とてもかわいい女を演じていて好きになりました。彼女は1957年の「イブの三つの顔」でアカデミー主演女優賞を受賞したなかなかの演技派です。ポールとの共演作もたくさんあるし、「レイチェルレイチェル」では彼女を主演にポールが監督もしています。
1958年に、ブロードウェイの舞台で共演したことが縁で、二人とも再婚で結婚しましたが、今年で50年だったんですね。3人の子どもをもうけたようですが、仲のいい夫婦だったようです。
話は尽きません。このへんで終わりとします。
ひとつだけ、YouTubeで見つけたポールとジョアンの映像を紹介しておきます。他にもいろいろあるようです。
ハスラー (ベストヒット・セレクション)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2007-10-24
ユーザレビュー:
ああなぜ続編を・・・ ...
シリアスな人間ドラマ ...
ポール・ニューマンよ ...

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2007-10-24
ユーザレビュー:
ああなぜ続編を・・・ ...
シリアスな人間ドラマ ...
ポール・ニューマンよ ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ
ハスラー (2枚組特別編) [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ユーザレビュー:
吹き替えは田口計さん ...
一人の若きハスラート ...
永遠のクール・ハンド ...

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ユーザレビュー:
吹き替えは田口計さん ...
一人の若きハスラート ...
永遠のクール・ハンド ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


この記事へのコメント
「雨にぬれても」懐かしいです!このメロディはバート・バカラックのアルバムに入っていてよく聴いたものです。映画も歌もいいですね。おやすみなさ~い
おやすみなさ~い(^^ゞ。
ポール・ニューマン懐かしいくてコーヒーを
飲みながらみています 明日に向かって撃てを
観たころはまだ20代!あの頃は無謀なストーリー
だな~と思ったりそれもありかな~と考えたり
若かったな~
>米コネティカット州の自宅で死去した。83歳だった・・・
:私も新聞の報道で知りました。最初に見たのは”栄光への脱出”でしたが、ハンサムさは当然のこと、いかにもアメリカ人だな~と感じさせる”渋いだみ声”が印象に残っています。
無謀なストーリーですが、あの映画はブッチ・キャシディとサンダンス・キッドという実在の銀行強盗の話なんですね。伝説では生き延びて、中米あたりで生きていたという話もあるようです。
ロバート・レッドフォードとのコンビも良かったけど、キャサリン・ロスがかわいくて良かったです(^^♪。
「栄光への脱出」を最初に観たんですね。イスラエル建国の話でしたね。観たかったけど、観てません。
彼は、良くも悪くも、良き時代のアメリカのひとつの典型的な男だったかもしれません。声も演技もカッコよかったです。
あれほどハンサムでなかったら、もっと凄い役者になっていたかも、という見方もあるようです。
昨夜は確か11時過ぎに寝たかも。昨夜ここへ来た時は未だこの記事無かったし。
今朝、って言うか今さっき私のコメントにポールの記事を書いたってあったから返コメもせずにこちらへ来ちゃった。何たってスマートで先ず、カッコいい人だった。YouTubeを開いたらどっさりあってついつい次々に観ちゃった。またこれからも開いて観るよ。ポール・ニューマンって私の印象ではプレイボーイ的で、一生独身型って気がしないでも無かったんだけど、そうじゃなかったことで、何となく彼に安心感を覚えたことがあったの。
83歳でもやはりカッコ良く歳を重ねてたね。
映画は結構観てる気がする。思えば昔の男優で世を去った人って本当のヒーローが多かったね。
これからはどんな俳優が歴史に残るのかしら。
今、知ってびっくりしてる。
死因が分かんないってどう言うことなんだろ。
年取ってからも「評決」とか「ハスラー2」とかでいい演技をしているようだけど、バカ親父には中年までの彼のイメージが強すぎるようです。あんまり年取ってからの彼を見たくないという気持ちがあるようです(^^ゞ。
それに、82年に食品会社「ニューマンズ・オウン」を設立して、それが好評を博して事業家としての面とか、その純益を恵まれない子どもたちを支援する団体等に寄贈するという仕事に重点が移っていったようです。それはそれで彼らしい生き方だったと思うし、別の面でカッコいいとは思ってます。
よき時代のアメリカのいい面を多く備えた男だったんでしょうね。
YouTubeにいろんな追悼の映像があるね。バカ親父もついつい見ちゃってます。彼の映画もまた観たくなちゃったよ。
いい役者で、良き家庭人・社会人の彼のような俳優は、これからはなかなか現れないかもしれませんね。
テレビでは肝臓がんだって言ってました。まだ若いよね。残念です。
ポール・ニューマン、名前はもちろん知ってるけど顔が浮かびませんでした。映画も有名なのばかりだけど見てないな~・・と思ったらひとつ見つけた。「タワーリングインフエルノ」どんな役だったか・・さっぱり・・。でも、動画でじっくりお顔を拝見出来て満足~。you-tubeって有難にハンサムじゃなかったらもっと凄い役者になってた。。と言うのはわかりますね~。ダスティ・ホフマンくらいがちょうどいいのかな。
しかし、青い目の人はどうしても同じ人間とは思えず、絶対恋愛とか出来ないと思う。と排他的な意見を言ってみる。やっぱりヘーゼルナッツの茶色い目が好きです。。。
you-tubeって有難いですね。こんなにハンサムじゃなかったら・・と書きたかったの。
ポール・ニューマンは「タワーリングインフェルノ」では、あのビルの設計者の役でした。竣工記念のパーティーを止めさせようとしてました。
「明日に向かって撃て!」や「スティング」をもし観ていないようなら、是非観てください。今観てもワクワクとして面白い映画だと思います。
ダスティン・ホフマンも大好きですが、そうねえ、ポールは演技力もあったけど華がありすぎて脇役は務まらなかったかもしれません。ジェームス・ディーンやマーロン・ブランドとアクターズスタジオで同時期に学んでいたんです。デビューは彼らより遅れましたが、それぞれが個性のある俳優になりました。映画全盛のよき時代だったんでしょう。
(つづく)
リサさんは英国にも行ってるからわかると思うけど、青い目ってちょっと不思議な感じがしますね。絶対恋愛できませんか~(^^ゞ。バカ親父、ヘーゼルナッツの茶色い瞳ですよ(~_~)。
YouTubeで思い出しました。書くの忘れてたけど「IZO」を全部じゃないけど観ました(^^ゞ。森田君の当たり役になるでしょうね。いつか再演されるんじゃないでしょうか(^^♪。
トタン屋根と明日に向かって撃てとスティング、印象に残っています。青い目、不思議な魅力があって、昔、宣教師さんの青い目があまりに綺麗だったので、宝石を見るような感じで・・・余り見つめると失礼だと思っていても、どうしても見たくて、チラチラ盗み見したことを思い出しました。
「熱いトタン屋根の猫」も観たことあるんですね。リズ・テーラーの相手役でしたね。観たかったです。「明日に向かって撃て!」と「スティング」は当時の若者の心を鷲掴みにした作品だと思います。
昔は西欧人を見ることが少なかったから、青い目はとても不思議でした。“宝石を見るような感じ”というのはよくわかるような気がします。そういう人がいたら、チラチラ盗み見しちゃいますよね(^^♪。