飛蚊症について
今月のはじめにちょっと書いたのだが、左目が飛蚊症(ひぶんしょう)になってしまった。
飛蚊症には、健康な目にも起きる生理的な原因によるなものと、網膜剥離などの病的な原因によるものの2種類があるという。
それを確かめるために今日(23日)、眼科に行って眼底検査を受けてきた。
幸いにも、病的な網膜裂孔・網膜剥離、硝子体(しょうしたい)出血、ぶどう膜炎などによるものではなく、硝子体剥離という生理的なものだとわかって、ホッとした(^^ゞ。
“飛蚊症って何?”という方も多いだろうし、バカ親父も忘れちゃいけないので、覚書として簡単に飛蚊症についてまとめておく。(これは、眼科でもらったパンフレットを参考にしたものである)
○ 「飛蚊症」とは
明るいところとか白い壁、あるいは青い空などを見たときに、目の前に虫や糸くずのような浮遊物が飛んでいるように見えることがある。
視線を動かしてもいっしょに移動するように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えないが、暗いところでは気にならない。
このような症状を「飛蚊症」と呼ぶ。
その浮遊物の形には、「ゴマ状」、「虫状」、「カエルのたまご状」、「糸くず状」、「たばこの煙状」などがある。
バカ親父が最初に気がついたのは、夕方の散歩に出て空を見上げた時である。黒い糸くずのようなものがたくさん見えたので、目にゴミでもついたのかと、まばたきをしたのだが消えない。家に帰って目薬をつけても消えなかった。
あくる日からは少しずつ数が減って、今見えるのは糸くず1本くらいで、それも薄くなっている。
○ 「飛蚊症」の正体
目でものが見えるのは、光が眼球の前面にある角膜と水晶体(レンズ)から入り、眼球の大部分に詰まっているゼリー状の硝子体を通って網膜に達して像を結ぶことによる。
ところが、この硝子体に何らかの原因で濁りが生じると、明るいところを見たときに、その濁りの影が網膜に映り、眼球の動きとともに揺れ動いて、(蚊のような)虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見えるのである。
その原因には、生理的なものと病的なものとがある。
・ 生理的な原因で起こるもの
母体内で胎児の眼球がつくられる段階では、硝子体に血管が通っているが、眼球が完成するとこの血管はなくなっていくのが普通である。
しかし、生まれたあとも血管の名残りが硝子体に残存すると、これが濁りとなって飛蚊症の症状を感じることがある。
このタイプは生理的なもので健康な目にも起こる現象なので、症状が進まない限りはあまり気にしなくてもよい。
若くても飛蚊症が起きることもある、ということである。
また、歳をとって起きることもあるのだが、ほとんどは老化現象だそうである。
それは、歳とともに硝子体はゼリー状から液状に変化し、硝子体はしだいに収縮して網膜から剥(は)がれ(硝子体剥離)、飛蚊症の症状をもたらすのだが、これは髪が白髪になるのと同じようなもので、生理的な現象。
あるいは、若い人でも強度の近視の場合には、硝子体剥離が早期に起こりやすく、しばしば飛紋症の訴えがあるという。
このタイプの飛蚊症は治療の必要はなく、多少鬱陶しいが、慣れれば特に問題はない。
ただし、後述する「網膜裂孔」や「網膜剥離」という病気を引き起こすこともあるので、定期的に検診を受けたほうがいい。また、浮遊物が急に多く見えるようになったら、早急に受診したほうがいいそうである。
・ 病的な原因で起こるもの
□ 網膜裂孔・網膜剥離
硝子体剥離やその他の原因で網膜に穴が開いたり(網膜裂孔)、その穴を中心に網膜が下の層(脈絡膜)から剥がれて硝子体の方へ浮き出す(網膜剥離)ことがある。
この場合、初期症状として目の前を飛ぶ浮遊物の数が急に増加し、放っておくと失明に至る。
網膜裂孔の治療は、レーザー光線で裂孔の周囲を焼き固め(光凝固法)、剥離を防止するもので、通院治療で済む。
網膜剥離の治療には、入院・手術が必要となる。
□ 硝子体出血
糖尿病や高血圧、外傷などにより眼底に出血が起こり、その血液が硝子体に入ると突然、飛蚊症の症状を感じたり、目の前に赤いカーテンを引いたように感じる。出血の量や部位によっては視力が著しく低下する。
出血が少なければ自然に治ることもあるが、出血が多い場合には、硝子体手術を行って外科的に出血や濁りを取り除く。症状によっては、出血の原因となっている部位にレーザーを当てる光凝固法を行うこともある。
□ ぶどう膜炎
ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜からなる)に細菌やウイルスが進入したり、眼のアレルギー反応により炎症が起こると、血管から白血球や浸出物が硝子体に入り込み、飛蚊症の症状を感じる。
炎症がひどくなると浮遊物が増加し、視力が低下する。
炎症を抑えるための内服薬や点眼薬で治療する。
○ 「飛蚊症」の対処法
飛蚊症のほとんどは病気ではないものだが、飛蚊症を初期症状とする病気の場合は、早期発見・早期治療が重要である。
症状を感じたり、見える浮遊物の数が増えたり形が変わったり、視力が落ちるようなことがあったら、直ちに眼科で検査を受け、医師の指示に従う必要がある。
ちょっと長くなってしまったが、以上である。おわかりいただけただろうか(^^ゞ。
<後記>バカ親父の場合は、老化現象の硝子体剥離による飛蚊症ということで、慣れるしかないようです。
でも、病気が原因のものでなくて、良かったです。
眼圧も20で高めですが正常範囲内で、緑内障の徴候も今のところはないようです。良かったです(^^ゞ。
眼底検査というのは、“網膜の検査”のことです。眼科医が、拡大鏡のようなもので直接見ます。
眼底出血や動脈硬化・高血圧・糖尿病の変化がわかったり、同時に水晶体・硝子体・視神経なども調べるので、白内障・飛蚊症・緑内障などにも必要な検査です。
この検査の前には目薬の点眼で、ひとみ(瞳孔)を広げますが、20~30分かかります。
バカ親父の場合は、30分後にも広がり方が少なくて、もう一度点眼されました(^^ゞ。
その後4~5時間は、眩しさが残ったり、少しぼやけて見えるので、自転車とか車の運転は危険だということです。
バカ親父は車で行ったので、病院を出てから本屋に寄り、マックでコーヒーを飲んで時間をつぶし、眩しさやぼやけが治まってきてから帰ってきました(^^ゞ。
ひとみ(瞳孔)はカメラでいえば絞りです。その絞りを開放にするわけだから、眩しいわけです。病院を出たとき陽射しが強かったんですが、いやあ、眩しかったです(~_~)。
昨日(22日)の夕方の散歩では、夕日は雲に隠されていきました。
SORAはボール遊びもせずに、ベンチでのんびりしていました。
ちょっと前までは7時でも明るかったのですが、今はだいぶ暗くなってしまいます。着実に日が短くなっています。
夕方の散歩も、6時半が限度です。
今日の夕方の散歩では雲が空を覆っていました。
SORAはカミさんとボール遊びをしましたが、暗くなりかけで撮った写真はボケボケになりました(~_~)。
早めに帰ってきました。
今日は、北陸の方では豪雨で洪水が起きたようだし、横浜の中心部でもゲリラ豪雨があったようですが、うちの方では雷鳴はあったものの雨はパラパラ程度でした。
曇りがちの一日で、夕方になっても蒸し暑かったです。
明日(24日)は、曇り時々雨の一日のようです。
西日本では豪雨になるかもしれないということなので、ご注意ください。
この記事へのコメント
ねこのひげは小学生の時気がついて以来の付き合いです。
色々調べて、生理的なものということで気にしなくなりましたが・・・・
たまには眼科に行かねばいけませんね。
きのうは、自宅に帰ってから、ゲリラ豪雨がありました。
赤坂や渋谷でもあったとニュースでありました。
降って欲しい所に降ればいいのですが・・・・
ドクターは大丈夫と言ってくれるのです
が心配です。視力も以前と比べて落ちて
来ました。知らない間にあちこちと老化
が進んでいるようです。お大事に。
疲労しているときによく出ます。流れ星がたくさん飛び交う時もありますよ。
極度の近視・乱視・遠視の3セット以外は特に異常はないようですが(^-^;
子どものころからの飛蚊症とのおつき合いだということでしたね。硝子体に血管が残ってしまったということなんでしょうね。生理的なものなら心配いらないようでよかったですが、急に増えたり形が変わるようだったら、眼科で検診してください。というか、ある程度の年になったら、定期的に検診したほうがいいのかもしれませんね(^^ゞ。
うちのほうでも夜に、短時間ですが激しい雨になりました。もうちょっと降ってほしかったです。
場所によってずいぶん違うようですね。もうちょっと所を選ばず、平均的に降ってほしいです(^^ゞ。
バカ親父は眼圧が高くて、毎日眼圧を低くする目薬をさして、月に1回眼科に通っています。カミさんは白内障の手術をしたし、ある程度の年になったら、目にも老化がくるのは仕方ないことですね。
あちこち衰えてきますが、うまくつき合っていきたいものです。はぎさんも、お大事にしてください。
疲れたときにひどくなるんですね。疲労度の尺度だと思って、そういう時は休んだほうがいいかもしれません。
極度の近視・乱視・遠視ですか~。バカ親父はド乱視と老眼ですが、うまくつき合っていくしかありませんね(^^ゞ。
私は20年ほど前に光凝固を受けました。何事も早期発見が肝要のようです。
おおーっ、光凝固をなさったんですね。ちょっとおっかなそうですが、そうでもないのかな(^^ゞ。
早期発見、早期治療が大切なんでしょうね。
seizi05さんも、気をつけてくださいね。
でも、本好きの遊哉さんですから、
お気をつけくださいますように。
本が読めなくなったら、生きている甲斐がありません(~_~)。
生きている限りは本を読んでいきたいので、気をつけますね(^^ゞ。
ふだんはあまり気にならないけど、疲れたときとか、うっとうしく感じますね。歳をとるにしたがってあちこち少しずつきしんできて、妥協しなければならないことが多くなってきて・・・今からこれでは、今後が怖いです(笑)
本が読めなくなるなんて考えただけでオソロシイですよね。おたがいに気を付けましょう^^;
子どものころからの方もいるようで、生理的なものなら心配はいらないようです。
そうですね、日によって見え方が違ってきますね。疲れたときに多くなるようだから、一つの指標として使えばいいかもしれません。
歳とともに体にガタが来るのは当然のことだから、うまくつき合っていくことが必要だと思います。頑張ってください(^^ゞ。
目が悪くなって、本が読めなくなるなんてオソロシイですよね。これからも、お互いに充分気をつけて、何かあったらすぐに眼科に行きましょう(^^ゞ。
私も飛蚊症とのお付き合い
をして5年近くになります。
慣れたらさほど気にならなくなりますよ・・
加齢とともに定期的に眼科に行くことは
ベストだと思っております。
飛蚊症とのつき合いが5年になりますか~。バカ親父は初心者なので、最初は心配しましたが、今のところは心配いらないようです。
たしかに、だんだん鳴れてきたようです(^^ゞ。
バカ親父は眼圧が高いので毎月1回眼科に通っていますが、ある程度の年齢になったら定期的に目の検診を受けたほうがいいでしょうね(~_~)。
緑内障には気をつけないと
カフェインなどは取り過ぎない方がいいです。