団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『ビブリア古書堂の事件手帖 6 ― 栞子さんと巡るさだめ ―』

<<   作成日時 : 2014/12/30 21:30   >>

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                   〔メル(^^ゞ〕


 『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの5巻を紹介してから11か月ぶりに6巻が出たので、紹介してみる。
 今回は「栞子さんと巡るさだめ」という副題がつけられている。

 章立ては次のとおり。

 プロローグ
 第一章 『走れメロス』
 第二章 『駈込み訴え』
 第三章 『晩年』
 エピローグ

 上記のように、今回、ビブリア古書堂の店主・篠原栞子と店員・五浦大輔が相談を受け、謎を解いていく古書は、すべて太宰治の短篇である。
 あらすじを簡単に……

 太宰治の『晩年』を奪うため、栞子を階段から突き落とし重傷を負わさせた田中敏雄が、再びビブリア古書堂の二人の前に現れた。
 事件後、田中の異常な執念を恐れた栞子は、『晩年』のレプリカを燃やし、本物は隠して田中を欺いていた。
 ところが彼は、今度は別の『晩年』を捜してほしいという奇妙な依頼をしてきたのだ。
 それは、署名はないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。

 厚顔無恥な依頼だと憤りつつも、二人は本を追っていくが、驚くべき事実に辿り着いてしまった。
 47年前に起きた太宰の稀覯本を巡る盗難事件であり、それには二人の祖父母が関わっていたのである。それに、田中の祖父も。
 それだけでなく、大輔と田中の間にも思いもかけないつながりがあったのだった。

 過去と現在が、まるで再現されるかのような奇妙な巡り合わせに、薄気味悪さを感じる栞子と大輔。
 それは偶然なのか、必然なのか?  深い謎の先にある真実とは何か?
 栞子のキレのある推理と、大輔の奮闘が、その謎を解いていく。

 ということで、あらすじはオシマイ(^^ゞ。

 前の巻で、惹かれ合う栞子と大輔はつき合うことになったのだが、その関係はどうなっていたか……
 こんな雰囲気になっていた。


 謎を解くために、二人は定休日も返上して出かけたのだが、帰ってきてからまた二人でいろいろ調べた後、大輔は物思いにひたっていた。

<ふと袖を引っ張られて、栞子さんの方を向いた。
『どうしました?』
 というメモを無言かつ真顔で掲げている。俺は笑いをこらえた。この前、メモで指示を出して以来、時々こうした筆談で話しかけてくる。この場合あまり意味がないと思うのだが、習慣みたいになっているらしい。
 だったら俺も付き合うか。足下に置いていたショルダーバッグから、仕事で使っているメモとボールペンを出して書き始める。少し気分が軽くなっていた。
『今度のこと、早く終わればいいと思って』
 という言葉を見せる。栞子さんはうなずいて、自分のメモに返事を書いた。
『そうですね。店の仕事もありますし。今日もせっかくの定休日だったのに、』
 そこで急にペンが止まった。定休日だったのになんだろう。続きを待っていると、彼女は前のめりにうつむいてしまう。膝の上のメモが見づらかった。しばらくして、端の方に小さな字で書き添えた。なぜか手が震えている。
『本当は ふたりで、どこか 行きたかったです』
 動悸(どうき)が跳ね上がった。目の前の彼女しか見えなくなる。この瞬間にここに栞子さんの妹が入ってくるとか、盗み聞きをされているとか、そういう心配が頭から吹き飛んでしまった。僕は屈みこんで、スカートの膝に置かれたメモの余白に、自分の言葉を書き込んだ。
『僕も同じこと考えてた』
 急に彼女の指からペンが落ちた。思わず目で追おうとした時、栞子さんに頭を引き寄せられた。考えが追いつく前に、唇に温かく柔らかいものが押しつけられていた。視界に入るのは彼女の顔と本ばかりだ。そういえば、と頭の片隅で思った。出会ったのはこの店の前だった。初めてのキスもこの店だ。つくづく古書に縁がある。
「……きゅ、急で、すみません……我慢、してた、んですけど」
 吐息混じりで耳元に囁かれる。我慢していたのはこっちも同じだ。
 今度は俺の方から同じことをした。>


 いいものである。こういう若い二人の恋は。
 昔に戻れるものなら戻りたいけど……不可能である(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『ビブリア古書堂の事件手帖 6 ― 栞子さんと巡るさだめ ―』 三上 延 著、メディアワークス文庫、616円、14.12.25. 初版発行

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-12-25
三上 延

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<後記>「あとがき」によると、このシリーズはあと1回か2回で終わりになるようです。
 栞子さんの母親もちょっとだけ現れますが、今回の事件の謎の裏にも彼女の影がちらつきます。
 このシリーズの結末は、はたしてどうなるんでしょうね? 興味がつきません(^^ゞ。

 昨日(29日)は雨のち曇りで、夕方は雲が空を覆っていました。

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 SORAはクンクンやりながら、斜面の階段を上って原っぱに出ました。
 公園を一周してから原っぱに戻ってから帰ってきました。

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 今日(30日)は、よく晴れました。
 昼少し前に、長女とチビりん、そしてメルがやってきました(^^♪。
 メルの写真をたくさん撮ったのですが、それは次回に回します(^^ゞ。

 夕方になって、長女やチビりんが寝ていたので、カミさんとSORAの散歩に出ました。
 メルはまだワクチン注射が終わっていないので、散歩はできません。
 東の空には白い雲が浮かんでいましたが、快晴です。

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 落日直前でした。
 いつもの公園に行きます。

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 右上に月が見えました。

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 原っぱに行って、ワンコの飼い主さんたちとおしゃべり。
 白い雲がピンクに染まっていきました。

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 寒くなってきたので帰ります。

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 例年のことですが、バカ親父のブログは年末年始関係なくダラダラと続くと思います(^^ゞ。

 明日の大みそかは晴れるようですが、夜になって雨が降ってきそうです。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
「ビブリア古書堂の事件手帖」はNHKでドラマ化になった時に続けて三冊読んで以来読んでいませんが、もう6巻も出ているのですね。こうした本はそこで取り上げられた本が又、読みたくなるので、なかなか大変です(笑)
自分のブログを繰ってみても記事アップ無しです!
読みたい本が山のようにあって本棚は「いつか読むために」買って、本棚で埋もれてしまっています。
いつか読みたいです。前に読んだ本は内容は90%忘れています。
noritan
2014/12/31 03:45
『ビブリア古書堂』・・・・新しいの出ているけど遊哉さん読んでいるかな?と思っていたら、やっぱり読んでましたね(*^▽^*)
ねこのひげは積んであります(^^ゞ

今夜はちょっと雨のようですが、初日の出は拝めるようですね。
まあ、寝正月で、布団の中からテレビで観ますけどね。
寒いのは嫌ですね〜
サブもシロもこたつの中です。
メルちゃん可愛い顔してますね。
耳が大きいのが何とも・・・愛嬌があります。
大人になるとどんな感じになるんでしょうね。

ねこのひげ
2014/12/31 06:15
☆ noritanさん、テレビドラマも面白かったですね(^^ゞ。
 シリーズで取り上げられている本は、既読のものも未読のものもありますが、読んでみたくなります。
 今回も、太宰治の短篇はまったく知らなかったので、読みたくなりました。読みたい本がたくさんあって大変です(^^ゞ。
 積読も読書のひとつですから、いつか読みましょう(^^)/。
 読んだ本の中身は忘れちゃいますね。でも、それでもいいんです。人は忘れるから、また新しい本を読むことができるんじゃないでしょうか。みんな記憶していたら、頭が変になっちゃいます(^◇^)。
遊哉
2014/12/31 09:37
☆ ねこのひげ さん、本屋で見つけて、夜寝る前に読んで3日ほどで読んじゃいました(^^ゞ。
 古書にまつわる話は、面白いです。
 関東地方は今夜雨だけど、初日の出は大丈夫そうですね。
 バカ親父も、朝は弱いから見ることはありません(^^ゞ。
 寒気が西の方から日本列島を覆うようです。寒くなりそうで、嫌ですね。サブちゃんやシロちゃんも炬燵が一番でしょう(^^ゞ。
 メルはどんな犬になるか楽しみです。耳が大きいのと、口の周りの白と黒の模様が特徴で愛嬌があります(^^)/。
遊哉
2014/12/31 09:44
こんにちは。

SORAちゃんメルちゃんの
ワンコ同士、仲良しの様ですね。

ブログに気持玉をいつも頂き
有難うございました。
良いお正月をお迎え下さい。
華の熟年
2014/12/31 14:40
☆ 華の熟年さん、こんにちは♪
 SORAははじめて会うワンコには時々ウーと唸って脅しますが、しばらく経てば大丈夫です(^^ゞ。
 SORAとメルと早くいっしょに散歩に行きたいです。
 いつも興味深く読ませていただいてます。これからも、いろいろ書いていってください。
 よい新年をお迎えください(^^♪。
遊哉
2014/12/31 15:45
こんにちは。

今年一年、たくさんの気持ち玉をありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいね。
トトパパ
2014/12/31 15:53
遊哉さん

いつも気持ち玉いただきありがとうございます。
ここを訪れると
つい読みたくなる本の紹介がありますね。
太宰治の短編も
昔 読んだと思うのですが、
また、読み返したいです、、、
が、、毎日のおさんどん(!!)忙しく
つい、後回し・・・・
で、年を取るのは、まったなしです。。。笑

よいお年をお迎え下さい。
きらりん
2014/12/31 17:24
☆ トトパパさん、こんにちは♪
 いつも楽しい記事を楽しく読ませていただいてます(^^ゞ。。
 来年もみなさん元気で、やっていってください。
 よい新年をお迎えください(^^♪。
遊哉
2014/12/31 17:24
☆ きらりん さん、こちらこそありがとうございます♪
 本が好きなので、面白いと思ったものを紹介しています。興味をもっていただければ、嬉しいです。
 太宰の短篇を読んだことがあるんですね。本は逃げませんから、いつかまた読んでみてください。
 生きていれば歳をとるのはあたりまえです。死んじゃえば歳はとれませんから(^^ゞ。生きているだけで、儲けものだと思ってます(^^ゞ。
 よい新年をお迎えください(^^♪。
遊哉
2014/12/31 17:32

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