団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『オンブレ』

<<   作成日時 : 2018/02/16 00:22   >>

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                〔今日の西の夕空と夕景〕


 懐かしくも格調高い西部劇を思い出させるエルモア・レナードの『オンブレ Hombre』を紹介する。
 もう一話の短篇「三時十分発ユマ行き Three-Ten to Yumma」も入っている。
 訳は村上春樹さんで、是非とも日本の読者に読んでもらいたいと翻訳したようだ。

 「オンブレ」のプロローグは、次のように始まる。


<いったいどこからどのように書き出せばいいのか、最初のうちさっぱり見当がつかなかった。私が忠告を求めたとき、「フローレンス・エンタプライズ」紙の記者は、ものごとが始まったその日から書き出せばいいんですよと言った。つまり駅馬車が乗客みんなを乗せて、スウィートメアリを出発したその時点から。なるほどと思ったものの、実際にやってみるとそう簡単にはいかなかった。考えてみたら、それがまったくの始まりというわけではなかったからだ。そこでいっぺんに何もかもを説明することはできない。それはどんな人々だったのか、そもそも彼らはどこに行こうとしていたのか、そういうことを。それにその時点から書き出したら、ジョン・ラッセルがどういう人間なのかということが、十分語られないままになってしまう。
 なにしろ彼がこの物語の中心をなす人物なのだ。もし彼がいなかったら、まず間違いなく我々全員が命を落としていただろうし、そうなればこの話を書き記す人間も存在しなかったところだから。そんなわけで、私が最初にジョン・ラッセルに出会ったところから話を始めたいと思う。彼についてのいくつかの事実を知ったあとなら、あなたはきっとそのわけを納得するはずだ。次に私が再び彼に会ったのはその三週間後で、それがつまり駅馬車がスウィートメアリを出発した日であったわけだ。それはトーマス砦(とりで)からマクラレンという娘が連れてこられた直後のことで、時刻は昼下がりだった。
(後略)>


 地域の駅馬車の路線が廃止されることになり、そこで働くカール・アレンはボスの地区支配人ヘンリー・メンデスから、デルガドという男が運営する中継所まで16マイルばかりを行ってくれないかと頼まれる。特別運航の駅馬車である。
 この物語の語り手は、そのカール・アレンである。

 駅馬車に乗ることになったのは、全部で7人となった。
 メンデスとカール、そしてメンデスから依頼されたマスタンガー(野生馬を飼いならす男)のジョン・ラッセルで、彼はシンボル・ネームの「オンブレ」と呼ばれていた。
 ラッセルは浅黒い顔に淡いブルーの瞳をもち、出自は不明だが6歳から12歳にいたるまでアパッチとともに暮らし、その後ジェームズ・ラッセルという男と暮らして名前をもらった。だがある時から、インディアンの自治警察に入ってしまったという変わった経歴の伝説の男だった。
 その他に、インディアン管理官を退職したドクタ・フェイヴァーと妻、いかにも荒くれものらしいフランク・ブレイデン、最後のひとりはマクラレンというアパッチに拉致されたが軍隊に助けられた17歳の女性だった。

 スウィートメアリを出発した駅馬車だが、やがて3人の悪党に襲われてしまう。
 灼熱の荒野で息詰まる死闘を繰り広げることになるのである。
 駅馬車の乗客たちの運命はいかに? 
 ジョン・ラッセルは乗客たちの命を救うことができるのだろうか?
 息詰まるような緊張感にワクワクさせられるのである(^^)/。

 実は、今日手に入れた『週刊文春』(2月22日号)・書評欄の「ミステリーレビュー」に、池上冬樹さんがこの本を取り上げていた。
 次のようなものだった。

<一九六一年に発表された西部小説。「男(オンブレ)」の異名をもつジョン・ラッセルが駅馬車で乗り合わせた者たちを守るために荒野で悪党たちと死闘を繰り広げる物語である。
 西部小説がハードボイルドの原型といわれているように、幼少期にアパッチに育てられたラッセルは寡黙でタフ、困難な状況にくじけずに対処する。まさにハードボイルド・ヒーローそのものだが、クライム・ノヴェルの巨匠でもあるレナードの張りのある会話と生きのいいキャラクターも見事。何よりも全篇に息詰まる緊張感があり、アパッチに凌辱された少女に促されるように定められた死地へと向かう物語は、まるで古典劇のような格調の高さを醸し出す。まさに「神話としてのウェスタン」(村上春樹)だ。採点は満点に近い★★★★1/2>

 ということである(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『オンブレ HOMBRE/THREE-TEN TO YUMA』 エルモア・レナード 著、村上春樹 訳、新潮文庫、594円、18.02.01. 発行

オンブレ (新潮文庫)
新潮社
2018-01-27
エルモア レナード

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<後記>昔の西部劇がお好きな方には、堪えられない物語です。
 といっても、騎兵隊対インディアンといった単純な勧善懲悪ものではなく、複雑な人間のあり様を描きながら、ハードボイルドものの面白さも備えた西部小説です。
 村上春樹さんの翻訳はさすがです。物語に惹き込まれながらどんどん読んでいけます(^^ゞ。

 短篇の「三時十分発ユマ行き」も切れがあって面白いです。
 保安官補のポール・スキャレンがジム・キッドという男をユマ刑務所まで護送するため、コンテンションという街までやってきます。
 午後3時10分発のユマ行きの列車に乗せる予定ですが、キッドの仲間たちが彼を取り返しに街にやってきます。
 そして戦いが始まります。
 はたして、ポールは悪党たちをやっつけて、キッドを列車に乗せることができるのか?
 緊迫の時間が支配する、これもハードボイルド小説です。

 実は、この2作品とも映画化されています。
 「オンブレ」は、ポール・ニューマン主演で「太陽の中の対決」(1967年)に。
 「三時十分ユマ行き」は2回映画化されていて、ひとつはグレン・フォード主演の「決断の3時10分」(1957年)と、もうひとつはラッセル・クロウ主演の「3時10分、決断のとき」(2007年)です。
 この中で観たことがあるのはラッセル・クロウのものですが、緊迫感溢れドキドキさせてくれるなかなか面白い映画でした。ポール・ニューマンの「太陽の中の対決」というのは、観たことがあるような気がするのですが、はっきりしません(^^)/。
 機会があったら、他の作品も観てみたいです(^^ゞ。


 今日(15日)はよく晴れて気温も15℃近くまで上り暖かくなりました。
 カミさんは着付けの仕事で10時ちょっと前に出かけていきました。

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 昼前に買い物に出たときの昼空です。薄雲が少し浮かんでいましたが、よく晴れていました。
 今日もオリンピック三昧(^^)/。
 カーリングで男子は第2戦を落としてしまいました(^^;。女子の方は対韓国戦も勝って、3連勝負けなしです(^^♪。
 これからも両方とも頑張ってほしいものです。

 夕方の散歩は4時50分ころに出ました。

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 薄い雲が空を覆っていて、夕日は射していませんでした。

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 南の空にもいろんな面白い形の薄雲がありました。
 公園を回っていきます。

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 南東の空も薄雲で覆われています。

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 薄雲いっぱいの空も、なかなかいいものです(^^ゞ。

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 原っぱに出てウロウロしていきました。

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 途中で、馴染みのワンコが来たので少し遊びました(^^ゞ。
 東から南寄りの風がわりと吹いていて、寒いので長居はせずに帰ることにしました。

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 草つきの斜面を下りていきました。

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 SORAは斜面でマッタリし始め、あちこち見ていました(^^)/。

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 「おーい、帰ろうよ!」とリードを引っ張ると、下り始めました(^^ゞ。

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 明日(16日)は午前中は陽射しが届きますが、午後からは雲が広がってくるようです。夜はにわか雨が降るかもしれません。
 気温が下がって、今日との体感差が大きくなりそうです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
遊哉さん、おはようございます(^◇^)

拝見していて、ポールニューマンの名前が見えて、私は彼が大好きな男優さんなもので、思わず、「ハスラー」とか「明日に向かって撃て」とか「スティング」とか思い出し、朝からとても懐かしかったです(^_-)-☆

いつも、お立ち寄り頂きまして、ありがとうございます(笑顔)
アイリス
2018/02/16 08:58
☆ アイリスさん、おはようございます♪。
 ポール・ニューマンは我々の世代にとっては、かっこいい男優でしたね。バカ親父も大好きです。
 「ハスラー」をはじめアイリスさんが挙げている作品は、すべてバカ親父も観ています。ブルーの瞳がすてきでした(^^)/。
 この映画では、原作で重要な役割をしていた女性が登場していないようです。観たような気がするんですけどね(^^ゞ。
遊哉
2018/02/16 10:51

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