団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『孤島の祈り』

<<   作成日時 : 2018/03/27 21:15   >>

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                 〔今日の桜満開の夕景〕


 南極に近い孤島に取り残された男女の極限のサバイバルと、その後を描いた『孤島の祈り』を紹介してみる。
 作者はフランスの海洋冒険家で作家のイザベル・オティシエさんである。

 この物語については、『本の雑誌』4月号に二人の方が書評を載せていた。
 椎名誠さんが「新旧いろいろ面白本」で、もうひとりは“♪akira”さんが「新刊めったくたガイド」で紹介していたのである。
 まずは椎名さんから。

<無人島でのサバイバルを詳細に描いた極限状態での、これは体験記ではなく小説である。
 仲のいい新婚早々ともいっていい夫婦がヨットで世界一周の旅に出る。その途中で南極近くにある孤島に上陸する。季節は夏なので、南極とはいえさして寒さの恐怖はなく、二人はめったに見られない秘島の珍しい風景を楽しむ。途中でちょっとした低気圧がやってきて、防備のない二人は、かつてそこにあったらしい鯨油を採取する朽ち果てた工場に避難する。そして船に戻ろうとすると、愛艇の姿がない。繋留の仕方に誤りがあったのか、今の嵐によってどこかに流されてしまったのだ。
 それから、厳しい環境の中でどう生きていくかの二人の闘いが始まる。水は氷雪があるが、食物は棲息しているペンギンぐらいしかない。ペンギンは人を恐れないことで有名だ。まして、島では人間を見たことがないから、身長一メートルほどのキングペンギンを難なく捕獲することができる。わずかな道具を使ってそれを解体し、なんとか飢えをしのぐ。ペンギンだけでなく、オットセイなどにも立ち向かい、槍のようなもので何度も失敗しながらも捕獲する。
 その間にも、もしかしたら付近を航行するかもしれない船の見張りや、人が住んでいることを示す旗などをたて必死に生きていくが、やがて冬の季節になり、厳しい雪はいたるところですぐに凍り、寒さをしのぐのだけでもとんでもない苦労に襲われる。
 作者はフランス人の女性で、実際にヨットで世界一周を果たした海の冒険家でもある。そのときの体験がこの小説のディティールを怖ろしいくらい詳細に書き表し、登場人物もその背景も同じでありながら、生き抜いていく人間の力の強さと弱さを、冷酷とも思えるような淡々とした筆致で描いていく。
 話は決してすべてがハッピーエンドになることはなく、こうした苦境にはいかにもであると思われる女性の強さを淡々と綴っていき、タイトルの意味に気付かされるのである。一晩で読んでしまった。>


 “♪akira”さんは、

<フランスのベストセラー、リアル遭難経験者の海洋冒険家イザベル・オティシエによる情け無用の無人島サバイバル小説。
 若い夫婦リュドヴィックとルイーズは、初めての大西洋一周旅行を思った以上に楽しんでいた。しかし南極近くにある自然保護区の無人島に上陸した二人に死の恐怖が襲いかかる。突然の嵐でヨットが流されたのだ。
 裕福な育ちのリュドヴィックはよく言えば楽天的、はっきり言えばその場しのぎで責任逃れをするようなイケメンチャラ男。そんな彼が選んだのは、読書と登山が趣味の慎重で地味な公務員ルイーズだった。意外なことに波長があった二人は、パリのアパルトマンで気楽に暮らしていたのだが、友人の訃報が続き、生きている実感を持ちたいというリュドヴィックの思いつきで冒険旅行に挑戦する。
 性格が正反対の彼らは、互いに欠点を補いながら暮らしてきた。しかし着の身着のままで二人きりで無人島に放り出されたとき、その弱さは憎悪の対象となるという事実が残酷なまでに描かれる。そして二人は本来捕獲禁止のペンギンを大量虐殺し飢えを満たすのだが、この捕食作業シーン、ホラー映画も顔負けの濃密スプラッターなのだ!
 大自然の脅威に執拗に追い込まれた彼らには、もはや希望も感情もない。そんな二人にある日訪れた転機とは? 衝撃の展開があたたを待ち受ける。>


 ということなのである。
 ネタバレになるので、バカ親父もこれ以上のあらすじは書けない(^^ゞ。

 リュドヴィックとルイーズの二人は夫婦ではなく、婚姻関係のないいわゆるパートナー同士である。フランスではごく一般的なのだろう。
 惰性で生きる日常から抜け出し、「これぞ人生」という実感を得るための冒険旅行だった。1年という長期休暇の間にヨットで大西洋を一周する、余裕があれば世界一周も悪くないという計画だった。
 そんな二人が、かつては捕鯨基地で、現在は野生動物保護のため研究者以外は上陸を禁止されている南極近くの無人島に上陸する。
 ところが嵐でヨットを失い、二人だけで島に閉じ込められてしまったのである。
 ただちに衣食住の問題に直面し、なんとか工夫しながら凌いでいくのだが、同時に不安と恐怖からくる緊張が続いていく。
 そして、物語は思わぬ衝撃の展開を見せるのである。

 構成は、全体の約三分の二を占める第一部「向こう」と、第二部「こちら」に分かれる。
 第一部は救助されるまでで、第二部はそれ以後の話である。
 前半のサバイバルはハラハラドキドキの連続でとても面白いのだが、この物語の肝は第二部の救助されてからの話であろう。
 それが何かは書けないが、タイトルの「孤島の祈り」に結びつく内容でありテーマとなっている。

 フランス語の原題は“Soudain, Seuls”で、「突然、二人きりに」という意味だそうである。
 それは、「文明社会からの孤立」と「一人ではなく二人」という意味が込められているということらしい。
 便利で安楽な現代社会から孤立した人間、それも一人ではなく二人、しかも愛し合う二人で孤立したときに、いったい何が起きたのか?
 助け合って苦難を切り抜けたのか? それとも……?

 人の好奇心、情熱、自由、弱さや強さ、愛する、生きるとは何なのか? 等々、自然の過酷さに向き合った時の、自分自身と向き合わざるをえない人間を描いた、深いテーマを投げかけてくる物語である。


<今日のお薦め本>
『孤島の祈り』 イザベル・オティシエ 著、橘 明美 訳、集英社 刊、2160円、18.02.10. 第1刷発行
 作者について、カバー裏から紹介しておきます。
<1956年パリ生まれの海洋冒険家、作家。90〜91年、世界一周ヨートレースの最高峰『BOCチャレンジ』で7位、同時に女性で初めてレースにおける単独ヨット世界一周を果たす。その後も科学調査や環境保全活動など様々な分野で活躍し、功績を認められてレジオンドヌール勲章オフィシエを受勲。現在はWWF〔注:世界自然基金。前身は世界野生生物基金〕フランスの会長も務めている。またエッセイや小説、自伝などを執筆し、本書は3作目の小説にあたる。
 海上で2度の遭難経験がある。>

孤島の祈り
集英社
イザベル・オティシエ

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<後記>冒険やサバイバルものが好きなバカ親父にとっては、堪えられない面白さの物語でした(^^ゞ。
 でも、それだけでは終わらない衝撃の展開があり、なかなか味わいのある奥深い内容をもつ物語でもありました。
 興味をそそられた方は、是非お読みください(^^)/。


 今日(27日)は陽射しも出ましたが、薄雲の多い一日でした。
 カミさんは着付けの仕事で、10時ちょっと前に出て夕方6時半ころに帰ってきました。
 バカ親父は昼前に買い物に出た以外は、テレビを観ていました。
 夕方の散歩に出たのは5時ころでした。空は濃い靄のような薄雲に被われていて、夕日は見えません。

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 公園の草つき斜面を上っていきました。

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 原っぱをウロウロしていきました。

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 西空の一部だけうっすらと明るくなっています。

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 原っぱを半周してベンチに行きました。

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 うっすらと夕日の在りかがわかるようになりました。

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 夕日はゆっくりと沈んでいきます。

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 SORAはマッタリしていました(^^ゞ。

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 SORAはクンクンと遠くの匂いを嗅いでいました。

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 夕日は雲の下に隠れていきました。
 帰ることにします。

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 草つき斜面に行きました。

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 SORAはちょっと前に斜面を上っていったワンコが気になるようです(^^ゞ。

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 桜は満開といっていい状態になりました(^^)/。

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 帰り道で、上空に月がありましたが、こんな感じでぼんやりとしか見えませんでした。

 明日(28日)はよく晴れて気温も22℃くらいまで上がり、春本番の陽気となるようです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
日が伸びましたねぇー
seizi05
2018/03/28 07:11
☆ seizi05さん、伸びましたねえぇ〜。
 まだまだ伸びますよ〜(^^ゞ。
遊哉
2018/03/28 08:12

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