団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『奪命者』

<<   作成日時 : 2018/08/03 22:43   >>

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              〔公園のベンチでハアハアしながらマッタリするSORA〕


 今から数百年後の未来社会を描いたSF小説『奪命者』を紹介する。

 コンピューターのデータ処理能力は発達を続け、“クラウド(雲)”が進化して全知全能のAI“サンダーヘッド(積乱雲)”となり、地球上のすべてをコントロールしている。
 人類は無限の知識を手に入れ、2042年を機に死を定められていた“定命”の時代から、“不死”の時代に突入していた。
 あらゆる病気は克服され、年老いても21歳を限度として若い肉体(年齢)にリセットできる。
 たとえ自殺したとしても、ただちに蘇生センターに送られて、生命を取り戻される。
 誰もが永遠の命に恵まれた一見“ユートピア”の世界となった。

 しかし、問題もあった。
 地球のスペースや資源には限りがあるから、人口の管理と調整がどうしても必要なのである。
 そこで人類は、余剰となった人類を刈り取る(グリーニングする)任務、すなわち人の命を奪う仕事を、一握りの選ばれた聖職者である“奪命者(サイズ)”に委ねることになった。 

 サイズたちは、次のような10の「サイズ戒律」に従っていた。

1 汝、死を与えよ。
2 汝、偏見、頑迷な信念、予謀の殺意によらずに死を与えよ。
3 汝の来訪を受け入れた者の家族、またそれにふさわしいと見なした者に、一年のグリーニング耐性を与えよ。
4 抵抗する者があれば、その家族に死を与えよ。
5 汝、命尽きるまで人々には仕えよ。その報いとして、汝が生きるかぎり、汝の家族には耐性が与えられるであろう。
6 汝、言動において模範を示せ。一日と欠かすことなく記録せよ。
7 汝自身のほかのサイズを殺すことなかれ。
8 汝、ローブ、指輪、日誌のほかの世俗財産を所有することなかれ。
9 汝、配偶者および子を持つことなかれ。
10 この戒律のほかの法に従うことなかれ。

 この物語の主人公は、ある経緯から将来のサイズ候補に選ばれ、古参の理性的サイズ、ファラデーに弟子入りした十代の少女シトラ・テラノーヴァと少年ローラン・ダミッシュである。
 ふたりは、それまで人の死と接したこともなく、他人の命を奪うことなど考えられないことであり、大きな抵抗を感じていた。
 人格高潔な師ファラデーは、「その嫌悪こそ、サイズに何より必要な素質だ」と言い、ふたりに白羽の矢を立てたのである。
 その言葉を信じ、ふたりは自分の可能性を信じて、厳しい修行に励んでいく。
 そして修行を通じて、人間の尊厳やサイズの使命の重さと深さを学び、人として強く大きく成長していくのだった。

 一方で、サイズ界で表面化しつつあった勢力争いに、ふたりは巻き込まれてしまう。
 勢力争いとは、ファラデーや「死の貴婦人」という異名をもつキュリーなど本来のサイズのあり方を追求する守旧派と、グリーニングに楽しみを見つけ大量殺戮をしたり世俗的な財産を持とうとするゴダードをリーダーとする4人組などの一派の争いである。

 そんな時、ある出来事をきっかけに、シトラはキュリーの弟子として、ローランはゴダードの弟子として修行することになってしまった。
 そのため、ふたりの修行は、まさに命を懸けた争いに変わっていく。
 はたしてふたりは、自らを、そしてお互いを守り抜いて、一人前のサイズとして人生の一歩を踏み出すことができるのだろうか?

 波乱万丈の冒険的でサスペンスフルな物語が突き進んでいく(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『奪命者 SCYTHE』 ニール・シャスタマン 著、池田真紀子 訳、講談社文庫、1296円、18.07.13. 第1刷発行
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<1962年、米国ニューヨーク市ブルックリン出身。カリフォルニア大学で心理学を専攻。1988年に『シャドークラブ』でデビュー。2005年、『シュワはここにいた』でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。2015年、『僕には世界がふたつある』で全米図書賞児童文学部門やボストングローブ・ホーンブック賞オナーなどを受賞した。舞台、映画の脚本や作詞も手掛ける。>

奪命者 (講談社文庫)
講談社
2018-07-13
ニール・シャスタマン

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<後記>本書は、“Arc of a Scythe”シリーズの第一作だそうです。第二作は“Thunderhead”で2018年に刊行され、完結編となる第三作は来年刊行予定だそうです。
 原題の“scythe”というのは、日本ではほとんど使われませんが、いわゆる草刈り用の(長柄の)大鎌のことです。どこかで絵などを見たことがあると思いますが、西洋の死神が持っている大鎌です。
 大鎌で草刈りをするように、人の命を刈り取っていくことや人たち(サイズ)を表しているようです。
 ちょっと考えられないような設定ですが、シトラやローランの成長物語あるいは冒険サスペンスとして読んでいくと、大いに楽しめます。
 ラストは、おおっ! そう来たか! とちょっと嬉しくなるものです(^^)/。

 今日(3日)もよく晴れて気温がグングン上がり、猛暑日になりました。
 名古屋では40℃になったということです。高校時代に名古屋にいたので、その蒸し暑さは知っているつもりですが、50年以上前には最高気温はせいぜい33〜34℃というところじゃなかったかと思います。やはり温暖化が進んでいるんでしょうね。
 名古屋だけじゃなく暑いところのみなさん、熱中症には充分お気をつけください。

 午後からは雲が多くなって、夕方には陽射しが届かなくなりました。
 散歩に出たのは5時50分ころでした。

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 黒っぽい雲が空を覆い、夕日は小さく見えましたが陽射しはありません。でも、蒸し暑い。
 公園を回っていきました。

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 夕日は雲に隠れてしまいました。

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 夕日がまた見えました。

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 原っぱに出てウロウロしていきます。

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 SORAは、ベンチにおじさんと座っている黒柴をロック・オンしました(^^)/。

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 マッタリしながらロック・オンを続けました(^^ゞ。

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 夕日がかすかに見えるのですが、わかるでしょうか?

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 こんなところにあります(^^)/。
 黒柴が帰り始めたので、こちらがベンチに向かいました。

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 北西の生暖かい風が吹いていました。雲は大きく動きながら南(手前)に流れています。

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 SORAは黒柴の見えなくなった方向を、名残惜しそうに見ていました(^^ゞ。

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 北東の空です。

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 夕日はまったく見えなくなりました。沈んでしまったでしょう。

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 なんということのない雲(^^ゞ。

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 SORAはマッタリしながら、あちこち見ていました。

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 だいぶ遠くですが雷鳴が聞こえるようになったので、帰ることにしました。

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 草つき斜面を下りて帰ります。

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 帰り道で、

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 門柱の上に、またあのニャンコがいました。SORAは近寄らずに通り過ぎました(^^ゞ。

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 明日(4日)の横浜の南の端っこの天気は、夏空が広がり、外は危険な暑さになるようです。意識的な水分や塩分補給が必要です。

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