団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『日本語びいき』

<<   作成日時 : 2018/09/28 23:26   >>

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           〔時々やる、カーテン越しにこちらを見るSORA(^^ゞ〕


 日本語を母語とする日本人が知らなかった、あるいは気がつかなかった日本語の面白さなどを教えてくれる本『日本語びいき』を紹介してみる
 著者は清水由美さんで、日本語を母語としない外国人に日本語を教える日本語教師であり、また日本語教師養成講座の講師もしている方である。

 「まえがき」で、次のようなことを書いている。


<私は日本語教師です。この職業も以前にくらべればだいぶ認知度が上がってきたようですが、念のために申しますと、外国人に日本語を教えるのが仕事です。国語教師との違いは、相手が日本語を母語としない人たちであるという一点です。
 教えるのは日本語ですから、とりあえず日本語がしゃべれれば務まりそうなものですけれども、学習者から見れば日本語は外国語。教師の側にも日本語を外国語として見る目が求められます。そしてこの、「母語を外から見る目」を持つということは、日本語ネイティブのみなさんがなんとなく想像していらっしゃるより、おそらくかなり、難しい。私は日本語教師になりたいという日本人を教える、つまり日本語教師養成講座の講師もしているのですが、その受講生の方々を見ていて、そう思います。
 みなさん、日本語を「知らない」。日本語の素顔を、ご存じない。
 日本語教師は、必ずしも難しい漢字などは書けなくてもいいし、耳慣れない四字熟語や格言を得々と解説してみせる必要もありません。けれどもたとえば、次のような質問には、間髪をいれず答えることができなければなりません。
「食べる→食べたい」だから、「飲む→飲んだい」でいいんでしょう?
「やらさせていただきます」と言ったら叱られました。じゃあ「やめさせて」もだめ?
「先生」の読み方はセンセイですか、センセーですか?
 先生もこのお菓子ほしいですか? あれ、私、なにか失礼なことを言いました?
 いかがでしょうか。むむ、と思われたなら、どうかこのままページを繰って答えをさがしにいらしてください。日本語ってやっぱり難しいのかな、でも思いのほかに論理的だ、そしてけっこうおもしろいぞ、と思っていただけるものと存じます。
 日本語教育と国語教育では文法用語などに少し違いがあります。とまどう点もあるかもしれませんが、そのあたりはあまりお気になさらず、ぐいぐいとお進みください。日々自在に繰っていらっしゃる母語、日本語に、新鮮な驚きを感じていただければ幸いです>


 ということなのだが、新鮮な驚きを感じることができたのである(^^)/。
 内容を目次から拾うと、次のようになる。

1 日本語は難しい、か?――ひらがなさえ読めれば、ぜんぶ読めちゃうのに?
 コラム 「でぃすれくしあです」
2 ところでひらがな、ぜんぶ読めてます? ほんとに?――「う」と書いて「お」と読めとはこれいかに。
3 しつこいようですが、ひらがなはエライ!――五十音表と言いながら、じつは動詞の活用表でもあるのだ。
 コラム 「あせろアメリカ!」
4 らぬき、れたす、さいれ――群れる動詞たち
 コラム 「フレンドリーは難しい」
5 ナウい人とナウな人、どっちがナウ?――形容詞も群れるのだった。
 コラム 「エコくてエロい」
6 品詞の谷間――群れからはぐれた単語たち
 コラム 「ingは『シヨル』」
7 お茶が入(はい)りました。――入(い)れたのは私ですけどね。
 コラム  「ブレない」
8 日本語はあいまい? 非論理的?――だってわかっちゃうんだもん。
 コラム 「敬語の便利な使いみち」
9 みなまで言うな。――しっぽがなくてもわかる理由(わけ)
 コラム 「宿題は猫が……」
10 米洗ふ前を螢の二ツ三ツ――ホタルの生死を分けるもの
 コラム 「手話の表現力」
11 私はこれでやめました。――意志の力で変わる意味
 コラム 「わざと間違える技術」
12 ウチ向きな日本の私――ここはそれ、あれですから。
 コラム 「ああだこうだそうこうあれこれ」
13 ウチとソトの交流――行くよ来るよ、あげるよくれるよ。
 コラム 「矢印のあっちとこっち」
14 しぇんしぇー、ちゅくえ――ターラちゃん♪
 コラム 「ドラマチック? ドラマティック?」
15 ありますですかそれともありますですか?――発音しない発音
16 ててったってっ。――詰めて縮めて試練の聞き取り問題
 コラム 「タダシイ日本語って?」
17 トンネルを抜けると鴨川でマスオさんが――辞書に載らない知識と教養
18 飾り飾られ――盛り方の順序
19 4番の、カードを、お持ちの、お客さま――声は意味を運ぶ道具
20 先生はとても上手に教えました。ありがとうございます。――ほめるな危険!
21 お〜星さ〜ま〜ギーラギラ♪――ことばの海に漂う点々

 さて、一か所だけ、4章のコラム「フレンドリーは難しい」を紹介しておく。

<初級の日本語のテキストを見ると、会話文に次のような例が出てきます。
  「スミスさん、お昼を食べに行きませんか?」
  「いいですね。行きましょう」
  「どこに行きますか?」
  「きのうはミドリ食堂で食べましたから、きょうは……」
 これを不自然だ、ヘタな三文芝居を見ているようだ、と非難するのは簡単です。職場の同僚だったら、もうちょっとくだけた感じになるだろう、と。
  「スミスさん、お昼食べにいかない?」
  「いいね。行こう」
  「どこ行く?」
  「きのうはミドリ食堂で食べたから、きょうは……」
 確かにそうかもしれません。でも、「不自然な会話」には、理由があるのです。
 最初の例では、動詞はすべてマス形(=国文法でいうところの連用形)で使われています。「行き(ます)」という形さえ覚えてしまえば、活用グループの別に関係なく、あとは「ます」の部分を「ませんか/ましょう/ました」に入れ替えるだけです。それだけで、提案や誘いかけ、過去など、かなりのことが表現できます。一方、くだけた感じの二番目の例では、「行く」、「行かない」、「行こう」というように、動詞の本体部分を活用させなければなりません。しかも活用のさせ方は所属グループによって違うのですから、まずは所属の見極めが必要になってきます。
 さらに格助詞の省略も問題になります。「お昼を食べる」の「を」や、「どこに行く」の「に」は省略できるし、省略した方が自然ですが、「ミドリ食堂で食べた」の「で」は、どんなにざっくばらんな会話でも省略できません。助詞ごとに省略の可否を判断するのは、案外大変です。
 つまり、「自然でフレンドリー」な話し方をするためには、文法の上で極めて高いハードルを越える必要があるのです。また、もしそこをクリアできたとしても、成人の学習者の場合は、場面や相手との上下関係、親疎による文体の使い分けが求められます。フォーマルな場面で、いきなりくだけた話し方をしてしまったら、品位を疑われるでしょう。それくらいなら、堅苦しい奴だな、と思われている方がまだましです。
 というわけで、よそよそしいデス・マス口調は、少しの手間で学習者の「可動域」を広げると同時に、学習者の品位を守る文体でもあるのです。>

 なるほど、と思われるのではないだろうか。
 上のくだけた話し方は、日本人ならなんの苦もなくできるだろうが、外国人の日本語学習者にはとても難しいのである。
 それに、このくだけた話し方を友達や同僚ならいいが、上司としたら大変である。それは日本人なら簡単に判断できるが、日本語学習者にはなかなか見極めができないだろう。

 この本は、日本語について、日本人が知らなかったり気がつかなかったことを教えてくれて、新鮮な驚きをいっぱい感じることができるのである(^^)/。


<今日のお薦め本>
『日本語びいき』 清水由美 文・ヨシタケシンスケ 絵、中公文庫、756円、18.08.25. 初版発行
(本書は、『日本人の日本語知らず。』として2010年に世界文化社から刊行された単行本を改題のうえ、加筆・修正して文庫化されたものです。17〜19章、および章末のコラムは書下ろしだそうです。)
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<一九五八年、岐阜県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業、お茶の水女子大学大学院修士課程修了(日本言語文化専攻)。日本語教師、日本語教師養成講座講師。現在、千葉大学国際教育センターや法政大学大学院で非常勤講師を務める。著書に『辞書のすきま すきまの言葉』。日本語と猫が大好き。ブログ「猫な日本語」http://nekonanihongo.jugem.jp/

日本語びいき (中公文庫)
中央公論新社
2018-08-21
清水 由美

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<後記>面白い本でした(^^)/。
 日本語の発音も、母音が入るからわかりやすそうですが、そうでもなさそうです。
 「母音の無声化」というのがあり、イとウは無声になりやすいというのです。
 たとえば、「つくえ(机)」は「つぅくぅえ」という発音ですが、ふつうに発音すると「×くえ」のように学生の耳には聞こえるようです。
 「菊池さん」も kikuchisan で、実際は「きっちさん」、へたをすると「っっつぁん」みたいになるし、そう聞こえるそうです。
 なるほどです。

 「日本語というのは難しい」と言われるし、日本人もそう思っていることが多いようですが、実は意外に論理的だしわかりやすいし、とても面白い言葉だということもよくわかります。
 それは、日本語を外国語として見ることができる、外国人に日本語を教える日本語教師ならではわかることなんでしょう。
 日本語についていろんなことに気づかされます。日本語に興味のある方は、是非お読みいただきたい(^^ゞ。
 ヨシタケシンスケさんの絵が、クスッと笑えて楽しいです(^^ゞ。

 今日(28日)は気持ちのいい秋晴れになりました。
 
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 昼前に眼科の定期検診に行った時の空です。雲ひとつない青空でした。
 夕方になると、少しずつ雲が出てきました。
 散歩は5時ちょっと過ぎに出ました。

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 西空に雲があって、夕日は見えませんでした。
 公園を回っていきました。

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 いい香りがするなと思ったら、キンモクセイが咲き始めていました。

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 原っぱをウロウロしていきました。

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 西空以外は雲は少なかったです。

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 南西の空です。

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 SORAはちゃんとスリスリをしました(^^ゞ。
 このあとSORAとボール遊びをしましたが、SORAはすぐにクンクンし出したのでオシマイにして、ベンチに行きました(^^)/。

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 上空にはうろこ雲がありました。
 しばらくマッタリしてから、帰ることにしました。

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 ここから真っ直ぐ草つき斜面に行きました。

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 しばらく休んでから下りていきました。

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 SORAは、下の道路を歩いていったワンコが気になるようでした(^^)/。

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 実は散歩に出る前に、途中まで書いていたこの記事をまちがってアップしてしまいました。消したつもりだったのですが、帰ってから見るとアップしたままでした(^^)/。
 “toto”さんから気持ち玉をいただいていましたが、やむなく全体を一度消しました。申し訳ございません(^^;。

 明日(29日)の横浜の南の端っこの天気は、朝は曇りですが、昼前から雨が降り出し、強雨や雷雨になるかもしれません。明後日は台風24号が最接近するようです。
 台風は列島を縦断するようなので、みなさんも充分にお気をつけください。

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