『悪魔の赤い右手 殺し屋を殺せ2』




画像

               〔朝の散歩で見た満開のボタン〕


 2年ちょっと前に紹介した『殺し屋を殺せ』の第二弾『悪魔の赤い右手 殺し屋を殺せ2』を紹介する。
 主人公は、殺し屋を殺す殺し屋のマイクル・ヘンドリクスである。

 プロローグは次のように始まる。


<   七 年 前

 その男は午前三時を少しまわった頃、FBIアルバカーキ支局のロビーにふらつきながらはいってきた。白髪交じりの黒髪は雨でべったりと頭皮に張りつき、無精ひげを生やした顔には深いしわが刻まれていた。ぼろぼろの服が贅肉(ぜいにく)のないしなやかな体を包み、何も履いていない素足から血がにじみ、足元には赤みを帯びた水たまりができていた。
 チャーリー・トンプソン特別捜査官は驚いて書類から顔を上げた。ビルの外の監視カメラに男は映っていなかったはずだ。開いたドアから突然、嵐の轟音が鳴り響かなければ、男がはいってきたことにすら気づかなかったかもしれない。
 トンプソンはほんのひと月まえにクアンティコのFBIアカデミーを卒業したばかりだった。どうやら新しい上司をすでに怒らせてしまったようで、支局長のヤンシーから一週間続けて一晩じゅう受付デスクにつくことを命じられていた。が、正直なところ、彼女はそのことを苦にはしていなかった。奇妙な電話への応対を別にすれば――たいていは陰謀説を唱える頭のおかしな連中で、妄想に取り憑かれ、眠れなくなってかけてくるのだ――夜勤はいたって静かなものだった。
 が、今夜は神の怒りに触れたような激しい雷雨で、稲妻が空を切り裂き、雷鳴がビルを揺さぶっていた。豪雨が街灯の光をぼやけた染みのように見せていた。
 この哀れな男は雨を逃れようとしてやってきたホームレスだろう。トンプソンはそう思いながら、同時になんとなくそうではないような気もした。
「どういうご用件ですか?」と彼女は尋ねた。
(後略)>


 さて、あらすじを書こうと思うのだが、これがとてもややこしい(^^)/。
 ということで、まずはタイトルにある「悪魔の赤い右手」について説明する。

 「評議会」という米国全土の犯罪組織の代表が集まる組織がある。イタリア系、ロシア系、キューバ系、エルサルヴァドル系、ウクライナ系など、それぞれの利害が衝突しないように、利害の調整を図る組織としてつくられた。
 ただし、組織内で利害がぶつかった時に、どこのギャングにも属していない仲介役が必要になる。
 評議会の決定を実行に移す手配(殺し屋の手配など)をしたり、世界各地から入ってくる評議会の利益の管理も行う。
 その仲介役は恐怖と畏敬の念を集める役職だが、正式な肩書はなく、「悪魔の赤い右手」と呼ばれたのである。
 フランク・セグレティという男がその「悪魔の赤い右手」だったが、7年前にFBIの支局に突然現れ、評議会を裏切ることを申し出たのだった。
 それがプロローグの描写である。

 しかし、FBIが彼の身の安全を図るために用意した隠れ家が爆発した。彼の裏切りを知った評議会の手が伸びたと思われたが、はっきりとはしなかった。とにかく、何もかも粉々に吹き飛んで、死体は確認されず、彼は死んだ。とばかり思われていた。

 ところが7年後、サンフランシスコのゴールデンブリッジにタグボートが激突し爆発炎上するという事件が起きた。それはどうやらイスラム過激派組織のテロらしい、とわかってくる。
 いずれにしろ大変な出来事だが、その背景にもうひとつ別の問題が生じた。
 それは、たまたま橋の上で観光客が回していたビデオに、死んだはずの男、「悪魔の赤い右手」ことフランク・セグレティの姿が映っていたのである。

 彼が生きていることを知れば、評議会がまた抹殺に乗り出すことは確実で、それを阻止するには評議会よりも先に彼を見つけ出し確保しなければならない。
 プロローグにも出てきたFBIの女性特別捜査官チャーリー(シャーロット)・トンプソンはそう考えて、その仕事を主人公のマイケル・ヘンドリクスに依頼してきた。
 彼女はゴールデンブリッジのテロリストを追うことを厳命され、身動きが取れないのだ。
 それは、評議会の殺し屋を殺し、評議会から命を狙われているマイケルにとって、相棒の友人を殺されたということもあり、評議会に復讐したいという意向とも合っているはずだ、と彼女は言うのである。

 マイケルは最初は躊躇したものの、結局は引き受けた。
 それは、彼の方針が変わったからである。
 彼はチャーリーにこう言う。
 「怪物の尻尾を追いかけ回すことにうんざりしたのさ。それよりさっさと怪物の頭を狙って始末することにしたのさ」
 評議会の殺し屋を殺すだけでは事は収まらない、それよりも評議会の頭を抹殺しようというのである。
 こうして、マイケルはフランク・セグレティを探すことと同時に、新しく「悪魔の赤い右手」となったサル・ロンビーノと闘うことになった。

 はたしてマイケルは評議会に勝利することができるのだろうか?
 黒幕たちが跋扈し、主人公の鮮やかなアクションが展開する波乱の物語が始まった(^^)/。


<今日のお薦め本>
『悪魔の赤い右手 殺し屋を殺せ2 Red Right Hand』 クリス・ホルム 著、田口俊樹 訳、ハヤカワ文庫、1145円、19.02.15. 発行

悪魔の赤い右手 殺し屋を殺せ2 (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
クリス ホルム

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト


<後記>FBIの特別捜査官チャーリー・トンプソンは、連続殺人犯である主人公マイクル・ヘンドリクスを追う立場でしたが、今回は前「悪魔の赤い右手」であるフランク・セグレティを見つけるために、ふたりは協力することになりました。
 というか、ふたりの間には何か心が通じ合うものができてきたのでした。
 本作では彼女の私生活も多く描かれ、ますます魅力的な女性になってきてます(^^ゞ。
 それに、もうひとりロザリンド・キャメロンというヒロインも現れ、フランクを助けていきます。

 複雑なストーリーですが、目まぐるしく展開する物語からは目が離せません。
 シリーズのこれからが、楽しみです。

 なお、巻末の北上次郎さんの「解説」が興味深く面白いです(^^ゞ。田口俊樹さんの翻訳も、相変わらず見事です(^^ゞ。 

 今日(24日)は雲の多い一日で、気温もそれほど上がりませんでした。
 カミさんが着付けの仕事に行ったので、7時10分ころに朝の散歩に出ました。

画像

 どんよりとした曇り空です。

画像

 公園の斜面を上って原っぱに出ました。
 公園を回ることにしました。

画像

 ボタンが満開です(^^)/。

画像

 コデマリも咲き誇っています。

画像

 原っぱに戻ってベンチに向かいました。

画像

画像

 SORAは柴と白柴の2匹を見つけて、しばらく動きませんでした(^^ゞ。

画像

 こんなものが、原っぱに無数にありました。小さな土粒の山です。
 これは直径が3センチくらいでもっとも大きく、これより小さいものが多かったです。
 雨が降る前によく見られるのですが、一種のアリ塚ではないかと思っています(^^ゞ。

画像

 SORAはベンチに乗ってすぐにマッタリし始めました。

画像

画像

 北西の空の下に、入道雲のような雲が湧きだしていました。
 しばらくのんびりしてから、草つき斜面を下りて帰ってきました。

画像

 南寄りの風に雲が流されています。

画像

画像


 昼前に買い物に出たときは、一時小雨が降りましたが、午後はたまに陽射しが出ることもありました。
 カミさんは午後4時ころに帰ってきました。
 夕方の散歩は5時ころに出ました。雨がポツリポツリと降り始めたので、傘を持っていきました。

画像

 今日は最初に公園を回ることにしました。

画像

 この道では両側のツツジがいっぱい咲いています。

画像

画像

 カナメモチの葉がほとんど赤くなっていました。

画像

 原っぱに出てウロウロしていきました。

画像

画像

 どんよりとした空ですが、南西の風が強くてたくさんの黒雲が北東に流れています。

画像

画像

 SORAがクネクネスリスリをしまくりました(^^)/。
 ベンチに行きました。

画像

画像

画像

 SORAはマッタリしていきます(^^ゞ。

画像

画像

 SORAがベンチを下りました。

画像

画像

画像

 帰ることにしました(^^ゞ。

画像

画像

 草つき斜面を下りて帰ってきました。

画像

画像


 明日(25日)の横浜の南の端っこの天気は、午前を中心に雨が降り、午後は陽射しが届くこともありますが、にわか雨が降ったり、一時的に雷を伴って強まる恐れがありそうです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック