『ドリトル先生航海記』




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          〔夕方の上空のどんより空〕

 有名な物語だが、はじめて読んだ本で、新たに訳された『ドリトル先生航海記』を紹介する。
 井伏鱒二の翻訳が有名だが、これは生物学者の福岡伸一さんが原著初版に忠実な訳文で、長年の念願だったという新訳を実現したものである。
 また全60章にわたって原著そのままに、著者ヒュー・ロフティングによる19枚の絵も収録されている。

 目次から内容を紹介してみる。


プロローグ

第一部
 1 靴職人の息子/2 偉大な博物学者の噂を耳にする/3 ドリトル先生の家/4 イフ・ワフ/5 ポリネシア/6 怪我をしたリス/7 貝のことば/8 何にでもよく気がつきますか?/9 夢の庭/10 ドリトル先生の動物園/11 私の先生ポリネシア/12 最高の思いつき/13 旅人あらわる/14 チーチーの船旅/15 ドリトル先生の助手になる

第二部
 1 カーリュー号の乗組員/2 世捨て人のルカ/3 ジップと秘密/4 ボブ/5 メンドーサ/6 裁判長の犬/7 謎がとけた/8 万歳三唱/9 ムラサキゴクラクチョウ/10 ゴールデン・アローの息子ロング・アロー/11 目隠し旅行/12 運命と旅の行先

第三部
 1 第三の男/2 いってきます!/3 問題発生/4 やっかいごとは続く/5 ポリネシアの妙案/6 モンテヴェルデの寝台屋/7 ドリトル先生の賭け/8 前代未聞の闘牛/9 いそいで出発だ

第四部
 1 ふたたび貝のことば/2 シルバーフィジットの話/3 悪天候/4 遭難/5 島だ!/6 ジャビスリー・カブトムシ/7 タカの頭の形をした山

第五部
 1 歴史的瞬間/2〝動く大地の民〟/3 火/4 なぜ島は浮いているのか/5 戦いだ!/6 将軍ポリネシア/7 オウム和平条約/8 ぐらぐら岩/9 選挙/10 ジョング王の戴冠式

第六部
 1 新生ポプシペテル/2 懐かしい故郷/3 ロング・アローの博物学/4 大ウミヘビ/5 ついに貝のことばの謎が解ける/6 最後の閣議/7 ドリトル先生の決断

 訳者あとがき――do little and think a lot  福岡伸一


 英国の小さな水辺の町パドルビーに住む9歳半の少年トミー・スタビンズは、貧しい靴職人の息子で、学校には行かせてもらえなかった。
 保護したリスの怪我を有名なドリトル先生に治してもらいたいと思っていたが、ドリトル先生は旅に出かけていつ帰るとも知れなかった。
 そんな時、トミーはお使いで靴をお客のところに届けた帰り、突然、夕立が降り出したが雨宿りするところがなく、顔を上げずに家へと走り出した。
 するとうっかり、向こうからやってきた人と鉢合わせしてして、尻もちをついてしまった。
 顔を上げると、
 
<目のまえでやはり尻もちをついているのは、見るからにやさしそうな顔をした小太りの小柄な男の人でした。古ぼけたシルクハットをかぶって、手には小さな黒い鞄(かばん)を持っています。
「ご、ごめんなさい」と私は言いました。「下を向いていたから、あなたが来るのが見えなかったんです」
 驚いたことに、小柄な男の人はぶつかった私を怒鳴りつけるのではなく、笑いだしました。
「いや、思いだしたよ」と男の人は言いました。「インドにいたときのことをね。インドでも、雷雨の中で女の人と鉢(はち)合わせしてしまった。その女の人は糖蜜(とうみつ)入りの壺(つぼ)を頭に載せて運んでいたから、わたしの髪も糖蜜まみれになってしまったんだ。それから何週間も、どこへ行ってもハエにつきまとわれたものだ。ところで、怪我はなかったかい?」
「はい」と私は答えました。「大丈夫です」
「いや、きみも不注意だったが、わたしも不注意だった。わたしも下を向いていたんだよ。それはともかく、こんなふうにここに座っておしゃべりしている場合ではないな。これでは、きみはずぶ濡(ぬ)れになってしまう。もちろん、わたしもね。ところで、きみはどこまで行くのかな?」

 これが、トミーとドリトル先生との出会いだった。
 ドリトル先生の家に行き、体や服を乾かしたトミーは先生と意気投合し、“スタビンズ君“と呼ばれ、住み込みの助手として働くこととなった。
 同時に勉強も教えてもらい、動物との会話の仕方も習っていくのだった。
 やがて、ドリトル先生の次の航海についていくことになり、心躍る冒険の旅が始まるのである(^^ゞ。

 そのあとの波瀾万丈の旅は、是非お読みいただきたい(^^ゞ。
 荒唐無稽ともファンタジーとも言える物語だが、子どものころに読んでおけばよかったと思える面白さである。
 もちろん、現在のバカ親父が読んでも心躍る面白さがあったのである(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『ドリトル先生航海記 THE VOYAGES OF DOCTOR DOLITTLE』 ヒュー・ロフティング 著、福岡伸一 訳、新潮文庫、円、19.07.01. 発行
 本書は、2014年に新潮社より刊行された単行本が文庫化されたものです。
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<Hugh Lofting(1886ー1947)イギリス、メイデンヘッド生れ。土木技師としてアフリカ、西インド諸島などへ渡った後、第一次世界大戦に従軍中、幼い子どもたち(長男コリンと長女エリザベス)に書き送った物語が『ドリトル先生』シリーズの原型となった。シリーズは11冊の長編と1冊の短編小説集があり、ニューベリー賞を受賞した『ドリトル先生航海記』は2作目にあたる。>
 訳者についても、カバー裏から紹介しておきます。
<1959年東京生れ。米ハーバード大学医学部フェロー、東京大学助教授などを経て青山学院大学教授。生物学者。サントリー学芸賞を受賞した『生物と無生物とのあいだ』、『動的平衡』ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著作多数。他の著書に『フェルメール 光の王国』、『ナチュラリスト ― 生命を愛でる人』、訳書に『ドリトル先生航海記』『ガラパゴス』などがある。>

ドリトル先生航海記 (新潮文庫)
ドリトル先生航海記 (新潮文庫)

<後記>ドリトル先生のイメージは、背が高く細身でハンサムだとかってに思っていたのですが、実際は小柄で太っちょで、シルクハットを常に被ってきちんとした身なりとはいえ、ほとんど一張羅です。
 要するに、カッコよくはありません(^^)/。
 でも、お金に無頓着で、いつも軽やかで穏やかで暖かで、偉ぶることなく謙虚で、人にも動物にも常に公平に自然に振る舞う人なんですね。
 だからこそ、動物との会話ができるようになったんだと思います(^^)/。

 ドリトル先生 “Dr. Dolittle” の「ドリトル」というのは“do little”ということで、元の意味で訳せば「ほとんど為すことのない、おさぼり博士」ということになるそうです(^^ゞ。
 なるほどです。
 福岡さんは、井伏鱒二が「ドリトル先生」と訳したので、今更変えるのはどうかと思い、それを尊重したそうです(^^ゞ。

 チビりんが、将来、獣医になりたいと言っているので(今のところはですが(^^ゞ)、この本を薦めたいと思っています。
 おじさんやおばさんでも、興味のある方は是非お読みください(^^ゞ。

 今日(12日)は朝から小雨が降り続きましたが、午後になってしだいに止んできました。
 日中はテレビを観たり本を読んだり、居眠りをしていました(^^ゞ。
 夕方の散歩は5時ちょっと前に出ました。
 公園を斜めに上っていきます。

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 東の空です。

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 どこを見てもどんよりとした空で、夕日はもちろん見えません。

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 原っぱに出てウロウロしてから、公園を回っていきます。

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 原っぱにはちらほらワンコが来ていました。

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 ウロウロしながらベンチに行きました。

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 北東の風がわりと吹いていて、雲は急速に南西へと流れていました。

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 SORAはすぐにマッタリし始めました。

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 上の2枚は時間差は2分くらいです。見る間に雲が右から左へ流れていました。

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 こんな目のように見える雲もありました(^^ゞ。

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 北の空には次から次へと黒雲が流れてきます。

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 SORAは遠くにいた気になるワンコを、しばらくじーっと見ていました(^^ゞ。

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 面白い形の雲も出ました。

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 雲間から光芒が射したり、雲間に薄い青空も見えました。
 帰ることにしました。

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 公園から出ようとした時、ちらっと夕日が見えました(^^)/。

 明日(13日)の横浜の南の端っこの天気は、雲が多いものの、陽射しが届くこともあるようです。
 南の風が吹き、久しぶりに夏日になり、蒸し暑くなるようです(^^ゞ。

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この記事へのコメント

2019年07月13日 02:57
いくつになっても、ドリトル先生は魅力的ですね。
福岡伸一さんの訳というのも惹かれます。
遊哉
2019年07月13日 08:39
☆ 毎日ばらいろ さん、ドリトル先生を読まれたことがあるんですね。
 バカ親父ははじめて読みましたが、なかなか面白かったです(^^ゞ。
 福岡さんは子どものころからのめり込んだようですが、訳はとてもわかりやすいです。よかったら、読んでみてください(^^ゞ。
2019年07月13日 09:51
こんにちは。
私も「ドリトル先生」は、細身の方を
想像していました。
チビりんさんの夢にぴったりの本
ですね。
遊哉
2019年07月13日 10:12
☆ ゴンマックさん、ドリトル先生というのは、イメージとしては細身という感じですよね(^^ゞ。
 でも、動物と話せるという温かみのある人物としては、小柄で小太りのほうが合うかもしれません。
 バカ親父は子どものころに動物園の飼育員になりたかったことがあります。チビりんが獣医になりたいというのは、嬉しいです。頑張ってほしいです(^^ゞ。
キーブー
2019年07月15日 00:15
ドリトル先生、読んだつもりだったのですが。
どうやら違う本だったみたいです(笑)
主人公の名前が思い出せないのだけど・・さて、誰先生だったか(笑)
この本も、ちゃんと読んでみますね(^O^)

チビりんちゃん、獣医さんが夢なのですね。いいなあ(*^_^*)
聡明なお嬢さんだから、きっと叶うと思います。楽しみですね。
遊哉
2019年07月15日 08:55
☆ キーブーさん、「ドリトル先生」という名前はよく知っているので、バカ親父も読んだつもりでいたんですが、今回読んでみたら未読でした(^^)/。
 子ども向けのダイジェスト本もあるから、そういうのを読んだのかもしれません。中身は忘れていたようですが(^^ゞ。
 キーブーさんが読んだという本、何だったんでしょうね。興味があります(^^ゞ。
 チビりんは動物が大好きで、今のところは獣医になりたいと言ってます。でも、真面目で本も好きなのに勉強ができません(^^;。これからに期待したいと思ってます(^^)/。