『沈黙の少女』



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           〔今夕の赤い夕日〕


 ドイツの作家ゾラン・ドヴェンカーの緊張感溢れるミステリー・サスペンス『沈黙の少女』を紹介する。

 この作家は以前に、『謝罪代行社』という作品でドイツ推理作家協会賞を受賞し、日本でも好評で話題になった。
 実は、この作品はバカ親父も読み始めたのだが、途中でなんだかプロットが複雑で嫌になり、読み進められずに挫折したという経験がある(^^)/。
 今回新たに『沈黙の少女』が邦訳されたわけだが、これがまたなかなか評判がいいのである。

 たとえば、池上冬樹さんが『週刊文春』(7月18日号)の「ミステリーレビュー」で、次のように紹介している。

<会心といえば、ゾラン・ドヴェンカーの『沈黙の少女』にもいえる。ドイツ推理作家協会賞を受賞した『謝罪代行社』では、一人称「わたし」や二人称「おまえ」などの視点を採用し、時間軸も大いにずらして複雑巧緻に作り上げていたが(一読の価値あり)、新作『沈黙の少女』もまた凝っていて、「わたし」「きみ」「彼ら」の三つの視点を交錯させながら、連続する少年・少女誘拐事件の深層を掘り起こしていく。
 『謝罪代行社』ほど尖ったトリッキーな作品ではないけれど、一つ一つのピースがはまる昂奮とともに、児童虐待というテーマの切実さが浮かび上がり、ドラマがわきたってくる。少女が極寒のなかで逃走をはかる場面などは冒険小説としての厚みがあるし、終盤はドヴェンカーらしい仕掛けやひねりなども用意されて、読者の予想を軽くくつがえす。ドヴェンカーの小説、もっと読みたいものだ。>
 ちなみに採点は、★★★★だった。

 また杉江松恋(書評家)さんが、7月20日の朝日新聞・書評欄の「文庫 この新刊!」で、つぎのように紹介していた。

<ドイツ・ミステリーの最先端を行く本作は、先を読ませない語りの技法にまず魅了される。
 冒頭から二つのエピソードが並行して進んでいく。一つは、13歳のルチアが、両親が留守の間に6歳の弟とともに連れ去られるという事件だ。戻ってきたのはルチア1人で、彼女は何が起きたかを6年間語ろうとしなかった。もう一つは酒場である意図を持って4人の男たちと接触し、仲間として入り込もうとする教師・ミカの物語である。
 この二つの流れが短い断章でつなぎ合わされるが、話の全体像はなかなか見えてこない。だからこそ種明かしの瞬間には法悦のような驚きが訪れるのだ。>

 なんとも面白そうだということで、どうしようかと悩んだが意を決して読んでみたのである。
 すると、ラストが「わ~おっ!」と叫びたくなるほどに驚ける面白さがあった(^^)/。

 あらすじを書こうと思ったのだが、上記の書評でもわかるとおり、そのあらすじはほとんど語られていない。
 というか、あらすじを語っては詰まらなくなるということもあるが、語ることがとても難しいプロットなのである(^^ゞ。
 謎が次から次へと出てきて、何なんだこの話は? と思いながら読み進んでいかなければならない(^^)/。

 大きな謎としては、次のような3つがある。
 誘拐から戻ってきたルチアは、なぜ6年間も何も語ろうとしないのか?
 ミカという教師は、なぜ酒場にいる4人の男たちに接触し、仲間に入ろうとしているのか?
 そして、この4人の男たちはいったいどういうグループなのか?

 この謎が深まりつつ物語は進んでいくのだが、やがてこのバラバラの謎がラストになって一気に収束し解けるとともに、思ってもみなかったような結末、すなわち“法悦のような驚き“が訪れるのである(^^)/。
 どんな物語であるのかは、是非ご一読いただきたい(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『沈黙の少女 STILL』 ゾラン・ドヴェンカー 著、小津 薫 訳、扶桑社ミステリー、1166円、19.07.10. 初版第1刷発行
 著者について、カバー裏から紹介しておく。
<1967年、クロアチアに生まれる。3歳でドイツのベルリンに移住。1989年に作家デビュー。詩集や児童書など多彩なジャンルを手がけながら、2009年に発表したミステリー『謝罪代行社』でドイツ推理作家協会賞(グラウザー賞)を受賞。日本でも本作は複雑な構成と叙述的仕掛けの面白さで大きな評判を得た。その他のミステリー作品に『Du bist zu schnell』『Du』がある。>

沈黙の少女 (海外文庫)
沈黙の少女 (海外文庫)

<後記>今回の作品は、最後まで読み通すことができました(^^)/。
 「わたし」「きみ」「彼ら」の三つの視点が交錯していくので、気持ちをしっかりと整えて読まないと、何が何だかわからなくなるかもしれません(^^ゞ。
 それに、少年・少女の誘拐や児童虐待をテーマとしているので、苦手な方は読まないほうがいいかもしれません。
 でもラストはホッとできるものなので、複雑巧緻なプロットを楽しみたい方は、是非読んでいただきたいと思います(^^ゞ。

 今日(2日)も朝から晴れて、気温がグングン上がり猛暑日直前までいったようです。
 昼前に買い物に出ましたが、外に出た途端にクラクラするような暑さでした(^^)/。

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 その時の空ですが、雲は少し浮かんでいるだけで、太陽がギラギラと輝いていました。
 午後はテレビで映画を観たり本を読んでいました。
 夕方の散歩に出たのは5時半ころでした。
 公園を斜めに上っていきます。

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 快晴で、SORAの影も濃い。

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 上空も東の空も、夏の青空です。
 原っぱに出てウロウロしていきました。

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 SORAはチラッとスリスリをしてから、端っこの方に向かいました。

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 上空を、薄い飛行機雲を引いて飛行機が飛んでいきました。

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 SORAは引き返して、原っぱの中ほどでクネクネスリスリをしまくりました(^^)/。

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 最後に立ち上がったとき、白柴が後ろからSORAのお尻の匂いを嗅ごうとしたので、SORAは「ガウーッ!」と一声脅かしました(^^)/。

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 SORAはテニスコート脇を上っていきました。

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 原っぱでは三々五々、ワンコの飼い主さんがおしゃべりしたり、ワンコたちが遊んでいます(^^ゞ。
 SORAは大トイレを済ませて、すぐに原っぱに戻りました。
 ベンチに向かいました。

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 SORAはハアハアしながらもマッタリとしていました(^^ゞ。

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 夕日が射して、SORAはちょっとまぶしそうでした。

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 雲に隠されてきた夕日の上に、薄明光線が斜めに射し始めました。

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 夕日は雲にだいぶ隠れてしまいました。

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 薄明光線はだいぶ薄くなりましたが、放射状に何本か出るようになりました。

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 薄明光線は消えてしまいました。

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 SORAはベンチを下りてマッタリしながらあちこち見ていました。
 帰ることにします。

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 SORAは最後のクネクネスリスリをしました(^^ゞ。

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 草つき斜面を下りて帰ってきました。

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 明日(3日)の横浜の南の端っこの天気は、朝から晴れてジリジリと夏の陽射しが照りつけ、厳しい暑さになるようです。

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この記事へのコメント

2019年08月06日 02:07
全く、たまらない暑さが続きますね。
SORAちゃんは、元気そうでうれしいです。
「沈黙の少女」は、法悦のような結末を期待して、ぜひ、読んでみようと思います。
遊哉
2019年08月06日 07:22
☆ 毎日ばらいろ さん、毎日ぐったりしそうな暑さが続いていますが、頑張りましょう!
 SORAはハアハアいいながらも、毎日元気に散歩に行ってます(^^ゞ。
 幸ちゃんもよくなってきたようで、頑張ってほしいです。
 『沈黙の少女』はテーマがちょっと辛いものがありますが、ラストはやったー! と思わせるものです。読んでみてください(^^ゞ。