『花の宇宙』
1月5日に『ラブ・ストーリー』という写真家・星野道夫の本を紹介した。今日はその「Michio's Northern Dreams」という文庫化されたシリーズの6『花の宇宙』を紹介してみる。すばらしい写真と彼の言葉が載せてある。長くならないように、いくつか引用してみる。
・ 弱者は、守らなければならない者を持ったことにより、
強者との立場を時として逆転させてしまう。
・ どんな植物も何かの力をもっている。
もしその力を得たければ、
心を静かにして近づいてゆくこと。
・ たった一人で森を歩いていると、
ふと森に見つめられていると感じることがある。
一陣の風が吹いてきて、草や葉がざわめき、
ツガやトウヒの大木がキイキイとかすかに揺らぐ、
沈黙がより何かを語りかけてくるように。
そんな時、静けさの中に植物たちの声を聞くことはないだろうか。
・ 自然は時折、物語をもった風景を見せてくれる。
いやそうではなく、きっと、
僕たちをとりまく風景はすべて物語りに満ちているのかもしれない。
ただ、人間にそのパズルが読めないだけなのだ。
・ 私たちには、多くの選択などないのかもしれない。
それぞれの人間が、
行き着くべきところに、
ただ行き着くだけである。
・ 日々の暮らしに追われている時、
もうひとつの別の時間が流れている。
それを悠久の自然と言っても良いだろう。
そのことを知ることができたなら、
いや想像でも心の片隅に意識することができたなら、
それは生きてゆくうえで
ひとつの力になるような気がするのだ。
・ これから時代が大きく変わってゆくだろう。
だが、森だけは守ってゆかなければならない。
森はわたしたちにあらゆることを教えてくれるからだ……。
<今日のお薦め本>
『花の宇宙 Michio's Northern Dreams 6』 星野道夫 著、PHP研究所 刊、590円+tax、06.4.19 第1版第1刷
<後記>このシリーズはいいですね。文庫本だから、写真が小さいですが、それでもアラスカの厳しくも美しい自然を見せてくれます。そして、その自然や人々をみつめ、感じ考えた星野道夫の言葉がすばらしい。
※ ひめをモノクロで撮ってみました。こうしてみると、鼻の周りとか目の上が、白くなったのがわかります。
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