定年・初老期うつ(鬱)

画像 定年を機に、あるいは定年の日が近づくにつれて、心に穴が開いたようになる人がいるという。いろんな意味で、定年前後は気持ちが動揺しやすくなるので、注意が必要なようである。

 2月25日の朝日新聞「体とこころの通信簿」で、この「定年・初老期うつ」を取り上げていた。他人事ではないので、その内容を簡単にまとめてみた。チェック表もあるので、載せてみる。

 定年を迎えたからって、皆がみなうつになるわけではない。でも、仕事に価値を求めてきた人は、体力的な衰えを感じているところへ、仕事を失う寂しさやストレスが加わる。さらに、仕事一筋だったため、地域にもなかなかはいっていけない。などがあるとなりやすいようだ。

 40代後半以降の初老期・高齢期のうつの特徴は、若いときの「もの悲しさ」とは異なり、次のような特徴が目立つという。

 ・ 何をやっても楽しくない。
 ・ おっくう
 ・ 充実感がない。

 ならば、どうやって生きがいを見つけたらいいのだろうか。
 東京都老人総合研究所の調査では、ボランティアや、公園の掃除や子守など地域や家庭でできる活動をしている人は、していない人より生きがいを感じている割合が3倍高かったということである。
 ということで、定年前から次のようなことを心がけるといいらしい。

 ・ 地域で新しいことを始める
 ・ 夫婦で共通の趣味を見つける
 要は、人間関係を再構築することが大切だということである。

 また、この年代になると、「集中力や記憶力が落ちた。認知症になったのではないか」と認知症を心配して、医療機関を訪れる人が出てくるという。ところが、診察すると、実は認知症より、うつ状態のケースが多いという。
 ただし、認知症の初期の段階でうつを併発していることもあるので、症状が変わらない、または思わしくない時は、専門医に相談したほうがいいということだ。

 うつ、あるいは認知症かの判断に利用できる簡単なチェック表は、次のようなものである。

 「定年・初老期うつ」あなたは大丈夫?
① 毎日の生活に充実感がない
② これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった
③ 以前は楽にできていたことが、今はおっくうに感じる
④ 自分が役に立つ人間だと思えない
⑤ わけもなく疲れたような感じがする

⑥ 周りから「いつも同じことを聞く」など、もの忘れがあると言われる
⑦ 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしない
⑧ 今日が何月何日か、わからない時がある

 このリストの解説と診断・対処法は、次のとおりである。
 ①~⑤は、介護予防に使われているリストの中で、うつに関する判定をするチェック項目である。「ここ2週間そういう状態が続いている」場合で、2項目以上当てはまる時は、かかりつけ医や精神科のクリニックを受診する。
 ⑥~⑧は、認知症について尋ねる項目である。1項目でも当てはまる時は、かかりつけ医などに相談をしたほうがいいそうである。

 なんだか、定年になると良くないことが多くなるような気がしてくるが、定年といっても、ほとんどが50代後半から60代前半であり、老け込むような年ではなく、社会の変化にも対応できるし、新しいことにも挑戦できるのである。
 定年に、もっと良いイメージを見いだそうという考え方もあるようだ。
 東京都精神医学総合研究所の楯林義孝氏(うつ病プロジェクト・気分障害チーム)によれば、そのためには、定年後の生活を夫婦でよく話し合うことが必要で、
 「具体的なイメージをもって、その時期を迎えることが大切です。環境の変化を乗り越えれば、『黄金の60代』が待っている。70、80代をよく生きるためにも、60代をうまく過ごしてほしい」ということである。


<後記>チェック表の②や③は常にあるし、面倒くさがりだから⑦も当てはまります。これじゃあ、認知症初期のうつを併発している、っていうことになりそうです(^^ゞ。
 まあ、このチェック表は常識的に捉えればいいと思います。それに、心配しすぎはもっとよくないかもしれません。
 “夫婦で共通の趣味を見つける”というのがありましたが、これはどうなんでしょう。共通の趣味が見つかればいいですが、なかなか難しいかもしれません。それよりも、お互いの趣味を伸ばしつつ、それぞれを尊重しあうことが大切なような気がします。
 これから、定年後や60代前後の過ごし方を、じっくりと一度考えてみるのもいいのかな、いや考えなきゃいけないのかな、と思ったのでした。

<今日のSORA>
 実は、今日でなく昨日のことなのですが、次女がSORAを見にくることになっていました。
 休日に来る時はいつも寝坊をして、こちらに着くのは午後の2時ころになることが多いのですが、昨日はなんと昼前、それも10時ころにやってきました。
 はじめて会う次女に、SORAがどういう反応を示すか興味がありました。次女が玄関を開けると、SORAはなんと尻尾を振り回して歓待しました。次女も「オオッ、おまえさんが、SORAかい」なんぞと撫で回すから、SORAがもう喜ぶこと喜ぶこと。
 ひとしきり、次女とSORAはボール投げなどをして遊んでいました。
 しばらくして、みんなで日当たりのいい縁側に座って話し始めると、SORAは次女の足の間に入って甘え始めました。

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 そのうち、いっぱい遊んで疲れていたのかもしれませんが、SORAは眠ってしまいました。日の差し込む廊下側にレースのカーテンが吊るしてあるので、その模様の影が斑点のようになっています。
 なんだか、ライオンの子どものようでした(~_~)。

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