泣きモードに入る

 昨日は親父の特養(特別養護老人ホーム)に行った。午後2時半ころに着いた。
 玄関を入ると受付でサインをし、エレベーターを使うためのカードをもらう。認知症で徘徊をする人もいるから、スタッフの目の届かない間に外に出られないようにしているのである。

 この特養は新設である。読者の将来の参考のために、どのような所かをちょっと説明してみる(^^ゞ。
 入所者のいるところは、3階に分かれている。各階は4つのブロックに分かれており、1ブロックに10部屋、1人1部屋である。
 各ブロックごとにスタッフが決まっていて、介護を含む各種の処遇はそのブロックごとに管理運営されている。
 最近の新設のところは、プライバシーを保護するためにこんな感じにつくられるのだということだ。 

 親父の場合は大部屋の方が却って刺激があっていいような気もするのだが、これは人それぞれだろう。新設のこの施設しか空がなかったし、入れただけでも良しとするのがいいのだろう。
 既設の所では、みんな数百人待ちがほとんどなのである。

 新型インフルエンザが流行り始めてから、受付で紙コップに入ったうがい薬をもらって、洗面所でうがいと手洗いをすることになっている。
 カミさんが受付をしている間に先にそれを済ませて、玄関ロビーで待っていたのだが、その間に、ロビーを挟んで玄関の真向かいにありガラスに隔てられている中庭の写真を撮ってみた。

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 昨日家に帰ってきてパソコンに保存して見てみたら、左上の窓に人が映っている。最初は自分が映り込んでいると思ったのだが、それにしては足が長すぎる(~_~)。
 拡大してみると、四角いものが集まって人のように見えるだけである。たぶん玄関に張ってあったお知らせなどの紙が組み合わさって人のように見えたものと思われる。
 でも、ちょっと面白い雰囲気になっている。
 ということで、その左上だけをトリミングして、前回の記事をつくってみたというわけである(^^ゞ。

 着いた時は、ちょうど親父のブロックの3時のおやつが始まったところだった。現在は9人が入っていて、その全員が食堂に集まっていた。9人のうち、親父を含めて2人が男、あとは女性である。
 女性は今までもよく食堂で見かけていたのだが、もう一人の男性に会うのははじめてであった。
 顔つきからその娘さんだと思われる女性が来ていて、となりに座っていた。バカ親父と同じ世代か少し上くらいの方である。 
 その女性が「お父様はおいくつですか?」と聞いてきたので、カミさんが「お父さん、何年生まれ?」と親父に聞くと、「大正2年」と答えた。
 ボケてはいても、生まれた年と名前だけは言える。これは考えるに、兵隊の時に頭に叩き込まれたからではないかと思っているのだが、どうなんだろう。
 それはさておき、「今、95歳です」と言い添えると、その女性が「うちの父は、100歳なんですよ」と言う。近くにいたスタッフが、明治42年生まれだと教えてくれた。
 そのおじいちゃんは車椅子に座って、目をつぶって半分寝ているようだったが、自分でワッフルを食べていた。
 娘さんによれば、テレビを見ていろいろ質問をしてくるらしい。この前は、ゾロアスター教は日本語で何というのかと聞かれたらしい。拝火教だと教えたということだが、「毎回来るたびに、宿題をもらうんですよ」と言っていた。
 なんだか、すごいおじいちゃんである。
 9人の中で、一番元気そうな女性が、親父とは12歳違いだという。今、83歳か84歳だということである。スタッフによれば、この方が一番若いそうである。
 他のブロックの男女比がどのようになっているか知らないのだが、やはり長生きである女性の方が多そうである。

 ほとんどみんなしゃべることなく、おやつを食べていたが、一人の女性だけはスタッフがスプーンで流動食を口に入れていた。親父も流動食だが、自分でスプーンで食べていた。
 スタッフといろいろ話したりしていたのだが、その間に親父が2度ほど一人でしゃべり始めた。
 内容は、自分はここでみんなに親切にされてありがたいことだ、というようなことなのだが、そのたびに泣き始めるのである。
 カミさんが「よかったねえ。幸せだねえ」とか言うと、泣き止んでいくのだが……。
 昨日の親父は、どうも泣きのモードにあったらしい(^^ゞ。


<後記>この施設では、いろんな状態の方を入れようという方針のようです。親父のブロックでは、みんな車椅子を使っています。一番若い女性を除いて、後の方は認知症のようです。
 他のブロックでは徘徊をするような人もいるようです。昨日いた間にも、他のブロックのスタッフが徘徊で見当たらない人を探しに来ました。他のブロックには行くことができますが他の階には行けないので、探せばいるんでしょうが、スタッフも大変だろうなと思いました。
 昼食を食べ損ねていたので、帰り道にどこかに入ろうかと思いましたが、それも面倒で家に帰ってから、また夕食を兼ねての昼食となりました。
 最近はどうも一日2食で、夕食はお菓子とお茶というのが続いています。バカ親父は、これ以上痩せることはないでしょうが、太ることもなさそうです。
 同じような食事なのに、カミさんだけが太っているのが不思議です(~_~)。

 今日は一日雨でした。夕方の散歩の帰りに、小さな公園に寄りました。

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