『ダーク・マター』




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              〔今日の夕散歩の時の空と原っぱの様子〕


 ブレイク・クラウチのSFスリラーでありサスペンスでもある『ダーク・マター』を紹介する。

 ブレイク・クラウチと言えば、『パインズ ― 美しい地獄 ―』『ウェイワード ― 背反者たち ―』『ラスト・タウン ― 神の怒り ―』 の三部作で読者の圧倒的評価を得た作者である。
 このシリーズは思いもかけない事が次々と起きてくる奇想天外な話で一気読みさせてくれたが、今回の話も同じくとても奇妙な話でページをめくる手が止まらなかった。

 プロローグは、次のように始まる。


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 木曜の夜が好きだ。
 時間の外にある感じがするからだ。
 わが家では親子三人で過ごすと決まっている――家族水入らずの夜。
 息子のチャーリーはテーブルでスケッチブックに絵を描いている。あとちょっとで十五歳になる。ひと夏で背が二インチものび、いまではわたしとほとんど変わらない。
 わたしは玉ねぎをスライスする手を休めて声をかける。「見せてごらん」
 息子はスケッチブックを高く差し上げ、地球とはべつの惑星を思わせる山並みを見せる。
「うまいじゃないか。遊びで描いたのか?」
「学校の宿題。明日までに出さなきゃいけないんだ」
「だったら、さっさとつづきを描きなさい。尻に火がついてるようだから」
 ほろ酔い気分でいそいそとキッチンに立つわたしは、今夜でこのすべてに終止符が打たれるとは思っていない。わたしの知るすべてに、愛するものすべてに終止符が打たれるとは。
 崖っぷちにいると示唆するものもない。それが悲劇をいっそう悲惨なものにするのかもしれない。起こったことそのものだけでなく、どのようにして起こったかかが。少しも予想していないときの不意打ち。ぎくりとする時間も、身がまえる時間もない。
(後略)>


 舞台は米国のシカゴである。
 ジェイソン・アシュリー・デスセンは、愛する妻ダニエラと15歳の誕生日を控えた息子チャーリーとの穏やかで平凡な生活を送っていた。
 彼は二十代のころは、その独創的な理論によって原子物理学会の新星ともてはやされ、将来を嘱望されたが、今は二流大学で未来の医師や特殊部門の弁護士相手に物理学を教える毎日だった。
 原子物理学の最先端をいく学究生活と名声を諦めたわけだが、愛妻と息子との幸せな日々を手に入れたのである。
 その決断を決して後悔はしていなかったものの、大学時代のルームメイトだったライアン・ホールダーが神経科学での研究を認められ、名誉あるパヴィア賞を受賞したと聞けば、少しは羨む気持ちもあった。

 そんな彼の人生を一変させる不意打ちの悲劇が襲った。
 ある晩、自宅への帰り道で、能面をつけた謎の男に銃を突きつけられ荒廃した地区にある古い発電所に連れていかれ暴行されたのだ。
 ジェイソンは死を覚悟したが、気がつくと自分が知らないシカゴに来ていた。
 彼はそこでは優れた業績を挙げた原子物理学者で、誰もが彼に一目置いていたし、あるとんでもない装置をつくり出してもいた。
 かつてのわが家に行ってみると、記憶どおりの場所にあったものの、そこでの彼は独身生活をしているようなのだ。
 それに、別のところに住む妻のダニエルもまた独身で、新進気鋭の芸術家として活躍しており、彼の顔を見ても夫であるとはわからないのだった。

 いったい何が起きたのだろうか? これまでの人生はどこに行ってしまったのか?
 手の込んだいたずらなのか、国家の陰謀か、それとも彼の脳が何かのダメージを受けたのだろうか?
 それは、まるでわけのわからないブラックホールのようなものだった。

 孤立無援のなか、ジェイソンは本来の自分に、ダニエルとチャーリーとの穏やかで平凡な暮らしに戻ろうと、真相を究明するために奮闘していくのだが……。

 あらすじは、ここまで。
 思ってもみないような奇想天外な展開で、一気読み必至の壮大なエンタテインメントのノンストップ・SFスリラーである。


<今日のお薦め本>
『ダーク・マター DARK MATTER』 ブレイク・クラウチ 著、東野さやか 訳、ハヤカワ文庫、1188円、17.10.15. 発行

ダーク・マター (ハヤカワ文庫 NV ク 22-4)
早川書房
ブレイク・クラウチ

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<後記>ブレイク・クラウチという作家は、『パインズ』から始まる三部作もそうでしたが、よくもこんな設定を考えつくものだという物語を創り出します。
 奇想天外と言っていいと思いますが、それが面白くて惹き込まれて一気読みになります。
 読み終わると、人生におけるいろんな“選択”の意味を考えてしまうし、一瞬先にどうなるかわからない人生における何気ない日常が愛おしくなります。
 はたして、物語はどんなラストを迎えるのでしょうか? 読んでみてのお楽しみです(^^)/。

 今日(16日)はほとんど一日雨が降り続きました。気温が上がらず12月上旬の寒さだったようです。
 夕方の散歩は4時40分ころ出ました。昨日よりも寒い散歩になりました(^^;。

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 南の空も雨雲に覆われています。

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 公園の桜並木を上っていきました。

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 SORAは原っぱを横切っていきました。

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 公園を回ることにしました。

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 野球場も水浸しでした。

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 原っぱに戻って、SORAは端っこを歩いていきます。

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 そのまま下って帰ることにしました。

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 日ごとに桜の落ち葉が増えています。

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 明日(17日)は午前中は雨が降りますが、午後からはしだいに止んでくるようです。夕方からは晴れてくるかもしれません(^^ゞ。
 今日よりも寒さは和らぐようです。

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