団塊バカ親父の散歩話

アクセスカウンタ

zoom RSS 『絶滅の人類史』

<<   作成日時 : 2018/03/17 23:09   >>

ナイス ブログ気持玉 73 / トラックバック 0 / コメント 2




画像

               〔今朝の快晴の空〕


 ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)などの多くの人類が滅びていった中で、なぜ今の私たちホモ・サピエンスは生き残っているのかを、わかりやすく解説した本『絶滅の人類史 ― なぜ「私たち」が生き延びたのか』を紹介してみる。
 著者は分子古生物学者の更科 功さんである。

 著者は「はじめに」で、本書についてこんなことを書いている。

<(前略)類人猿は森林という宮殿に住んでいる。森林には食べ物が多く、肉食動物に襲われる危険も少ない。でも初期の人類は、木がまばらにしか生えていない疎林や草原で暮らしていた。森林に比べれば食べものも少ないし、肉食動物に襲われる危険もいっぱいだ。そこで生き残るためには、ぜいたくを言わずに何でも食べなければならないし、いろいろと工夫もしなければならない。では、どうして人類は森林から、こんな不便で危険なところに出てきたのだろうか。
(中略)
 きっと人類だって、ずっと森林に住んでいたかったのだ。でも、アフリカで乾燥化が進み、森林が減ってしまった。そのとき、力が弱くて木登りが下手だった人類の祖先は、類人猿に負けて森林から追い出されたのだろう。そして、追い出された私たちの祖先のほとんどは、おそらく死んでしまったに違いない。なにしろ疎林や草原は、不便で危険な場所なのだから。
 でもその中で、生き残った者がいた。なんでも食べられてどこでも生きていける者が、かろうじて生き残った。私たちの祖先は弱かったけれど、いや弱かったがために、類人猿にはない特徴を進化させて、生き残った。その末裔(まつえい)が、私たちホモ・サピエンスだ。この本は、そんな私たちの祖先の物語である。
(後略)>

 目次から内容を概観してみる。


 はじめに
 序章 私たちは本当に特別な存在なのか
 人間は特別な存在か/人類は何種もいた/みんな絶滅してしまった

第1部 人類進化の謎に迫る
 第1章 欠点だらけの進化
 人類とチンパンジー類の違い/直立二足歩行をしていた類人猿がいた?/イースト・サイド・ストーリーは間違い/直立二足歩行の最大の欠点/難産と直立二足歩行
 第2章 初期人類たちは何を語るか
 4種の初期人類/四足歩行と直立二足歩行のあいだ/学名に込められた先人の思い/アルディピテクス・ラミダスの特徴/初期人類はどこに住んでいたか
 第3章 人類は平和な生物
 チンパンジーにあって人類にないもの/ウマに噛まれても死なない/大型類人猿の犬歯と社会形態/人類の犬歯はなぜ小さくなったか
 第4章 森林から追い出されてどう生き延びたか
 草原より森林の方が暮らしやすい/人類は森林から追い出された/仮説はスジが通っているだけではダメ/進化する場合としない場合/他の霊長類にはない特徴
 第5章 こうして人類は誕生した
 私たちの祖先はチンパンジーではない/人類の祖先も道具を使っていた/ニホンザルは食物を分け合わない/ナックル歩行の複雑な事情/同じ進化は別々に起こり得る

第2部 絶滅していった人類たち
 第6章 食べられても産めばいい
 アウストラロピテクス対ピルトダウン人/原始形質と派生形質/直立二足歩行が上手くなる/重視すべきは下半身/どうやって身を守ったのか/なぜヒトはたくさん子供を産めるのか/レイ・ブラッドベリのびっくり箱/華奢型猿人と頑丈型猿人/頑丈型猿人は不味いものも食べた/アウストラロピテクスが絶滅させた?
 第7章 人類に起きた奇跡とは
 オルドワンとアシューリアン/石器を最初に作った人類/混乱する初期ホモ属の分類/なぜライオンは人類より脳が大きくないのか/直立二足歩行の隠れていた利点/ウエストが細くて暇な人類の誕生/人類から体毛がなくなった理由/なぜ頑丈型猿人は絶滅したのか
 第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
 アフリカから出た人類/サーベルタイガーに襲われたドマニシ原人/地球は意外と狭い/貧しいものが生き残った/仕方なくアフリカから出ていった?/ホモ・エレクトゥスの地域集団
 第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
 面倒なアシュール石器をなぜ作ったのか/火の使用が始まった/私たちにつながる人類の出現/世界一になったのは最近/脳が大きくなったもう1つの理由/恐竜が知的生命体に進化した可能性

第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
 第10章 ネアンデルタール人の繁栄
 もっとも有名な化石人類/ヨーロッパで唯一の人類となる/ネアンデルタール人が暮らした環境
 第11章 ホモ・サピエンスの出現
 30万年前の化石はホモ・サピエンスか/ミトコンドリア・イブはヒトの起源ではない/ミトコンドリア・イブはいつの時代にもいる
 第12章 認知能力に差はあったのか
 形が変われば機能も変わる/ネアンデルタール人の文化/象徴化行動の証拠/食人と埋葬/ネアンデルタール人は話せたのか
 第13章 ネアンデルタール人との別れ
 2種の人類の共存期間/ホモ・サピエンスの方が頭がよかった?/創造性だけでは文化は広がらない/燃費が悪いネアンデルタール人/8勝7敗でいい/脳は大きければよいのか
 第14章 最近まで生きていた人類
 フローレス島の小さな人類/なぜ小さくなったのか/ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの交雑/ホモ・サピエンスの高度な適応力の謎

 終章 人類最後の1種
 人類の血塗られた歴史/ホモ・サピエンスだけが生き残った
 おわりに


 およそ1500万年前に生きていた大型類人猿の共通祖先から、まずオランウータンの系統が分かれ、次にゴリラの系統が分かれた。
 さらにそのあと約700万年前に、チンパンジーとヒトの系統が分かれた。
 チンパンジー類には、今までに多くの種がいたと考えられるが、現在生きているチンパンジーとボノボが、チンパンジー類の最後に残った2種ということになる。

 一方、現在わかっている最古の化石人類は、約700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスだが、これも含めて化石人類は少なくとも25種ぐらい見つかっている。
 これらの化石人類と現生のヒトをまとめて人類という。
 現在生きているわれわれヒトは、25種いた人類の最後の種ホモ・サピエンスということである。

 ヒトといちばん近縁な生物はチンパンジーとボノボであるが、この両者の間には大きな溝が横たわっている。
 それは、かつてはヒトにとってチンパンジーより近縁な生物(人類)が25種もいたのに、それらがすべて絶滅したから、いくら近縁とはいえ700万年前に系統が分かれ、それぞれが別個に進化したヒトとチンパンジー(やボノボ)を比較すると大きく違うのである。
 それに、ヒトというのは生物としてとても変わった特徴をもっているので、圧倒的に特別なのである。

 たとえば、脳の大きさを見ると、ヒトが約1350ccなのに対して、チンパンジーは約390ccで、ヒトの脳はチンパンジーの脳より3倍以上も大きい。
 それにヒトは、直立二足歩行するし、犬歯は小さいし、体毛がないし、何でもよく食べる雑食性だし、走るのは遅いが長く走れるし、言葉や道具を使うし、一夫一婦制かそれに近い社会に生活するし、決まった交尾季がなく(年中発情期で(^^ゞ)毎年のように子どもを産めるし……等々、チンパンジーと比べても他の生物と比べても、変わった特徴をもつ特別な生き物なのである。

 そんなヒトという生物の変わった特徴がなぜ進化したのか? そして人類のなかで、なぜホモ・サピエンスというヒトだけが生き残ったのか?
 この2つの疑問は密接に絡み合っているのだが、それをわかりやすく解説しているのが、この本なのである。
 人間ていったい何なのだろう? と思っている方に是非読んでいただきたい本である(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『絶滅の人類史 ― なぜ「私たち」が生き延びたのか』 更科 功 著、NHK出版新書、886円、18.02.20. 第3刷発行(18.01.10. 第1刷発行)
 著者について、奥付から紹介しておきます。
<1961年、東京都生まれ。
 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。
 現東京大学総合研究博物館研究事業協力者。
 専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」
 著書に『化石の分子生物学』(講談社現代新書、講談社科学出版賞受賞)、『爆発的進化論』(新潮新書)など。>



<後記>われわれホモ・サピエンスが現れたのは約30万年前で、今まで生き延びています。
 同時代に生きていた人類としては、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)や、ホモ・フロレシエンシス、ホモ・ハイデルベルゲンシス、ホモ・エレクトゥスなどがいましたが、生存期間の長短はあれど、みな死に絶えています。
 それ以前にも、アウストラロピテクス属の人類が何種類かいましたが、これも滅びています。
 ホモ・サピエンスだけが生き延びているのには、とても興味深いいろんな要因があるようです。これから先、滅びる可能性も十分考えられますけどね(^^)/。

 この前記事にした『世界で一番美しいサルの図鑑』で、パタスモンキーを紹介したのは、森林から抜け出し生きてきたヒトと似通っていると思ってでした。
 パタスモンキーが将来ヒトになるわけはありませんが、そんな類人猿を研究することが、人間とは何か? に通じるんでしょうね。
 バカ親父が若かったら、サルを研究したいと思ったのでした(^^ゞ。


 今日(17日)は早朝から、カミさんは卒業式の着付けの仕事で出かけました。
 7時半ころに散歩に出ました。

画像

 昨日と打って変わって快晴で、陽射しが強い。
 公園に行き、原っぱに上っていきました。

画像

 左がレンギョウ、右がユキヤナギです。

画像

画像

画像

 原っぱから公園を回っていきました。

画像

 SORAの影が濃い(^^)/。

画像

 原っぱに戻ってウロウロしていきました。

画像

画像

 コブシが咲き始めました(^^ゞ。

画像

 ドバトがたくさん何かをついばんでいます。

画像

画像

 桜並木を下りて帰ってきました。

画像

画像


 カミさんは9時半ころに帰ってきました。
 日中はテレビを観たり本を読んでいました。
 夕方の散歩は5時ちょっと過ぎに出ました。晴れているので富士山を見にいくことにします。

画像

 東京湾の方を眺めると、房総半島もよく見えました。

画像

画像

 西から南にかけての低空に雲の帯が延びていました。富士山は見えないかもしれません。

画像

 と思っていましたが、かすかに見えました(^^)/。わかるでしょうか。

画像

 落日近くの夕日がだいぶ富士山に近づいています。丹沢山塊もかすかに見えました。

画像

 富士山の下は雲に隠れていました。
 いつもの公園に行くことにしました。

画像

 原っぱに行くと、夕日はすでに沈んでいました。

画像

画像

 ベンチでマッタリすることにしました。

画像

画像

画像

 SORAはベンチを下りて、白ラブが遊んでいるのを見ていました。
 馴染みのワンコが来たので、ちょっと遊んでから帰ることにしました。

画像

画像

画像

画像


 明日(18日)は薄雲が広がるものの、陽射しが届いて日中は春本番の陽気になるようです。朝は寒そうです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 73
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いつもご訪問くださってありがとうございます。とても励みになっています。
ところで本日の「絶滅の人類史」早速、購入しました。
この手の壮大な物語?は大好きです。
「サピエンス全史」「ビッグヒストリー」も既読ですが本当にわくわくしました。
絶滅の・・・は、知りませんでした、ありがとうございます。
いつも雲の写真で癒やされています。
もちろんsoraちゃんの表情豊かなおばさん顔?にも。
pupu
2018/03/18 15:25
☆ pupuさん、この本を手に入れましたか(^^ゞ。
 地球の歴史から見たら、700万年の人類の歴史なんてあっという間の出来事ですが、それでもいろんなことがあったということがわかって興味深いです。著者はいろんな譬えを使って、わかりやすく解説してくれているので、面白いです。楽しんで読んでみてください(^^ゞ。
 いろんな切り口のヒトの歴史を書いた本がありますが、ワクワクしますね(^^)/。
 お宅のお孫さんはチビりんの一歳下になりますが、同年代の子どもの様子が面白いです。いろいろ大変な事もあると思いますが、体調に気をつけながら楽しみつつやっていってください。
 雲やSORAの様子をこれからも載せていきますので、楽しんでくださいね(^^♪。
遊哉
2018/03/18 19:45

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『絶滅の人類史』 団塊バカ親父の散歩話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる