団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『ブルックリンの少女』

<<   作成日時 : 2018/07/04 23:13   >>

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               〔公園の片隅に咲いていた花たち〕


 フランスで大人気だというベストセラー作家、ギヨーム・ミュッソのミステリー『ブルックリンの少女』を紹介する。
 年末の海外ミステリーのベスト10には確実に入るだろうし、ひょっとするとベスト1になるかもしれない面白さがある作品である。

 次のような5章で構成されている。

 そして、彼女は去った……
 一日目 消えてしまうことを学ぶ
 二日目 クレア・カーライル事件
 三日目、午後 夜中のドラゴン
 世界は二分される……

 プロローグは、次のように始まる。


アンティーブ、二〇一六年八月三十一日、水曜日
 結婚式を三週間後に控え、夏の終わりのコートダジュールで過ごすこの連休が貴重な息抜きになるだろう、太陽の下での水入らずのひとときになるだろうと楽しみにしていた。
 夕方になり、ぼくらは旧市街の城壁の上を散歩したあと、カフェテラスでメルローのワインを飲み、レストラン〈ミケランジェロ〉の石組みアーチ天井の下でスパゲッティ・ボンゴレを味わった。お互いの仕事について、また参列者はぼくらを祝福してくれる証人となる友人二人とぼくの息子テオだけというごく内輪の結婚式についても話しあった。
 帰りの沿岸道(コルニッシュ)では、岬の切り立った絶景をきみが満喫できるよう、ぼくはレンタルのカブリオレをゆっくり走らせた。きみのエメラルドグリーンの瞳、ゆるめのシニヨン、ミニスカート、パワー・トゥ・ザ・ピープル≠ニ書かれた黄色のTシャツの上から着た薄い革のブルゾンといったすべてを、ぼくあっはっきりと覚えている。急カーブの手前でシフトダウンをしながらきみの脚に目をやり、それをきみに見られ、ぼくらは笑った。きみはアレサ・フランクリンの古いヒット曲を口ずさんでいた。快適な気候だった。空気に適度の湿り気があり、ほんとうにリラックスできた。あのときのきみのきらめく瞳、輝く表情、風に波うつ後れ毛、ダッシュボードをリズミカルに叩く細い指をはっきり覚えている。
 ぼくたちは、地中海を見下ろす優雅な〈真珠採りの苑(その)〉にある十軒ほどの別荘のひとつを借りていた。かぐわしい松林をよこぎる砂利道を上っているあいだも、きみは周りの絶景に目をみはった。
 あの最後に幸せだったときのことを、ぼくははっきり覚えている。
(後略)>


 このあと、大変な事が起きたらしい……

 人気小説家のラファエル・バルテレミは、3年前にナタリー・カーティスという英国人科学者と出会い結婚し、息子テオが生まれたが、妻は良い母親でいることはできないと、仕事を選びカリフォルニアに行ってしまった。
 離婚してテオの子育てに喜びを見い出したラファエルは、創作は中断していた。
 6か月前、テオが急に発熱し、熱が下がらなかったので小児救急医療センターに駆け込んだ。ネットで病名を検索し、急性髄膜炎に罹ったと思い込んでしまったのだ。
 病院で待たされるとわかり、受付に窮状を訴えていた時に、若い女性医師が手品のように現れた。
 それが、小児科の研修医アンナ・ベッケルで、惹かれ合ったふたりは婚約したのである。

 結婚式を控えふたりは、息抜きにコートダジュールに来たのだが、その夜、ラファエルはアンナが語ろうとしない謎めいた過去を聞き出そうとした結果、激しい言い争いになった。
 彼が詰め寄ると、観念した彼女が差し出したのは衝撃的な光景の写真だった。
 彼女は貸別荘を飛び出しパリに戻ってしまったが、そのまま行方不明になってしまった。

 ラファエルは、友人でテオの面倒も見てくれる元警部マルク・カラデックとともに、アンナを捜しだすことにしたのだが……
 それは、アンナの闇に埋もれた過去を遡ることになり、かつて起きた非情な事件や不審な事故が浮上してきた。
 ラファエルは謎を追い、大西洋を越えたニューヨークにまで行くことになったが、まるで未知の女性を見つけるかのような大サスペンスに発展していく。

 無情な真実がひとつひとつと暴かれるにつれ、ラファエルやマルクの調査の対象は、とんでもない広がりを見せてきた。
 わずか3日間の物語だが、ラファエルと相棒マルクの調査は波乱万丈の展開となる。
 収拾がつかないような手がかりの広がりが極限に達した時、とんでもない真実が明らかになると、それらがマジックのようにすーっと収束し結末を迎える。

 ラストのどんでん返しは、切なくも胸に迫るのである。
 読みだしたらページから目を離せなくなる面白さである(^^ゞ。


<今日のお薦め本>
『ブルックリンの少女 La fille de Brooklyn』 ギヨーム・ミュッソ 著、吉田恒雄 訳、集英社文庫、1080円、18.06.30. 第1刷
 著者について、カバー裏から紹介しておきます。
<1974年フランスのアンティーブ生まれ。高校卒業後にニューヨークに渡りアイスクリーム売りのアルバイトなどを経験。ニースとモンペリエの大学で経済学と社会学を学んだのち、2003年まで高校教師を務める。04年に発表された『Et aprēs…』〔注……『メッセージ そして、愛が残る』(小学館文庫、2010年)〕が大ヒットし、ベストセラー作家に。以降、毎年話題作を発表し、これまでに刊行した作品は42の言語に翻訳され、その総売上は3000万部を超える。現在フランスでもっとも人気のある小説家の一人。>

ブルックリンの少女 (集英社文庫)
集英社
2018-06-21
ギョーム ミュッソ

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<後記>あらすじをあまり語ることができないのが、実に残念です(^^)/。
 これはもう読んでいただくほかはありません(^^ゞ。
 ちょっと考えさせられる個所があったので、2か所ほど引用・紹介しておきます。

<子供を持つことは、面倒なノスタルジーと干からびた新鮮さに対する解毒剤である。子供を持つことは、重すぎる過去を切りすて、己を明日に向かわせるためにあるひとつの方便かもしれない。子供を持てば、過去よりも未来がより重要になるということだ。子供を持つのは、もはや過去が未来に打ち勝つことなどありえないと確信することでもある。>

<奇妙な時代である。真の政治家がいない時代。知的な演説やちょっと複雑な論証など出る幕のない時代。単純志向の過激な言辞ばかりがメディアの反響を得る時代。真実がもはや重要性をなくし、安上がりの感動が理性にとってかわり、イメージと情報伝達のみが尊重される時代。>

 いかがでしょうか(^^)/。

 ラファエルの相棒となる元刑事マルクがとても陰影に富んでいて、魅力的です。
 回想場面というか過去の出来事もいくつか出てきて、物語の理解と味わいを深めていきます。
 イメージの奔放さとテンポのいい展開にハマると思います(^^ゞ。


 今日(4日)は曇りがちの一日でしたが、午後からは一時陽射しも射しました。
 強風が吹き荒れて、その影響かどうかわからないものの、午後になって1時間半ほど停電になりました。近隣数丁ほどの範囲だったようです。 
 子どものころはよく停電になりましたが、最近では久しぶりというかめったにないことで、ちょっと驚きました(^^)/。

 夕方の散歩は5時半ころに出ました。

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 空は雲に覆われていましたが、南西の強風で低空の雲が飛ぶように流れていました。
 公園に行って、すぐに原っぱに向かいました。

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 原っぱに出てベンチに向かいました。

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 左の方では、黒柴2匹の飼い主さんたちが立ち話中(^^ゞ。
 真ん中ではボーダーコリーがボール遊びをしていました。
 右のベンチでは、中学生の女の子ふたりがおしゃべりに夢中でした(^^)/。

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 強い風のなかでも、SORAはマッタリしました(^^)/。

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 この北東の方向に、雲は流れていってます。

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 これは仰ぎ見た真上の雲です。

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 樹々の上の枝が、右になびいているのがわかるでしょうか(^^)/。

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 この写真を撮ってから、20秒経ってからまた撮ってみました。

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 雲の様子がまったく変わりました。

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 男の子とチビワンコが遊びに来てくれました。チビワンコの毛が風でなびいています(^^)/
 しばらくすると、SORAはベンチから下りました(^^ゞ。

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 SORAは腹ばいになって、遠くを見ていました。
 帰ることにしました。

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 今日はやらないかと思っていましたが、やりました(^^)/。

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 草つき斜面を下りて帰ってきました。

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 明日(5日)の横浜の南の端っこの天気は、雲が広がり時々雨が降るようです。一時的には雷雨や南寄りの強風で横殴りになることもありそうです。ジメジメと不快な体感のようです。

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