孫育て <2>

画像⑤ ルールを決めておく(8/4)

 孫の面倒をみるにあたっては、あらかじめ親とルールを決めておくのがよい。ただし、暮らし向きのこと、堅苦しい取り決めはふさわしくないので、「ある程度」でよい。
 これは、育児のしかたをめぐって対立は必ずあるし、たいてい突発するから、その時に一定のルールがないと、感情的な反目に発展しがちだからである。
 よくある対立としては、
 ・ 子どもが何かを欲しがった時に、すぐ与えるか我慢させるか。
 ・ いたずらをした時に、叱るか許すか。
などがあるが、そんな時はたとえば、そのとき主に面倒をみていた人に裁量をまかせるとか、とりあえず親の方針どおりにするとか、決めてあったルールに従えば、あまり感情的にならずにすむ。

<そこで、あくまでも現実的に、その場での切り抜けかただけを取り決めておくにかぎる。
 そのうえで、根本的な違いについては、折に触れて、踏み込んで意見を交わすことができたら最高かと思います。>

 なお、親が共働きの場合は、子どもが病気の時に、年寄りに頼むかどうかのルールを決めておく必要がある。そうでないと、土壇場でトラブルが生じがちになる。
 いちばんいいのは、両親・年寄り(祖父母)のうち、その時に最も都合をつけやすい人が預かるというルールではないだろうか。

⑥ 責任にとらわれない(8/25)

 孫を預かっていて、一番気がかりなのは事故と病気である。そんなことが起きたら申し訳がない、年配者として面目もない、という思いがややもすれば「事なかれ主義」を招いてしまう。
 ちょっとの危険でも回避し、行動を止めさせようとする「先回り」をしてしまいがちである。こうした慎重さは、当然なようだが、皮肉にも紙一重で過保護に通じている。
 子どもというものは、危ないことをしたり失敗もしながら、身のこなしを覚え、苦痛に耐える精神も鍛えていく。病気も、何度かかかりながら、免疫をつけて丈夫になっていく。
 それを、先回りばかりしていると、そんな機会を奪い、心身をひ弱にしかねないのである。

<そんなことを考えると、どちらかといえば、預かった責任を気にしすぎないほうがよいと思えてきます。ただ、大けがと大病だけは、避けるよう努めるべきは、もちろんですが。
 いっぽう、親が年寄りに預けることが心配で、慎重さばかり求めてくる場合もあるでしょう。それにも、引きずられすぎないようにしたいものです。>

 そのために、あらかじめ話し合い、なるべく具体的に、孫にさせること、させないことを、了解しあっておくことが必要である。

⑦ 人生をバトンタッチ(9/1)

 さて、最終回であるが、なかなか味わい深いことが書いてあった。全文を引用してみる。

<孫に接していると、なにかと人生の奥行きを感じることが多いでしょう。
 年寄り自身、わが親から生まれたのだし、孫と同様の幼いときがあった。そして、わが子をもうけ、その子どもが孫をもたらしている。その孫は、どんな人生を送るのか。見届けることはできないが、夢は託したい。
 そんな感慨が、自分を、永遠の中に位置づけてくれるにちがいありません。
 とすれば、年寄りの人生は、次の世代にバトンタッチされてよい。すべては無理にしても、できるだけ伝えたいものではあります。
 まずは、わが子には、自分が生涯に体得したことを、しんみりと語ったらどうか。それも、子育てにかぎることはない。むしろ人生観や世界観にまで及んだほうがよいでしょう。ただし、説教調は禁物ですが。
 そして、そうしたバトンタッチは、孫にもしてよいし、十分に可能でもあるでしょう。
 というのは、生涯に体得したことは、抱きかたやあやしかたにまで染み出るもの。まして、言い聞かせるときには、もろに表現されるものですから。
 そんなことからも、孫の面倒は、できるだけ、みるようにしなければと思います。
 体力が衰えたら、ちょっぴりお話をするとか、いっしょに寝るだけでもいい。たとえ死の床についても、可能なかぎり、その姿を見せるのがいい。
 そのほうが、年寄りは嬉しいし、孫も年寄りを心の奥底から感じてくれることでしょう。
 こうして、バトンはタッチされつづけていくはず。どうやら、孫育ては、そのひとこまでもあったようです。>


<後記>長女がまだ1歳になる前でしょうか、やけに静かだなと思っていたら、ティッシュの箱からティッシュを次から次へと出していたことがあります。
 ああいうことをするのは、子どもにとってはとても面白いことなんでしょうね。親にとっては、あとが大変ですが(^^ゞ。
 でも、こういうのは叱らずに、思い切りやらせたほうがいいと思っていました。危険なことでない限り、やるだけやれば気が済むんですね。2度はあまりやらないような気がします。
 それじゃあ、危険があったり大事なものをいたずらしそうな時にはどうしたかというと、真剣に「これは、だいじ! だいじ!」とか「これは、あぶい! あぶい!」と言いました。そうすると、わかってくれて、やらなくなりました。
 この前千葉に長女たちと行った時に、長女がチビりんに同じように「だいじ! だいじ!」と言っていて、なんだか嬉しくなりました。チビりんにも、同じことが伝わっていくかもしれません。
 うちは孫といっしょに住んでいるわけでないので、比較的気楽ですが、三世代でいっしょに住んでいると、いろいろ大変でしょうね。
 この毛利子来さんが書いていることは、なるほどと思わされることが多かったです。孫がいる方、これから孫ができるかもしれない方には、参考になるんじゃないでしょうか。

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この記事へのコメント

2007年09月05日 12:46
遊哉さん、今日はお休みですか?急に大雨になったり晴れたり変なお天気ですね。
うちはまさに祖父母の協力の下、子育てをしてきました。確かにご飯前にお菓子を与えたりジュースでうがいをさせたり、困ることもありましたが、主人も帰りが遅いし義父母がいなければ私一人で育児ノイローゼになっていたと思います。長男の時は曾祖母もいて、私は本当に楽をさせてもらいました。
この経験を生かしていつか孫が出来たら「お手伝い」の心を忘れず孫の両親を息抜きさせてあげたいです。
2007年09月05日 16:28
あ~~~(ToT)/ 物理的に孫との同居は、私は考えていないのです。 遊哉さんみたいな感じで孫と接したいと思っています。だから、遊哉さんが私の先生!お手本よ!よろしくお願いいたします。
 って言っても…まだ息子、結婚もしてないや。(^^ゞ
遊哉
2007年09月05日 19:36
☆ リサさん、この2回目をアップしてから、出かけました。雨が降ったり止んだり、雷も鳴りましたよ。台風の前兆でしょうね。
 お宅はジジ・ババさんの協力があったんですね。祖父母は孫には甘いから、欲しがるお菓子やジュースをついあげたくなっちゃうんですね(^^ゞ。困ったものですが、しょっちゅうでなく、わがままにならない程度なら、子どもにとってはとてもいいことだと思います。母子二人だけだと、育児ノイローゼになりやすいでしょうが、それも防げるでしょうね。
 子どもの立場から言っても、物心ついたときには祖父母が一人もいなかったバカ親父などには、とても羨ましいものがあります。
 「お手伝い」の心というのは、いい言葉ですね。一歩退いて客観的な見方で、いずれは孫の両親を手助けしてあげてください(^^♪。
みいママ
2007年09月05日 20:20
孫は特別にかわいいと言う噂は本当で
それも半端じゃないみたいですね~
初孫ができた時はメロメロになると聞いています
冷静になれる自信は全くありません 笑

遊哉
2007年09月05日 20:43
☆ キョンさん、うちは娘二人だから、これからも孫と一緒に暮らすことは、まずないと思います。男の子がいたとしても、勤め先の関係とか、いろいろな理由で三世代同居というのは、少なくなっちゃうんでしょうね。
 あはは、うちが見本ですか~。大したジジ・ババじゃいないし、チビりんと会った時は遊んでばかりいますが、こんな関係もいいのかもしれません。参考になれば嬉しいです。
 息子さん、そのうちに、かわいいお嫁さんを連れてきますよ(^^♪。
2007年09月05日 20:54
ただ なめまくって 接していました いま 反省しております
遊哉
2007年09月05日 20:59
☆ みいママさん、孫というのは、ほんとにかわいいものですよ(^^♪。
 自分の子どもの子育ての時は、余裕がなかったのかもしれませんね。孫となると、ただただ無条件でかわいいものです(^^ゞ。
 初孫が生まれたら、冷静でいる必要はないですよ。もう喜んじゃって、かわいがってやればいいと思います。
 ただ、孫の子育て自体は、その親の責任だから任せて、ジジ・ババは原則としてバックアップに徹したほうがいいんでしょうね。
遊哉
2007年09月05日 21:04
☆ あはは、seiziさん、反省することはないですよ。ジジ・ババは孫をなめまくっていればいいと思います。おかしな口出し・手出しをしさえしなければ、ですが(^^ゞ。
2007年09月05日 22:27
こんばんは~♪
5人の孫がいますが、すべて娘の子供なので、結構気楽に接していますね。ほとんど娘を育てた時とおんなじで 叱る時だって遠慮なく?やってるつもりです。だけど孫が言うにはバァバはぜんぜん怖くないそうです。やっぱりどこか違うのかしら?
近所に住んでる娘は事あるごとに子守を頼んでくるので、私は毎日どっぷりと孫漬けです(笑)まぁかわいいからいいんですけどね(^^ゞ
「孫育て」なんてあんまり考えたことないかな(笑) 
遊哉
2007年09月05日 23:05
☆ バーバラさんのところは、女性が強そうですね(^^ゞ。
 気楽にお孫さんたちと接して、楽しんでいて、ことさら「孫育て」なんて考えなくても、うまくいっているんなら、それが一番いいんじゃないでしょうか。
 遠慮なく叱っても、お孫さんはぜんぜん怖くない、なんて愉快ですねえ。足元を見られてるのかもしれませんが、それがまたいいのかもしれません。バァバの優しさを見抜いているんでしょうね。きっと、優しい気持ちをもった大人になると思いますよ(^^♪。
momo
2007年09月06日 07:36
2、1、0.4歳の孫が3人います。
2歳と0.4歳の孫は男の子で長男と次男の子供ですが、けっこう気を使います。
1歳の女の子は娘の子供なので全くと言っていいほど
気を使わなくてすみます。
遠慮なく叱ります。
自分の経験からすると母方のじじ&ばばによく懐くようで
息子達のところも例外ではありません。
それも私は良しとしています。
よく「どちらの孫が可愛い?」と聞かれますが、
息子の子だろうと娘の子だろうと可愛さに変わりはありませんよね。
ただ、扱いやすいのは娘の子だと言っています。
来年、もう一人孫が生まれる予定でジジババの静かな生活もまた賑やかになりそうです。
2007年09月06日 10:13
5人の孫がいますが、ただかわいいばかりです。
離れて生活しているので来たときにみるだけだから、育て方については何も言いません。
相談されたら答えますけど・・・・・
元気な時は預かったり、面倒をみたりしましたが、そうすると、情がうつる気がしました。
孫がもう少し大きくなったら、いろいろ話がしたいと楽しみにしています。(*^_^*)
「大好きなおばあちゃんて、言われたい!」なんちゃって(^^ゞ
遊哉
2007年09月06日 20:26
☆ momoさん、息子がいないし、孫も一人だけなのでよくわかりませんが、孫の母親がお嫁さんか娘かによって、微妙に気持ちのありようが違ってくるのかもしれません。お嫁さんへの遠慮みたいなこともあるのかもしれませんね。孫が男の子か女の子かによっても、違ってくるのかもしれません。いずれにしろ、娘の孫だと気心が知れてるから、遠慮はなくなりますね(~_~)。
 息子一家との三世代で住んでいるのでないと、最近は奥さんの実家との結びつきが意外と強い場合も多いようです。そんなところで、孫が奥さんのほうのジジ・ババになつくのかもしれませんね。それは、それぞれでいいんだと思います(^^ゞ。
 来年もう一人お孫さんが増えるんですか。いいですね。おおいに賑やかに、ジジババとしての生活を楽しんでください(^^♪。
遊哉
2007年09月06日 20:37
☆ アーシアさん、孫の育て方はその親(息子や娘)に任せたほうがいいと思います。いっしょに暮らしていて、預かる時間が長くなるような場合は、ちゃんと話し合っておかなきゃいけないことが、いろいろ出てくるんじゃないかと思いますけどね。
 ジジ・ババというのは、基本的には孫をかわいがればいいと思ってます。孫にとっても、そういう人がいてくれるというのは、情緒的にもとてもいいことなんじゃないでしょうか。
 そうですね、孫が大きくなったらいろいろ話をしたいですね。面白そうですよね(^^♪。
 チビりんに「ゆきジイ、大好き!」なんて言われたい。なんちゃって(^^ゞ

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