透明感を増したい!

画像 桐島洋子という作家がいる。エッセイスト、ノンフィクション作家として知られている。といっても現在70歳だから、若い方は知らない人が多いかもしれない。
 
 中高年にとっては、自伝的エッセイ『渚と澪と舵』で破天荒な生き方と3人の子どものシングル・マザーとして有名になったし、その他の著作『淋しいアメリカ人』(大宅壮一ノンフィクション賞受賞)とか『聡明な女は料理がうまい』などで、知っている方が多いだろう。
 あるいは現在では、その3人の子ども、歌手・女優の桐島かれん(長女)、エッセイストの桐島ノエル(次女)、写真家の桐島ローランド(長男)の方が、知られているかもしれない。

 その桐島さんのインタビュー記事が、先週の朝日新聞・「人生の贈りもの」に連載されていた。
 桐島さんは現在、現代の寺子屋ともいうべき「森羅塾」という塾を開いて活躍している。そこでは、いろいろな講座を開催していて、その中には、自らの半生を語る講座もあるという。また、それを前哨戦として自伝的大河小説を書けたらという気持ちもあるという。
 森羅塾については、

<講座もかっちり決めず、臨機応変ケセラセラで、おもしろいことがあればすぐホームページに告知して参加者を招集するというスタイルで続けていくつもりです。>

と語っている。
 そんな話の最後に、インタビューアーの「楽しそうですね」という問いかけに、次のように答えている。

<50歳を過ぎると、引き算の美学ね。好みって定まってくるじゃないですか。働き盛りのうちは、きらいな人とも付き合わなくてはならないけれど、そろそろわがままになってもいいと思うの。60、70と年を重ねていくうちに大事な物がはっきりと見えてくる。透明感を増していくのが醍醐味(だいごみ)だと思っているんです。
 エイジングって決して悪いことじゃない。骨董(こっとう)はもちろん、酒でもチーズでも肉でもみそでも熟成によってまろやかに味が深まるんですから。>

 なかなか面白いことを言っていると思うのだが、どうだろうか。
 これは、
 “ある程度の年になったら、不必要なしがらみは捨てていって、大事なものだけを残したり、追求していく。そうすれば、濁っていた自らの不純物が取り除かれて、透明感を増していく。同時に、熟成しまろやかになり、味のある人間になっていく”
ということだろうか。

 これは、過去の生き方が一見、破天荒で自由気ままで、ハチャメチャなようだが、しっかりと3人の子どもを育て、著作等の仕事をこなしてきた桐島さんだからこそ言えることかもしれない。
 でもバカ親父も、“透明感を増していくのが醍醐味だ”なんていう境地になりたいし、“熟成によってまろやかに味が深まる”というような人になりたいものだ、と思ったのである。


<後記>透明感を増していくというのは、なかなか難しそうです。バカ親父なんて、まだまだ、いろんな塵芥(ちりあくた)がしみ込んで、濁りに濁った下水みたいにドロドロ(ちょっと、自虐的に言ってるだけですよ)だし、大事な物なんてはっきりとは見えてこないしねえ(^^ゞ。
 でも、少しずつでもゴミを拾ってきれいにして、透明感を増していって、最後はだれにも見えない透明人間のようになって、この世をオサラバできればいいだろうな、と思ってみたりしています。無理そうだけど(~_~)。

<今日のSORA>
 今日は夕方早めに、親父の病院に行ってきました。SORAも連れて行ったのですが、晴れていて気温も高かったから、車に置いてはいけません。ということで、バカ親父はSORAと駐車場で待つことにしました。
 窓を開け放していましたが、それでもSORAはハアハアやってました。

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この記事へのコメント

2008年06月16日 23:44
70くらいになったらしがらみも徐々にほどいて捨て去りニコニコポワ~ンとしたお婆ちゃんになっていたいけど50、60代はまだしがらみが体中に染み付いていそうでドロドロ状態です~・・
 桐島さんは嫁であった江角マキ子さんの事悪く言ってたのでそれからあんまり好きじゃなくなりました。
 え?じゃあお父さんの病院は奥様だけ?奥様エライ!
遊哉
2008年06月17日 00:12
☆ リサさん、まだ花の53歳なんだから、当分はドロドロしていってください。今のうちにドロドロしといたほうが、70くらいになってからスッキリとするんじゃないでしょうか(~_~)。
 桐島ローランドって、なかなかカッコいい男だと思うんだけど、江角マキ子とはすぐに別れちゃったよねえ。桐島さんが言ってたことは知らないけど、あの人だったら言いたいこと言ってたんだろうね(^^ゞ。桐島さんて、バカ親父もあまり好きではないけど、大した人ではあると思う。江角マキ子も今は幸せそうで、何よりです。「ウチゴハン」っていうのを毎日曜に観てます(^^♪。
 バカ親父は親父のことをクソ親父と言ってるくらいで、仲が悪いんです。今はボケちゃってるけど、できれば見たくない(^^ゞ。とはいっても、いつもはちゃんと行ってますよ。今日みたいに暑い日は、SORAを車に置いとけないからね。
 うちのカミさんは、ほんとうにエライ!(^^♪。
2008年06月17日 01:16
また起きて来ちゃったぁ。眠れなあ~い!どうしよ。
お肌に悪いわぁ。。。もう1時過ぎちゃったよ。
私は60も早々過ぎて60代後半の入り口じゃ。
でも未だドロドロしてるわ。(⌒▽⌒)アハハ!
困ったもんじゃ。いつになったら透明さが出るんやろ。一生無いままかも・・・。
つまり、お父さんよりSORAの方が大切ってことね!
分かるような気がしないでもないわ。あら!私いけないこと言ったかしら?それからコメントありがとうね!でも返事は明日だよ。だって一度は寝たんだもん。今は爆睡中ってことにしといてね!('-'*)フフ
明日は仕事なのになあ~。起きれんゎ、多分。
トド
2008年06月17日 06:56
私も桐島洋子さん読みました。。、。
生い立ちを見ると結構お嬢さん育ち、あの頃お嬢さん育ちにしては破天荒、、。でも生きていくのに苦労が無いから好きに出来るとも言えるし、でも気力が無ければ普通に暮らしていたでしょう、。好きではないけど羨ましい、、。
嫁の悪口はお商売的サービスに言ったのでは?・・
2008年06月17日 08:48
桐島さんって私の印象だと波乱万丈・正直な生き方それでも子供さんがたがキチンと育ってる
好きな生きかたしても子供さん達とちゃんと向き合ってきたんだろうな?と想像してます。
遊哉さんお父さんが好きでない・・・私も母親が好きでなかった
今思えば一番似てて嫌だったのかもしれない・・・
SORAちゃんの胸毛フワフワ~~(^^♪
遊哉
2008年06月17日 09:22
☆ さよちん、眠れたでしょうか。まあ、眠れない時は、無理して眠ろうとしてもダメだから、本でも読むといいよ(^^ゞ。
 60代後半の入り口でもドロドロしてるっていうのは、よくわかる(^^ゞ。短歌と格闘しているさよちんは、まだまだドロドロしてたほうがいいのかもしれません。枯れちゃあ、ダメだよ(~_~)。
 親父のところには一日おきくらいに行ってるけど、ほとんど変化はないからねえ。病院に入ると、入るだけで疲れるし~。昨日は、SORAの方が大切だった(^^ゞ。
 返コメは、できる時にすればいいと思ってるから、気にしないで~。ちゃんと起きて、仕事に行っただろうか? 心配(~_~)。
遊哉
2008年06月17日 09:37
☆ トドさん、桐島さんはなかなかの家の出なんですね。戦後は没落したようですが、お父さんがなかなかの文化人で影響を受けたようです。
 自由人なんでしょうね。自分に正直に生きているとも言えるかもしれません。シングルマザーで働きながら3人の子どもを育てたのは、やはり大した人だと思います。。
 具体的にどういったのかは知らないのですが、“嫁の悪口はお商売的サービス”だったのかもしれませんね。あるいは、本音を言っちゃったという可能性も強いとは思いますが(~_~)。
遊哉
2008年06月17日 09:55
☆ 小桜小梅さん、桐島さんの印象はバカ親父も同じです。子どもを預けて海外に仕事に行ったりもしてますが、一方で子どもたちととても結びつきの濃い生活を送っていたんだと思います。3人の子どもがみんな芸術方面の仕事をしているのは、DNAもあるでしょうが、生き方や考え方の影響を受けているんでしょうね。
 同性の親子というのは、難しい関係になることがありますね。子どもは同性の親を手本として成長しますが、一度反発し始めるとこじれることが多いようです。反面教師にすればいいんでしょうけど、自分が嫌だと思う親に似てると思うと、よけいに嫌になっちゅうんですよね(~_~)。それでも、親子は親子だからねえ。つき合って行かなきゃいけません(^^ゞ。
 SORAは背中は黒っぽい硬い毛になってきましたが、胸とお腹は白いフワフワの毛です。撫でごごちがいいんです(^^♪。
tare
2008年06月17日 10:33
SORAちゃんますます美人 じゃない、美犬になってきましたねえ。
遊哉
2008年06月17日 19:07
☆ tareさん、ありがとう(^^♪。目がぱっちりで、かわいいでしょ(^^ゞ。でも、見方によっては、志村けんの“変なおじさん”みたいです(~_~)
2008年06月17日 19:42
無理です 透明感なんて 無理無理 所詮 人間 ドロドロの一生 おもいっきり人間やり通す所存でございます
遊哉
2008年06月17日 20:02
☆ seiziさん、“ドロドロの一生 おもいっきり人間やり通す所存”でござんすか(~_~)。それもまた、一つの人間の生き方でござんしょう。頑張って、生きていっておくんなさい(^^♪。
2008年06月17日 23:00
桐島さんもう70才ですか。聡明ではっきりと何でも言うタイプのような印象を昔感じましたが。>50歳を過ぎると・・・のところは、全く同感です。ほんとにそう思います。もうドロドロですり減っていったり、ふりまわされたくないので、つきあい方選びます。避けられないつきあいってのはあるのですが、そういうのは最小限度の付き合いにして、さらりと(は なかなか難しいですが)受け流し、感情を入れないように。そして気の合った分かり合える人と楽しく過ごしたいですね。熟成は、、されるか分かりませんが。【破天荒で自由気ままで・・】一度経験してみたいものです。間にあわないでしょうか、、もう。
遊哉
2008年06月18日 00:14
☆ masaさん、桐島さんは頭も切れるし、物事をはっきり言う方なんでしょうね。70歳になっても精力的に活躍しているようですが、そんな人でもしがらみに囚われずに、残りの人生をしっかりと充実して生きて行きたい、と思っているということでしょうか。
 中高年になって、今まで抑えてきたり誤魔化してきた自分を、もっと素直に出してもいいということかもしれません。わがまま過ぎるのは、困りますけどね(~_~)。いずれにしろ、楽しく過ごしていきたいものですね。
 歳を経れば、腐っちゃ困りますが、多かれ少なかれ熟成はしていくんでしょう。たぶん(^^ゞ。
 “破天荒で自由気ままで…”は、やってみたいものですね。体力と気力の問題かもしれませんが、間に合わないということはないと思います。でも、結果がどうなっても、自己責任ということで(~_~)。
Fチェスカ
2008年06月18日 00:23
「聡明な女は料理がうまい」あれは印象的でしたね~。
聡明になりたくて料理に励んだものです(?)
確かに50過ぎるとあまり物事にこだわらなくなっていきますね。あるがままの自分でいいというか、楽になってくる。
お前の場合は怠け者なだけだろう…と言う声がどこからか聞こえてくるけど(笑。
遊哉
2008年06月18日 01:05
☆ Fチェスカさん、『聡明な女は料理がうまい』なんてうまいタイトルをつけたものです。女性なら、聰明になりたい、あるいは自分は聰明なんだから、と思って飛びつきたくなるでしょうね(~_~)。
 50も過ぎると、変に格好つけるのも疲れるし、一種の諦めかもしれませんが、あるがままの自分でいいと思うようになりますね。“怠け者”になるのかもしれないし、易きに付いてるだけかもしれませんが、そのほうがずっと楽になれます。それで、いいんじゃないでしょうか(^^♪。
2008年06月18日 06:16
 桐島洋子とは昔から相性が悪い。「透明感を増していくのが醍醐味(だいごみ)だと思っているんです。」には同意なのですが・・・あれだけ迫力ある人生を送ってきた人から透明感という言葉が出るのは年老いた証拠かもしれない。
 早朝にBLOGをカキコしてから巡回。午前は溜まりに溜まった音楽ライブラリを編集したり、歌を歌ったり、ウオーキングをしたり、積んでいた本を読んだり、銀行に行ったり、病院に行ったり、掃除をしたり、所謂雑用三昧。午後はリハビリを兼ねたテニスをして、買い物をして、庭の手入れをして、隣近所のおばちゃんと雑談をして、夕刻には夕食を済ませて午後8時には就寝。ほとんど透明人間のような生活をしている自分が言うのも何ですが、少し体力をつけて時々は酒場に出没し、ちょいと人生を懸濁させたほうが楽しいのではなかろうかと思ふ今日この頃です。^^;;
遊哉
2008年06月18日 10:59
☆ あど さん、桐島さんと相性のいい人は、それほどはいないと思います(^^ゞ。迫力のある人生を送ってきた桐島さんも70歳になって、さすがに残り少ない人生を考えるようになったんじゃないでしょうか。同時に、気力も体力も衰えてくるから、自分にとって本当に大事なことをやり遂げたいと思うようになったのかもしれません。奔放さはまだ残っているようですが(~_~)。
 あどさんの一日は、怠惰で引きこもりのバカ親父と比べると、なんと充実していることかと驚嘆するばかりです。バカ親父など、もう半分消えかかっているのかもしれません(^^ゞ。
 人は多かれ少なかれ年とともに透明感を増していくのでしょうが、透明すぎても面白みがなくなってしまうような気がします。時には人生の味付けに、ちょいと懸濁させる必要があるかもしれません。酒場にも出没できるようになるといいですね(^^♪。

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