団塊バカ親父の散歩話

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zoom RSS 『おちゃめに100歳! 寂聴さん』

<<   作成日時 : 2018/01/30 23:22   >>

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                〔物思う(?)SORA(^^ゞ〕


 瀬戸内寂聴さんの秘書をしている瀬尾まなほさんが、寂聴さんとの7年間の生活を真面目だが面白おかしく綴ったエッセイ集『おちゃめに100歳! 寂聴さん』を紹介してみる。最近話題になっている本である。
 寂聴さんの人となりや生き方・生活をはじめ、漫才コンビの掛け合いのような歯に衣着せぬ二人の会話や交流の様子が素直に語られていて楽しい。

 著者の瀬尾まなほさんという方は、巻末の紹介には次のようにある。(行替えはバカ親父の独断)

<瀬戸内寂聴秘書。1988年2月22日生まれ、兵庫県神戸市出身。京都外国語大学英米語学専攻。
 大学卒業と同時に寂庵に就職。3年目の2013年3月、長年勤めていたスタッフ4名が退職(寂庵・春の革命)し、66歳年の離れた瀬戸内寂聴の秘書として奮闘の日々が始まる。
 瀬戸内宛に送った手紙を褒めてもらったことにより、書く楽しさを知る。瀬戸内について書く機会も恵まれ、2017年6月より『まなほの寂庵日記』(共同通信社)連載スタート。15社以上の地方紙にて掲載されている。
 困難を抱えた若い女性や少女たちを支援する「若草プロジェクト」理事も務める。
 大好物は「何よりも胸をときめかせる存在」というスイーツ。座右の銘は「ひとつでも多くの場所へ行き、多くのものを見、たくさんの人に出会うこと」。>

 内容を目次から拾うと、次のようなものである。

第1章 寂庵の一日
 あなたの寿命が縮んで、私が延びる〜〜
第2章 縁
 「わたしなんか」という人間はいらない。あなたはこの世に一人だけなのだから
第3章 一生現役
 書くことに命をかける
第4章 戦争、そして覚醒
 自分がやろうと思えば何だってできる
第5章 寂庵の食卓
 お肉食べないと、書けない
第6章 初めての試練
 いいときも、悪いときも続くことはないの
第7章 若返った!
 若き日にバラを摘め
第8章 恋のこと
 理屈じゃないのが本当の恋愛
第9章 緊急入院
 もう、100まで生きるよ!
第10章 若草プロジェクト
 自分のことばかり考えてはダメ。自分と日本、自分と世界、自分と宇宙。といつも意識しなさい
第11章 天台寺
 私は人にパワーを与えていると思っていたけれど、違ってた。同じだけ出会った人から私がもらっている
特別章 「まなほへ」瀬戸内寂聴
あとがき 先生へ

 何か所か引用・紹介してみる。


 「第1章 寂庵の一日」から

<(前略)締め切りがいよいよ近くなると、
「先生、もうやばいですよ、『群像』やばいですって!」
 とわたしが叫ぶのが決まりだ。
「え、そう?」
 いつかの朝の会話が、ここで繰り返される。
 ハァ……。
「書くことは、頭の中で決まってるから大丈夫よ」
 と先生は言い、
「そんなことできりきりしてたら、命がもたないよ」
 と唇をとがらす。
「わたし、もう既に寿命縮んでるんですけど、先生のせいで」
 と泣き声を出すと、
「ははは。あなたが寿命縮んで、私が延びる〜」
 と呑気な答え。でもやっぱりこうじゃなきゃ作家として生きてこられませんよね。納得。
 筆は進んでいるかな。先生が大好きなカプチーノを入れて、ひと息ついていただこうかな。机に向かっている先生の背中。後ろからそっと広げた原稿用紙をのぞくと、
「瀬戸内寂聴」
 しか書いていない……。そんなときは白目になって、卒倒しそうになる。
「先生。これならわたしでも書けます」
 と怒っても、
「執筆のために世の中のことを知っておかないと」
 と週刊誌から目を離そうとしない。締め切りが迫っているときは、心を鬼にして
「後にしましょうね」
 と取り上げる。
「全部必要なのよ」
 と惜しそうに言うけれど、占いのページも必要なの⁉(笑)
 わたしは一体誰を相手にしているんだろう? 子どもじゃなくて、95歳の大作家だよね……? 確か。
(後略)>


 「第5章 寂庵の食卓」より

<(前略)
 料理教室に通うようになって1年。わたしのことはまだ、料理と運転が下手と決めつけている。料理は着々と上達しているが、最近サボりがち(笑)
 運転は、免許を取ったばかりのころ、助手席に乗せて出かけたら、
「生きた心地がしなかった」
 と周りに言いふらしていた。
「いつも死にたいっていうやん。一緒に死のドライブに行こう!」
 と誘ったら、真面目な顔で、
「まなほの運転で死にたくない!」
 と全身全霊で拒否された。
 先日も車体をぶつけてしまった。どうやったらぶつけるの? というような広いガレージで。
「あ〜、また何か言われるな」
 と怖れてたけど報告したら、
「人にぶつからなくてよかった」
 と言って笑ってくれた。
「何よりわたしが無事でよかったでしょ?」
 と言うと、
「何言うか!」
 と怒られた。わたしには車の運転の才能がないから自転車を買ってくれるとのこと。
 いや、わたし頑張りますから!>


 「第7章 若返った!」より

<(前略)
 キレイになるためにあらゆるものを試すわたし。肌がキレイになるようにと、毎晩、顔が真っ白になるまでクリームを塗りたくっている。先生は最初にその顔を見たとき、
「気持ち悪い。食欲がなくなる」
 と一蹴。でも、
「ちょっと塗ってみる?」
 と聞いたら、
「うん」
 と素直な返事。高いクリームを、人のものだからか気持ち多めに塗りたくって、嬉しそう。
「何だ、やりたかったんじゃないですか」
 と突っ込むと、
「へへ」
 と先生。
「これでもう、まなほのことは笑えないね」
「今夜、強盗が入ったら、わたしたちの顔を見て逃げますね」
 と大爆笑した。
(後略)>


 次は、寂聴さんから見た瀬尾さんについて。
 “特別章 「まなほへ」”より

<(前略)
 まなほと私は六十六も年の差があるので、物事に対する判断が全く違うのは無理もない。会話がどうしてもトンチンカンになってしまう。何か話す度、どちらかが吹き出してしまう。たいていのことには驚かない私も、まなほが通うようになって二週間もたつと、朝来るなり、私の寝室に飛び込んできて、
「おはよう! 今朝の私のパンティ可愛いのよ、ほら」
 と言って、スカートをパーッとまくりあげ、花模様のピンクの、ほんとに可愛らしいパンティを見せてくれるのにはびっくりした。
「センセのパンティなんてオバハンスタイルなの? おへその上まであるんだもの。おかしい! 今度、こんなカワイイの買ってきてあげましょうね」
「いいえ、けっこうよ」
 そんな会話を笑わずにできるものではない。
「センセ、よくテイソウ、テイソウって、ここに来るオバちゃんたちに話してるでしょ。あの子はショジョだからとか、でないとか。あれって何?」
「今のあなたたちムスメのように誰とでも寝ないお行儀よ。それを守ってる女の子のこと」
「誰とでも寝て、どうして悪いの?」
 ああ、ああとため息をつき、私は笑い出してしまう。一事が万事、そんな調子なので、まなほが来て以来、私は一日中ゲラゲラと笑い通していたわね。私の名も、本も知らないと就職の面接日に、いくらか赤くなって言った時のまなほの美しさに、私はその場で採用することに決めてしまった。
(後略)> 


 ひとりの大作家と66歳の年の差のある秘書との実はシリアスな内容なんだけど、楽しくて笑えてしまうエッセイ集である。


<今日のお薦め本>
『おちゃめに100歳! 寂聴さん』 瀬尾まなほ 著、光文社 刊、1404円、18.01.25. 第4刷発行(17.11.20. 初版第1刷発行)

おちゃめに100歳! 寂聴さん
光文社
瀬尾まなほ

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<後記>寂聴さんと瀬尾まなほさんは作家と秘書という関係ですが、とてもすばらしくて面白いコンビになっているようです。
 先生と生徒(弟子)のようでありながら、祖母と孫のようでもあり、お互いに尊敬・尊重し合う友人のようでもあり、漫才の相方どうしのようでもあります(^^ゞ。
 瀬尾さんも書いていますが、このふたりが出会い今があるのは「縁」なんでしょうね。人生の不思議と面白さを感じさせます。

 寂聴さんは95歳になり、いろんな病気もして痛みもあったりして、じきに自分が死ぬことを覚悟しています。
 瀬尾さんがこんなことを書いています。

<先生は、本のタイトルにもなった、
「若き日にバラを摘め」
 とわたしたちによく言う。怪我をしても、若いときならばすぐに治る。失敗を恐れずに、自分の思うままに生きなさいと。
「書きたいと思うことがある間は、ずっと書いていたい。最期も机に向かってペンを持って死んでいたい。まなほが起こしに来たら、死んでいる私を見つけて驚くの」
 それはちょっと困るけど、
「死にたい」
 と嘆く先生がいつまでも若くい続けているのは、好奇心を持ち続けて、いつまでもワクワクしているからだ。
 とどまることを知らず、どんどん新しいことに挑戦するパワーが先生をいまも輝き続けさせている。>

 瀬尾さんは、寂聴さんの秘書をすることによって、いろんな事を学び成長しているようです。
 彼女の文章はとても素直で、これからすばらしい書き手になるような予感がしました(^^ゞ。
 なんだかとても羨ましいふたりの関係です。それを楽しめるエッセイ集です(^^)/。 
 

 今日(30日)は陽射しもありましたが、雲の多い一日でした。
 夕方の散歩は5時ちょっと前に出ました。

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 西空には黒雲がたくさんありました。
 公園を回っていきました。

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 原っぱに出てウロウロしていきます。

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 もう、どこを見ても雲だらけです(^^ゞ。

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 もう少しウロウロしたかったのですが、原っぱの端っこに来てSORAが草つきの斜面を下り始めました。
 帰ることにしました。

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 SORAは物思いにはふけっていなかったようです(^^)/。

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 明日(31日)は午前中は陽射しが届きますが、しだいに雲が広がり午後からは曇ってくるようです。朝はぐっと冷え、昼間も雲が多くなるにつれて寒く感じられそうです。
 明日の夜は皆既月食だそうですが、うちの方では見られそうもありません(^^;。

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